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不人気業界・中小企業の人材獲得術

WEB求人媒体より、チラシがいい理由


世の中、どの企業も人材不足が問題になっています。
名の知れた大手企業、或いは、特定の業界において知名度を誇る企業(例えば、広告業界だと超有名クリエイターが社長とか仏像彫り師の第一人者の弟子とか)を除き、まず、応募すら来ないでしょう。

自分の経験上、WEB求人広告や新聞、チラシで求人広告を扱った際も、余程、知名度のある企業でない場合は、効果は大変薄いです。

もちろん、その薄いにも下記のような理由があります。

  • A 特定の資格が必要

  • B 給与が同業他社に比べ低い

  • C 休日・雇用環境・福利厚生が同業他社に比べ良くない

  • D 知名度が低い、或いは、ない

今、自分が身を置いている建設業界は言わずと知れた人手不足業界の代表格です。自分の場合は事務職でかつ、家から極端に近く(車で3分)、定時で仕事が終わり、休日も土日祝日、副業OKということから、もう地方都市で会社員として広告業・クリエイティブをやる意味を見出せなかったので、応募し、内定を得ました。求人募集を知った媒体は、無料で配られている求人フリーペーパーです。

つまり、私は、建設業界だからという理由には触れず、条件で応募しています。I・Uターン者をねらうなら、この構図は十分に成り立ちます。

今は、ネットを介して求人を探す時代ですが、地元密着型の中小企業、飲食・観光サービス・建設・運輸・運転手などの業態は、求人フリーペーパー(スーパーなどに設置されているもの)、ハローワークへの掲載の方が求職者と出会う確率は高く、とりわけ、私はチラシ(DM:ダイレクトメール)は効果を発揮するのではないかと考えています。

なぜかと言うと、先程、私が応募を決めた動機は、会社から近い(車で3分)というのが大きな後押しになったと書きましたが、絶対にこの仕事・職種でなければならないという想いを持っている人以外は身近なところで働きたいと思っている人もいるのです。

チラシはどうやって作るのかと言えば、地元の広告会社に相談すればすぐ作れます。あとは、会社から半径5~10キロ圏内にチラシを撒けばいいだけです。捲き方は広告会社か地元の新聞社や新聞販売店が知っています。新聞を取っていない家庭でもエリアでポストに配達してもらえたり、新聞を手に取った人が求職者にアプローチしてくれる可能性もあります。特に、地方だと、資格持ち者へのアプローチは難しいので、近隣エリアに配って、チラシを受け取った人からの紹介を期待してみるというのも手です。

indeed、マイナビ、リクルート、エンゲージなどは、まずそのサイトを能動的に覗かない限り、求人情報は得られません。

indeedは別ですが、WEB求人広告は掲載日数で異なりますが、数万円~10数万円、チラシも撒いたとしてデザイン費も入れて、10万円以内。WEBで広範囲にアプローチするより、ちゃんと存在する地元の人々に求人情報を届けられます。もちろん、給与・待遇・雇用環境にも左右されることでしょうが、不人気と呼ばれる企業こそ、安易にWEB求人広告に頼らず、チラシというツールに頼ってみるのもよいと思います。似たようなものに、新聞広告もあるのですが、個人的に単価のわりにアプローチしにくいと考えているので予算の都合がつくなら程度で、そちらはやるかやらないか考えて欲しいと思います。

企業によっては、SNSの利用で求人に結び付けようと画策する企業もありますが、効果が出るまでに時間がかかります。中長期的に、新卒者へのアプローチ、全国規模で求人を行いたい場合はそうした施策も有効と考えます。それは、また別の話ということで。

なにはともあれ、働きやすい会社、あわよくば、働きたい会社を作ることが、地域から人材流出を防ぐことにもつながります。

アイデアは挑戦しなければ、無用の長物でしかないので、ぜひとも求人でお困りの経営者さん、人事担当者さんはお試ししてみてください。


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