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ジュニアスイミングスクール「オリコン第1位」を振り返り、見えてきたお子さま・コーチの変化
こんにちは。ルネサンスnote編集チームです。
ルネサンスのスイミングスクールでは「エンジョイスイミング」をコンセプトに、「知育・徳育・体育」の3つをバランスよく形成しつつ、健全な心と身体を育むことを目標として展開しています。
この度、株式会社oricon ME(以下「オリコン」)が発表した「2024年 オリコン顧客満足度®調査 キッズスイミングスクール 小学生」の評価項目「インストラクター」において、ルネサンスが第1位に選ばれました。
今回のnoteでは、スイミング事業チームの大矢さんとルネサンス今里の森本さんに、日頃の取組やその想いについてお話を伺いました。
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【プロフィール】
▼大矢 秀利(おおや ひでとし)
スイミング事業チーム 専任課長
スイミングコーチ歴(アルバイト含む) 24年
他社でスイミングコーチとして活躍後、ルネサンスに中途入社し、ジュニアコースから選手コースを中心に指導。スイミングスクールの運営やエリアの担当者を務めた後、スイミング事業チームにてSSL(スマート スイミング レッスン)(※)の導入を担当。現在は、スイミング全体の進級率や出席率などの集計や業績といったデータ分析に携わるかたわら各店舗のスイミングコーチの育成も担当。
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【プロフィール】
▼森本 有紀子(もりもと ゆきこ)
ルネサンス今里 スイミングチーフ
スイミングコーチ歴(アルバイト含む) 19年
大学時代からスイミングコーチとして、ジュニアスイミングや成人スイミング、ベビースイミングなどを経験。ルネサンスに中途入社した後、関西の3店舗でスイミングコーチとして活躍。現在はスイミング全般のマネジメントも担当中。
(※)SSL(スマート スイミング レッスン)とは
スイミングスクール向けのスポーツICTソリューションです。
プールに設置されたカメラで撮影された映像をレッスン中に活用したり、クラウドを通じて生徒一人一人に動画を配信できるシステムです。
生徒一人一人に寄り添ったサービスが提供でき、スクールのサービス価値向上をサポートします。
――今回オリコンランキング インストラクター部門1位の結果を受けての気持ちや感想を教えてください。
大矢:これまでオリコンランキングは何度も確認してきましたが、毎回最初に気になるのが総合ランキングです。
総合ランキングは過去2年間含めて合計3年間の総合評価でまだ1位を取ったことがありません。そのため今回も悔しい気持ちが先行しました。
しかし、以前から高く評価してもらった項目ではなく、初のインストラクター部門で1位をいただいたことが、お客様の評価だと感じていて非常に嬉しいです。
森本:最初結果を知った時は驚きました。
インストラクター部門では、やはり他社の歴史あるスイミングクラブには及ばないと思っていたので、この部門で1位が取れたことは大変嬉しいです
特にSSLの導入によって、コーチとお子さまのやり取りがより密になり、上達も目に見える形となりました。これがインストラクターの評価につながった一つの理由だと感じています。
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――ルネサンスのジュニアスイミングスクールの特長の中でも、普段どのようなことに注力して取り組んでいますか。
大矢:
お子さまの目標意欲向上を図る取組
お子さまにとって分かりやすく、目標意欲の向上に繋がる指導を展開するため、レッスン中にお手本となる動画をタブレットで説明したり、泳いだ直後の休憩時間に自分の泳ぎを確認したりするレッスン(動画活用レッスン)を行っています。
保護者さまには、お子さまの頑張りや成長が目に見えた形で実感できるよう、2か月に1度の進級テストの動画とコーチからのコメントなども添えてご案内しています。さらに、まだ習いたてのお子様を対象に、1か月に1度レッスン中の一部を撮影し、頑張っている様子や、慣れていく様子などを配信しています。
その他には、成果や目標意欲の向上を図る取り組みとして、全国のルネサンスを対象としたタイムを競うイベント「ルネピック」の開催や、「ジュニアスイムフェスティバル」などの記録会を開催しています。
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水泳指導の品質向上のための取組
ルネサンスではSSLを活用して指導の品質向上に取り組んでいます。
他社もSSLを取り入れている企業はありますが、私たちは週・月ごとの動画配信ではなく、随時タブレットを使用するレッスンにこだわりを持っています。
その中で重要視しているのが、毎週のめあて(目標)です。
SSLを導入することで、全国統一で同じ週に同じ動画コンテンツを活用できるようになりました。
各級ごとに進級テストに向けた8週間のカリキュラムを組み、すべての級において週ごとのめあてを統一して行きました。
また、そのめあてに即した各練習のお手本動画をタブレットを用いて説明していくことで、1歩ずつ階段をステップアップしていくような指導を提供できるようになっています。これにより、新人コーチでも統一した指導ができるようになりました。
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――指導の品質を向上させるために、現場ではどのような取組が行われていますか?
森本:実際の指導では、コーチの言葉だけだとお子さまに伝わらないこともあります。
そのような場合は、動画を見せて具体的に泳ぎ方を示すことで、理解を促すよう努めています。それによって、お子さまも納得して自分の動きに活かすことができています。
また、コーチ同士の悩みの共有やレベルアップを促すために、タブレットを活用したフィードバックに取り組んでいます。これによって、チーム全体で自己評価と他者からのフィードバックを行うことで、コーチが自分のレベルを客観的に把握することができています。
正しい指導が楽しいレッスンにつながり、お子さまたちがより一層スイミングの楽しさを感じられるよう、今後もチーム全体でレベルアップを図りたいです。
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――スイミングの楽しさをお子さまに伝えるうえで、どのようなことを心掛けていますか?
森本:スイミングを始めたばかりの段階では、「水に触れるのが楽しい」と感じるところから始まります。
しかし、レベルが上がるにつれて、技術やテクニックが必要になってくる難しさに直面することもあります。
だからこそ、私たちは初めの水慣れの段階で、楽しみながら安心して水に慣れてもらうことが大切だと考えています。
水慣れの段階では、自発的に行動できるように促していて、例えば「顔をつけて」という指示ではなく「魚を探してみよう」というようなアプローチを取り入れ、お子さまが自然に遊びながら水に慣れていけるように心がけています。
このような取組によって、楽しみながらスイミングのスキルを身につけていける環境を整えていますが、保護者さまやお子さまが不安な時期もあります。
そのような時は、お子さまのペースや気持ちに寄り添い、安心感を与えることを心がけていて、お子さまが自ら動き出し、自信を持って水に入っていけるように、そばでサポートする姿勢を大切にしています。
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――今後、チャレンジしたいことや目指していることはありますか。
大矢:わたしたちは「エンジョイスイミング」をコンセプトに掲げ、楽しく泳ぐことを大事にしていますが、ただ楽しむだけで終わらず、上達するまで導くことも目標にしています。
その中でも、お子さまがスイミングを続けていく中で上達するためには、コーチの指導力が欠かせません。コーチがお子さまに寄り添いながら指導する姿勢を大切に、コーチの指導力の向上に注力していきます。
さらに今年からスイミングスクールで伝統のあるKSC金町がルネサンスの仲間に加わったため、KSC金町の50年 のノウハウと取組を全社に取り入れていきたいと考えています。
また、私たちは水泳業界のリーディングカンパニーを目指して、業界全体を盛り上げていく責任があると感じています。
今後、オリンピックで活躍する選手がいなければ、水泳をやりたいと思う人も少なくなるという危機感を抱いています。ベビースイミングやジュニアスイミングから始めたお子さまが、水泳を好きになり、オリンピックに出場するまで成長するつながりを、これからも追い求めたいと思っています。
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森本:私は幼い頃から水泳に親しんできました。
水泳を始めたきっかけは、海で溺れないようにするためでしたが、上達するにつれて海でも楽しく遊べるようになっていき、水泳を通じて出来ることが広がった経験が今の仕事につながったと感じています。
コーチになった今、水泳を「人生の幅を広げるための窓口」にしたいと考えています。
昔は4泳法を習ってスイミングスクールを卒業することが多かったですが、最近は平泳ぎまで習ったらやめてしまうお子さまが増えているように感じます。
だからこそ、水泳を習う意味をもっと広げたいと考えています。
泳げるようになることで、将来マスターズや選手として活躍する方もいれば、川や海で楽しく過ごせる方もいると思います。そのような人生の幅を広げるための窓口でありたいと考えています。
他にも、障がいのあるお子さまの運動の場や学校の教育の場として、ルネサンスのエンジョイスイミングを通じて様々な方々に提供することで、水泳を教えるだけでなく、その先にある人生の豊かさにつながるよう取り組んでいきたいです。
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