🎵【聴くクラシック音楽入門】Vol.13~バロック音楽 フランス~
音声でも収録しておりますのでよろしければお聴き下さいませ☺️🎙️
チェンバロやオルガンは通奏低音楽器としてだけでなく、独奏楽器としても活躍しました。
今までバロック音楽でのイタリア、ドイツとお話ししてきましたけれど、今回はフランスです。
チェンバロはフランス語でクラヴサン。英語でハーブシコードと呼ばれていました。
ドイツ語のクラヴィーアはチェンバロを初め、ピアノフォルテやクラヴィコード、時にはオルガンまで含まれて呼ばれていました。
フランスのクラヴサン音楽は、オルドルと呼ばれる独自の組曲を形成しました。
これは舞曲と性格的小品からなる詩的で気の利いた標題がついています。
楽譜とは、書かれた作曲家の意図をその通りに再現すべきものである場合と、そうでない場合がありますが
その楽譜通りに演奏すべきでない場合の代表例がイネガル奏法です。
イネガル奏法というのは、記譜上に均等に書かれた2つの音の一方は長く、一方は短く弾くという奏法です。
こちらは、前回ご紹介したコレッリのコンチェルトです。ピッチが違うのはバロック時代は低いピッチで楽器を演奏していたからなのですが、楽譜の3小節目をご覧頂き、最後の8分音符が短いのがわかると思います。
オルドルの演奏は即興性が重視されてこのイネガル奏法が用いられました。
そして、もう一つ。リュートに由来するノンムジュールのプレリュードもフランスの伝統となっています。
ノンムジュールとは、音の高さだけが記譜されたものを演奏者がリズムやフレーズをつけて奏するものです。
「リュートを弾く男」 ピーテルパウルルーベンス 作↓
「画家と画家の家族の肖像」ヤンミーンセモレナール 作↓
前回ご紹介したフローベルガーは、このリュート組曲やクラヴサン音楽を取り入れています。
フランスの作曲家はシャンボニエール、ダングルベール、L.クープラン、F.クープラン、ラモー達。彼らがこの分野で活躍しました。
チェンバロは、17世紀オランダのリュッカース一族によって完成し、2段鍵盤が普及しました。
フランスでは、ブランシェ一族とタスカン一族によって名器が作られました。
オルガンはルネサンス時代よりも音色、音量ともに豊かになりフランス音楽もドイツに劣らないくらいの作品が生み出されました。
作曲家はクープラン一族、マルシャン、シャルパンティエなど。
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