お酒メモ4:ボジョレヌーヴォー

解禁日になると、どこでも盛り上がるを見せるボジョレー。これって一体何なんだ?

ボジョレーヌーヴォーとは?歴史も

ワインはもちろんブドウから作られていているよね。つまりは農作物だから、実りの良し悪しが年によって変わってくる。特にワインにはそれが重要となってくるのだ。毎年すばらしいブドウが安定して造られるわけではない。

そこで、フランスのボジョレー地方という場所では11月の第三木曜日に、その年にできたブドウの品質をチェックしようということを始めた。この「新しいもの」(フランス語でヌーヴォー)を、「ボジョレー」地方でやっているから、「ボジョレーヌーヴォー」と言う。

確かめるだけじゃなくて、収穫を祝う収穫祭のための新酒ともいわれている。ワインがふるまわれる対象も主にはワイン業者に向けたもので、いわば身内のものだった。この辺が起源。

しばらくしてこのボジョレーヌーヴォーは収穫後すぐに飲めるということで人気になり、解禁日にフレッシュな新酒として販売するイベントとして趣向が変わって今のような形態に定着していった。

品種や作られる場所について

◯品種
ボジョレーヌーヴォーに使われる品種は「ガメイ種」。ワインに使われるブドウ品種はたくさんあるけど、その中の一つ。ブドウは品種によって適した気候や土壌があり、ガメイ種は「ボジョレー地区」と相性がいい。

◯場所
フランスでは、ほぼ全土といってもいいほど広い範囲でワインを作っている。だから同じフランス内でも実に様々なワインが造られていて、どれも特徴がある。

ボジョレーヌーヴォーが造られているのは、フランス南東部のブルゴーニュ地方、ボジョレー地区。ローヌ川の流れるローヌ県という場所にある。「県」としているのは分かりやすくしているためかな。

味わいについて

ワインは、たくさんの要因によって味が左右される奥深いもの。その要因の一つに品種がある。ガメイ種はさっぱりとフルーティーな味わいで、そのみずみずしさが特徴。まさに「ヌーヴォー」の名のとおり。タンニンという苦みを形成するものが少ないからというのがその理由でもある。逆にいうと熟成には向いてないから、若いうちに飲むのに適している。

感想

ボジョレーは、「昔は伝統的なものだったけど、今はマーケティングとして使われているもの」の典型的なやつだなぁ。まあ低価格でカジュアルに楽しめるからいいよね。飲みやすいからワイン苦手な人でもおすすめ。

これから毎年のボジョレーにぎわいは、マーケティングだなぁと眺められるね。

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