【鑑賞レポ】繊細で優美な写本を知る🎞️ | 写本 -いとも優雅なる中世の小宇宙
こんにちは!
広報部のmikuruです💐🌵
今回紹介するのは、8月25日まで国立西洋美術館にて開催されていた「写本 -いとも優雅なる中世の小宇宙」についてのレポートです🌱
写本とは
印刷技術のなかった中世ヨーロッパにおいて、人々の信仰を支え、知の伝達を担う主要な媒体でした。
羊や子牛などの動物の皮を薄く加工して作った紙に人の手でテキストを筆写し、膨大な時間と労力をかけて制作されました。
"コピーやプリンターのなかった時代につくられた本"が写本です📔✨
内藤裕史とは
本展 内藤コレクションを作り上げた内藤裕史は、麻酔学そして中毒学のとして知られる医学者です。
医学研究の一方で、内藤氏は学生時代から美術の魅力にとりつかれ、美術書を読み展覧会を観てまわることに熱中しました🏛️✈︎
約40年前に写本に出会った内藤は、パリやロンドンなどを訪れては一枚ものの彩飾写本を購入し、徐々にコレクションが形成されていきました。
2015年、内藤は人生をかけたコレクションを国立西洋美術館に寄贈することを決意し、翌年、内藤コレクションは国立西洋美術館にもたらされました。
展覧会の様子
早速展覧会の様子を紹介します!
「内藤コレクション」は上野にある国立西洋美術館にて開催されています📜
私たちはお昼過ぎに向かったのですが、すでにたくさんの方々が訪れていて、ひとつの作品の前に複数人いるような状態でした👥
作品もたくさんあり、黙々と観覧し続け、気づけば1時間以上も見入っていました…!
いざ鑑賞へ進んでみると、たくさんの写本たちが並び、その写本の繊細で鮮やかな装飾が出迎えてくれます。
こちらの挿絵の主題は「受胎告知」です。
神が見守る中、マリアの元に大天使ガブリエルが訪れ、神の子を身ごもったことを祝福しています。
こちらは3つの「詩編」が併記されていることから、3つの欄で描かれた珍しいレイアウトになっています。
3つの欄の中には「詩編」の伝承的な作者ダヴィデの生涯を描いた物語イニシャルが含まれています。
感想
私は今回初めて写本というものに触れ、人の手で写したものがこれほど美しく、細部の装飾まで凝っているものだということを知り、驚きました。
またテキストだけでなく、周りの装飾まで抜かりなく施されていて、ひとつひとつの作品をじっくり時間をかけて見ていました⌛️✨
作品の中には、独特で斬新なイメージもあり、"これはなにを表しているのだろう…🤔と考えながら鑑賞したり、知っているストーリーの挿絵を眺めてその場を想像してみたり、、とさまざまな方法で写本というものを楽しめました!
初心者の私も、本展示「内藤コレクション」を通して写本の魅力を知ることができました。まだ未開拓の方もこれを機に興味を持っていただけると嬉しいです✉️
最後までご覧いただきありがとうございました🏛️
next…
<団体紹介:ボーリング>
お楽しみに🎳
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