瞑想によって思い出される過去の思い出
鎌倉のお寺で坐禅に参加したことがある。
その日は記録的に暑い日で坐禅をしている間も汗が噴き出てきてなかなか集中するのが難しかった。
でも終わってみると何とも清々しい気持ちになっていた。
その後興味が湧き、瞑想の本を手にしたことをきっかけに、夜寝る前の15分、瞑想を行うことにした。
呼吸を深く吸って吐いて、マントラを唱える。
今日あった色々な考えが浮かんでは、今は瞑想中だからその事は後で考えよう。と「棚上げ」していく。
それを繰り返していると、だんだん小さい頃や過去の事を思い出してくる。
小さい頃に住んでいた家、風景など細かいところまで思い出してきたら、それは棚上げせず、まるで過去を旅するかのようにその光景に身を委ねる。
不思議ともう忘れてしまっていた風景や人物が鮮やかに思い出される。ああ懐かしい。この木によく登ったな。みんなで沢蟹を見つけたな。雪の日には住んでいた団地の屋上で雪合戦したな。家は古かったけど自然がいっぱいだったな。あの人もこの人もご近所の方々は個性的な人が多かったな。
そこで気づいたこと。
わたしは家族と結構楽しく暮らしていたんだな。ということ。
深く考えたことなかったけど、両親は私たち姉妹を大切に可愛がってくれてたんだな。ということ。
当然のように生活していたけど、それはとてもかけがえのない大切な時間だったんだな。と涙が自然に出てきた。
わたしも親になってみてよくわかる。
普通って結構大変。楽しく暮らすのもある程度努力が必要。
あの頃、楽しかった思い出ばかり思い出すわたしはとても愛されていたんだな。と今更ながら両親に感謝する。
わたしも子供達に楽しい思い出を残せているだろうか。普通に暮らしている今を大人になった子供達が思い出した時、温かい気持ちになってくれるだろうか。
瞑想によって浄化される心。感謝の気持ち。
これからも続けていきたいな。と思っている。