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ホタルイカと菜の花のパスタ 開栓2日目のシャンパンと

春めいてきた今日この頃、スーパーで旬の菜の花とホタルイカが目に入る。
こちらの写真は道端で見つけた菜の花だ。

まだまだ寒さが残る日々だが、口の中だけでも春を先取りしたい。これらの食材をパスタに絡めた。

合わせたのはシャルル・エドシック。前日に開栓したシャンパンを残しておき、風味の変化を楽しもうという算段だったが、春らしい一皿に合わせる機会に恵まれた。

シャルル・エドシックは10年超リザーブ・ワインをアッサンブラージュ(ブレンド)に用いる。
シャンパンはフランスワイン産地の北限とも言われ、寒冷な気候のためにブドウの完熟が難しく、ワインにするとどうしても酸味が強くなってしまっていた。
そのため、ブドウ品種のブレンドに加え、異なる収穫年のブドウをブレンドすることで、品質の安定を図ってきた。
場所、品種をまたぐブレンドは通常のワインにもしばしば用いられる手法だが、時を越えたブレンドはシャンパンの大きな特徴だ。
なお、昨今では温暖化、気候変動により、シャンパーニュでもブドウがしっかりと熟すようになっている。
むしろ、シャンパーニュより北側の産地の模索も重要なテーマの一つだろう。

10年も超えるようなワインをストックし、ブレンドに用いる。
理想の絵を描くのに、絵の具の選択肢がたくさんあることは有利に働く。一方で絵を描く前、また描いてから世に出すまでの期間は現金化出来ない。シャンパンも同様、作品が仕上がり出荷されるまで現金化出来ない。
資本力の大きな大手のメゾンでなければ、10年を超えるようなワインのストックはなかなか取れない手法だ。

さて、ワインをホタルイカと菜の花のパスタに合わせる。

ホタルイカの旨味と軽やかな苦味に
レモンをやや強めに絞ると及第点。ただ、シャンパンの味わいが繊細すぎて、ホタルイカの軽やかな苦味との繋がりを欠いてしまった。
繊細なシャンパンでも、山菜の苦味などとはしっかり繋がりそうだが、魚介の苦味との繋がりは慎重さが必要だ。
日本の甲州酒などと無難にまとまりそうだ。

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