青魚のファイブスター@吉池食堂 越後の白ワインの涼やかな酸味
約2ヶ月ぶりに御徒町の吉池食堂を訪問。
生ビールはキリン一番搾りを飲みつつ、メニューを眺める。
以下を注文。シーフードは○印。
・新潟県・黒崎産枝豆(580円)
○稚鮎の天ぷら(800円)
○新潟・栃尾のジャンボ油揚げ 桜エビ(650円)
○近海青魚の盛り合わせ(850円x2)
○いかの塩辛(500円)
○海鮮ピザ(950円)
○7種の海鮮パスタ(1,150円)
・自家製鶏の軟骨入りつくね(760円)
ワインは前回と同様、越後ワイナリーのものを合わせる。
越後ワイナリー, 雪季, 白, 1,500円(ハーフボトル。レストラン価格)
越後ワイナリーは1975年創業。栽培品種はメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ケルナー、セーベル。徹底して欧米品種!日本ワインの父、川上善兵衛さんのお膝元の新潟で彼が開発したマスカット・ベーリーAを栽培していないのは徹底的。
こちらはシャルドネ、セーベルで造られる白ワイン。ワインの香りは軽快でフレッシュ、爽やかな柑橘香を含む。まるで日本酒の吟醸香のような華やかな香りも。ボリュームは穏やか。ほのかにブドウらしい甘さとこぎみよい涼やかな酸味のバランスが心地よい。
稚鮎の天ぷらにワインを合わせる。小ぶりの可愛らしい形の鮎。身に対して肝の割合が大きいためか、ほろ苦さをはっきりと感じる。レモンの爽やかな香りで引き締めて食べると酸味とほろ苦さが混じり、パーフェクトな大人の酒のおつまみに。ワインは日本酒のような吟醸香をほんのり含み、肝のほろ苦さとの高いシンクロ。ワインには日本酒にない酸味がキュッと効いていて、また違った楽しい相性。相性: ★★★☆☆
新潟・栃尾のジャンボ油揚げ 桜エビに。分厚くてフカフカの油揚げ。噛んでいくと油揚げに挟まれた干しエビの旨みが加わり、これまた素晴らしい酒のアテ。ワインのたおやかで繊細な果実味、吟醸香のような香りが油揚げの大豆の旨み、干しエビのギュッと詰まった旨みに重なり合う。相性: ★★★☆☆
近海青魚の盛り合わせに。青魚のファイブスター。5種の素晴らしいセレクション。イワシ、マアジ、サバ、キビナゴ、コハダ。ワインの穏やかな果実味とシャープな酸味はいずれの青魚ともケンカせず調和する素晴らしい懐の広さ。特に印象的だったのがコハダとの好相性。前回もコハダを食べてそこまで強い印象には残らなかったが、暑さで身体が酸味を求めたか。お酢でキュッと締められて、旨味とほのかな甘味を伴う刺身に、ワインのシャープな酸味が絶妙に調和。お酢がワインとの距離をグッと縮める。相性: ★★★★☆
いかの塩辛に。ケンカしやすい肝を使ったつまみにも、ワインの吟醸香に似たフレーバーを起点に繋がる。相性: ★★★☆☆
海鮮ピザに。ピザのチーズと、ワインの吟醸香に似た華やかなフレーバーの高い調和に驚き。火が入ってぎゅっと旨みが詰まった魚介を包むチーズのクリーミーでまったりとした余韻にさらに幸せを重なる。ワインのシャープな酸味が余韻をさっぱりとさせ、次のひと口を誘う。相性: ★★★★☆
7種の海鮮パスタに。ここでワインボトルが空になり、グラスワインに。グラスのものは、赤・白のフランジアのみ(100ml、450円)。白にする。微かに甘みを含むチャーミングなスタイル。気取らないカジュアルなシーンに寄り添ってくれるワイン。学生の頃、お買い得なフランジアの箱入り3リットルを家に置いて飲んだことがあった。たくさんあるから日持ちすると思いきや、一日に飲む量が増えただけだったw
魚介の風味をしっかり出すためソースは軽めでさっぱり。和風で素朴なリズムにとびっこのプチプチが楽しい刺激を乗せる。素朴な味わいに、ワインの果実味の甘みが高いレベルでシンクロ。口内に塩味、旨みに、ワインの甘みご加わり余韻の充実感がグッと高まる。相性: ★★★★☆
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