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バターフライドフィッシュの中身はナマズの仲間? おおらかな柑橘香るボルドー白
週末のおつまみメニューはバターフライドフィッシュ。スタッフに中身を聞いてみるとバサと返ってきた。
バサはナマズ目の淡水魚で、東南アジアのインドシナ半島を流れるメコン川やチャオプラヤ川の流域が原産とされる。ナマズの仲間と聞くとうろたえるが、フィッシュバーガーの具の白身のフライなど身近に食べられていて、きっとみなさんもいつの間にか食べてきているのだ。
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料理の外観はフライドチキンのよう。軽くチリの効いたマヨネーズソースが和えられている。
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テラス席でまずはビールで喉を潤した後、ハウスワインの白に。
AOCボルドー白(と思われる。ホテルでグラスサーブされたもの)
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前回のステイのときと同じワインのようで、ソーヴィニョン・ブラン主体。
香りにはオレンジのおおらかな柑橘、ほしわら、ほのかにカットグラスやハーバルなニュアンス。
ジューシーで親しみのある口あたり果実味は香りから想像されるほどのボリュームはなくほどよくおっとり。酸味は中庸からやや穏やかで中盤からややほろ苦さを感じるドライなフィニッシュ。
バターフライドフィッシュにソーヴィニョン・ブランを合わせる。
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魚肉はカレイのようなソフトな歯切れ、ほのかな土っぽい香りが心地よいアクセント、上質でいて力のある脂を感じる。添えられたピリ辛マヨネーズが心地よいアクセントだ。ワインの品種個性の柑橘香やハーバルなタッチは圧倒されてしまう。喧嘩はしないが合わせるメリットは取り立ててないか。
相性: ★★★☆☆
続いてワインの柑橘香に調和させるべくレモンを絞ってみた。炭酸水に添えるものを拝借 笑
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レモンの酸味がバサの大らかでかつ存在感のある脂を心地よく引き締める。そしてレモンの酸味を起点にワインに繋がり、余韻にはバサの脂もふわりと立ち上がり興味深いペアリング。
相性: ★★★★☆
シャルドネやシュナン・ブランなど、ソーヴィニョン・ブランに比べて柑橘香が穏やかなものにはマヨネーズソースがきっと合う。柑橘が強めに香るソーヴィニョン・ブランとフライドフィッシュには断然、レモンを絞るのがおススメだ。
日が沈むと夜空にはビルのライトの存在感が増す。
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もちろんイワシとマアジの和風のフライも好きだが、今回の海外滞在中はバサの方が多くなりそうだ。バサの力強い脂にレモンを強めに絞って食べることとしよう。