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サーモンの刺身にディル入りマスタードマヨネーズ 正統派ヴーヴレ・スパークリング
前菜にサーモンは定番だ。刺身だったり、カルパッチョだったり、燻製だったり、軽く炙られていたり、サーモンは様々なアペタイザーとなる。この日はシンプルにサーモンの刺身に、刻んだ大葉とディル入りマスタードマヨネーズを添えてみた。
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ディル入りマスタードマヨネーズは海外滞在中、フランス系スーパーマーケットチェーンのカルフールで購入したもので、イギリス産のようだ (私の滞在先はイギリスでもヨーロッパでもないが)。一つ500円ほどだが、魚から鶏肉等々、さまざまな食事にディルのハーブ感、マヨ、マスタードで包み込む素晴らしい調味料だ。また海外に行ったらまとめ買いしたい。
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さて、合わせたワインは王道のヴーヴレのスパークリング。ヴーヴレはロワール川沿い、シュナン・ブラン100%で造られる。川沿いの産地で魚とも相性が良いワインの代表格だ。シャンパンを飲むほどのイベントがなくても、正統派のフランス産スパークリングが飲みたいときにはクレマンやこういったヴーヴレがおススメ。2,000円台で素晴らしいクオリティのものがゴロゴロある。3,000円後半や4,000円になると、もう少し出してシャンパンを飲もうかなという飲み手も多いだろうから、2,000円台で手抜きなしで勝負している。
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ドメーヌ・デュ・プティ・コトー, ヴーヴレ・メトッド・トラディショナル, 2,970円
Domaine le Petit Coteau, Vouvray Methode Traditionnelle, Les Tuffieres Brut, France
香にはグレープフルーツ、花梨のフレッシュな果実香、明瞭にセルフィーユ、ハーブ、柑橘果皮などのビターなフレーバー強い。
果実味は中庸で柔らかい蜜のニュアンス、トップから強めに苦味が全体を支配し余韻まで徹底的にドライ、酸味は中庸、シンプルでフレッシュな果実味とキッチリとドライな風味。
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サーモンのリッチな脂に、ワインのフレッシュな柑橘系主体の果実味とビターなタッチが魅力的な相性。ディル入りマスタードマヨネーズを添えるとさらに相性は深化。ディルのハーバルな爽やかな風味はサーモンの脂と、ワインの柑橘香を見事にブリッジしてくれた。ヴーヴレと魚介は相性良いが、そこにディル入りマスタードマヨネーズが加わり、素晴らしいハーモニーを奏でた。
相性: ★★★★☆