アーキテクチャーフォト編集長が、単著『建築家のためのウェブ発信講義( http://amzn.to/2ESVm0N )』執筆以降に考えたことを綴っていきます。
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2021年2月の記事一覧
「建築家にならなかったのか?」「建築家になれなかったのか?」
人生の途中まで設計を仕事にしていた僕は、ふと「建築家にならなかったのか?」「建築家になれなかったのか?」のどちらだろうとと自問自答することがありました。
自分をより良く見せようとするならば、前者であるとポジティブな側面を公言するのも良いのかもしれませんが、僕の場合、どうしても後者の「なれなかった」という部分が大きいような感覚がありますし、この「なれなかった」という思いを今でも持ち続けていることが
繰り返し見る、というものの見方。
建築に限らず、ものを作るためには、先人が作り出したものをよく見ることが大事だと思っているのですが、学生時代に、書籍か何かで読んだ、岸和郎先生の指南は特に印象深く。
その内容は、自分がピンときた名建築を何回も見学に行くというもの。正直学生時代にはその意義がよく分かりませんでした。見たことのない建築を沢山見たほうが経験が積めるんじゃないかくらい思っていました。
しかし、10年、20年経つとその言わ
組織をデザインするという視点
「デザインする状況をデザインする」というのは2000年代に、デザイナーの柳原照弘さんが提唱していたステートメントで、大学院生を卒業したばかりの僕はその言葉に凄く魅了されていました。
これは超簡単に説明すると、「自身がデザインすべきものを実現する為に、それができるような状況を意識してデザインしていく」という感じになるでしょうか。
柳原さんは、藤村龍至さんが行っていた、今や伝説のイベントと言っても