【始め方は重要ではない!?ビジネスや人生において重要なのは〇〇だった!?】
こんにちはリレクションズです。
この話は何かを始めたい方や始めるつもりだったけどうまくいかなかったひとはちょっと心を動かされるかもしれないです。
想像してみてください 。
あなたはいま 、ハワイ行きのフライトに乗っているところ 。
”飛行中 、機体が予定されたル ート上を飛んでいる”のは 、飛行時間全体のどのくらいの割合でしょうか?
飛行時間全体の 9 0パ ーセント ? 8 0パ ーセント ?それとも 7 0パ ーセント ?
正解はなんと 、 「ゼロパ ーセント 」。
飛行機の窓際の席で翼を見ていると 、 「補助翼 」がしきりに動いているの見たことありませんか?
補助翼の役割は 、”飛行ル ートを絶えず修正すること”らしい 。
自動操縦装置は 、毎秒何回も予定位置と現在位置とのずれを感知し 、常に翼に修正指令を出している 。
車の運転も同じ 。
まっすぐの高速道路を運転しているときでさえ 、ハンドルから手を離せば車は車線を外れ 、事故を起こすかもしれない。
現にこの間、うちのスタッフが信号待ちの時、トラックが居眠りで突っ込んできて左前をかすったらしいw
同じことは 、私たちの人生にも当てはまる 。
私たちの理想はもちろん予測や計画どおりに進むスム ーズな人生 。
それがいいに決まってる。
だからせめて最適な条件をそろえておこうと 「最初のルールづくり 」に精を出す 。
職業教育も 、キャリアも 、恋人や家族との生活も 、すべてにおいて最初に完璧な条件を考える 。
なんとかして計画どおりに、目的地にたどり着けるように 。
でも、皆が知っているとおり 物事がうまく運ぶことなどほとんどない 。
人生は常に山あり谷あり、右往左往しながら急に飛行機が乱気流に入りガクン!となる時ばりにヒヤヒヤしたりする 。
それなのに私たちは最初の条件設定ばかりを重視し 、何事もないかの様に行けると思っている。
問題が起きた際の修正の意義を軽んじすぎていた 。
重要なのは 「スタ ート 」ではなく 、
「修正技術 」 。
自然は 、そのことを一〇億年も前から知っている 。
人間の体でさえあらかじめインプットされている。
細胞分裂のときには 、遺伝物質の複製エラ ーがたびたび起こる 。
そのため 、どの細胞にも 、こうした複製エラ ーをのちのちに修復するための分子が内包されている 。
このいわゆる D N A修復の機能がなければ 、私たちは癌ができてからほんの数時間で死んでしまう 。
「修正 」は 、私たちの免疫システムにおいても重要な意味を持っている 。
免疫システムに 、完璧なプランはない 。排除すべき外敵を前もって予測しておくことはほぼ不可能だから 。
悪性のウイルスやバクテリアは何度も突然変異をくり返すので 、常に排除方法を修正していかなければ体を防御できない 。
まるで今の新型コロナみたいに。
だから 、もしあなたが 、誰が見てもお似合いのカップルの非の結婚生活が破綻したと耳にしても 、さほど驚く必要はない 。
明らかに 「はじまりの条件」を重視しすぎた失敗例だからだ 。
パ ートナ ーになってみた経験のある人なら 、わかると思う 。
常に微調整や修正をくり返さなければ 、パ ートナ ー関係はうまくいくものではない 。
どんな関係にも 、メンテナンスは必要なのだ 。
経験から言えば 、よい人生とは 「一定の決まった安定した状態を指す 」と思っている人が多い 。
それが完璧に間違い 。
よい人生とは 、 「修正をくり返した後に 、手に入れられるもの 」だから 。
ものごとがすべて 「計画通り 」に運ぶことなどない。
私たちはなぜ 、何かを修正をしたり見直したりすることに 、こんなにも 「抵抗 」があるのか?
それは 、どんな些細な修正も 「計画が間違っていたことの証拠 」のように思えるからだ 。(だから修正がおこっても比較的軽い対処で済む様に確認している)
計画は失敗だったと落ち込み 、自分は無能な人間だと感じてしまう 。
実際には 、ものごとがすべて計画通りに進むことななんて 、まずないのに 。
例外として修正なしで計画が実現できたとしても 、それはただの偶然にすぎない 。
うまく行きすぎると後でしっぺ返しが待っている(ホメオスタシスフィードバック)
米軍の司令官で 、のちに大統領にもなったドワイト ・アイゼンハワ ーはこんなことを言っている 。
「計画そのものに価値はない 。
計画しつづけることに意味があるのだ 。」
大事なのは 「完璧な計画を立てること 」ではなく 、 「状況に合わせて何度でも計画に変更を加えること 。」
変更作業に終わりはない 。
どんな計画も 、自国の軍隊が敵とぶつかる頃には通用しなくなってしまうと 、アイゼンハワ ーにはわかっていたのだ 。
1787年に制定されたアメリカの憲法は 、これまでに27回改正されているらしい 。
スイス憲法は1848年に最初の草案が作成されて以降 、二度の全面改正があり 、何度も一部が改正されてきた 。
ドイツでは 、憲法にあたる基本法が1949年に制定され 、今日までに60回改正が行われた 。
これは決して悪いことではない 。
それどころか非常に理に適っている 。
そもそも 「修正する力 」は 、民主主義の基盤だからだ 。
民主主義は 、最初から適切な結果を選び出すためのシステムではない
そのつど修正しながら 、問題を大きくしないためのシステムだ 。
さまざまな社会体制がある。
でも修正メカニズムが組み込まれているのは民主主義だけ 。残念ながら今の日本に最適な修正を考え出す態勢が整えられているとは言いがたいけど。
特に学校の大半は 、スタートの条件設定のために存在しているように感じる 。
勉強し 、学位を取得しているうちに 、人生で重要なのは、
できるだけ高学歴で、できるだけよい条件で就職、社会人生活をスタ ートさせることだと思い込まされている 。
実際には 、学位と職業的な成功の関連性はどんどん弱くなる一方。
反対に 、ものごとを修正できる力の需要は高まっているのに 、修正する力を学校で身につけられる機会はほとんどない 。
早いうちに軌道修正した人こそ 、うまくいくスタイルを作る。
「修正力 」は欠かせない 。
あなたもきっと 、賢くて素晴らしい人物と言いたくなるような人を 、少なくともひとりは知ってると思う 。
その人が賢くなった理由はなんだと思うだろうか ?生まれのよさや 、家庭? 一流の教育といった条件がそろっていたから ?
それとも自分の欠点を克服したり 、自分に足りないところを補ったりしつづけた修正の努力の結果だろうか ?
結論 。
「修正 」に抱いている悪いイメ ージを 、私たちは変えねばならない 。
早いうちに軌道修正した人は 、長い時間をかけて完璧なスタート体制をつくりあげ 、計画がうまくいくのをただ待ちつづける人より得るものが大きい 。
理想的な教育など存在しない 。
人生の目的地も 、ひとつだけではない 。
完璧な企業戦術も 、最適な株式ポ ートフォリオもなければ 、唯一無二の適職というのもありえない 。
何ごともある条件のもとでスタ ートさせ 、それが進んでいく過程で持続的に調整するのが 、正しいやり方。
物事が複雑であればあるほど 、出発点の重要性は低くなる 。
だから仕事でもプライベ ートでも 、スタートを完璧にしようとしすぎないほうがいい 。
それより 、ダメだとわかったことはそのつど変えていけるような 、
修正の技術を身につけたほうが良い 。優れたベンチャーはトヨタの様にリーンスタートアップをする 。
まず製品をリリースし、市場の反応を見て徐々に改善していくやり方。
今もiOSだって定期的にアップデートされているし。