嘘と真実を見極めるカギはエネルギー感覚にあり

アバター®︎ウィザード基礎2日目、嘘と真実の違いを識別するワークがあった。

二人組みでペアになり、自分が嘘をついている時と真実を語っている時の違いを内観し、人が嘘をついている時と真実を語っている時の違いを観察するのだ。

「意図的に嘘をついて、意図的に真実を語るワークの意味って一体何・・・?」

テキストを読んでも、事前のブリーフィングを受けても、なんだかいまいちピンと来ないまま、とにかくやってみた。


嘘のエネルギーはツルッとして緊張している

最初に、ペアになった相手が初めに嘘をつき、その次に真実を語る様子を観察した。

一番印象的だったのは、相手が嘘をついている時、聞き終わった後のエネルギー感覚がツルッとしていることだ。

相手の表情がどんなに自然でも、感情がこもっていても、どんなにスラスラ喋っていても、どんなにリアル感があったとしても、「作りました」感があると言うか、淡々と脚本や台本を読んでいる感というか、まとまり過ぎているという感じがあるのだ。

そして、表情もどこか上の空で喋っている感じがする。

終始一貫していたのは、どこか打ち解けていない硬く緊張したエネルギーを感じる。

だから、話の内容が何であれ、一通り聴き終わった後、「ふーん、そうなんだ。以上。」という淡々とした無機的な印象しか残らなかった。

真実のエネルギーは凸凹で温度感があり、リラックスしている

でも、真実を語っている時、聞き終わった後のエネルギー感覚に凹凸感があるのだ。

「へぇ!そうなんだ!そういう感じ方や捉え方をするんだな。私にはない視点や経験だな。面白いな。」という興味関心をそそられる感じがする。

真実を語っている時の感情移入はより自然体で、その人の内側から湧き出る力強さのような熱が伝わってくる。

その人の魂の息吹のような温度感があり、そこに面白さのようなものを感じるのかも知れない。

そして、リラックスしたエネルギーが伝わってきて、「あぁ、この人の自然体なんだな。」という安心感があるのだ。

嘘をつくことは簡単だけど、緊張して疲れる

今度は私が嘘をつく番だ。

自分で嘘をつきながらわかったことは、嘘をつくこと自体、ストーリーを頭で作る必要があるので、思考する分、疲れる。

思考しながら話しているから、「ええっと〜」とか、間をつなぐ言葉が多くなり、断片的になる。

エネルギーの重点は頭に行き、体のどこかが緊張しているのがわかる。

話の内容が念願の旅行の話だったり、住みたい場所であったり、やりたい仕事だったり、どんなに素晴らしいことであっても、真実との乖離に違和感と心地悪さを感じる。

嘘の内容に相手がどんなに興味を示しても、自分自身の体感が空々しく、空虚で、時間を無駄にしている感じがする。

真実を語ることは勇気がいるけれど、リラックスできる

次に、真実を語ってみると、一気にエネルギーがグラウンディングし、頭から腹にエネルギーが移動するのを感じた。

「よし、私は真実を話すぞ。」という勇気と覚悟のようなものが自分の中で芽生えるのを感じた。

自分にとっての真実を相手に話す時、相手にどう受け止められるのか予測できないからこそ、初対面の相手に真実を話す時、勇気と覚悟がいるものなのだ。

必然的に、声も落ち着き、どっしりしているのを感じる。

そして、いざ話し始めると、話の内容がどんなにダサくても、くだらなくても、自分と一致している安心感とリラックス感が心地よい。

上手く話せなくても、話がまとまらなくても、断片的でも、「私は真実を話している」という自分自身への誠実さが嬉しいから気にならない。

相手の反応などはどうでもよくなり、自分との一致感、自分への誠実さに、全身の細胞が喜んで開き、リラックスしているのがわかるのだ。

結論:嘘をつくと自分が一番ダメージを受ける

ワークを通して得た結論は、いかに嘘をつくことが自分にとってダメージか、ということだ。

嘘をつく動機は様々だろう。

それは、自分を取り繕うことだったり、自分を良く見せようとすることだったり、自分が有利な立場に立つことだったり、何かを隠すことだったり、相手を気遣うことだったり、時と場合によって変わってくる。

でも、真実に一致しないことを表現することで、全身の細胞は硬く閉ざされて緊張し、エネルギーは頭に集中し、居心地悪く、疲れてしまう。

真実は凸凹で、かっこ悪く、無防備だ。

でも、真実を語ることによって得られる自己一致感、安心感、リラックス感という心地よさは、まるで初夏に訪れる高原のように爽やかで清々しいものだ。

ウィザードコースのワークを通して、道徳的道義や倫理を超えて、嘘をつくことのダメージを体感で体得できたことは貴重だった。

私は改めてこう決意した。

勇気と覚悟を持って真実を語ろう。

自分自身を大切にし、気持ちよく生きるために。

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