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【源氏12】兄上ゆるしてよ...! 義経が頼朝に涙の訴え〈哀しき人物相関図〉

歴史のオモシロさを「人物相関図」でご紹介しているnoteです。

今回のシリーズでは源頼朝&源義経の源氏ブラザーズのドラマチック過ぎる生きざまをご紹介しています。まとめマガジンはコチラ↓


前回の記事では義経が「壇ノ浦の戦い」でついに平氏を討ち滅ぼした様を書きました。まさに大願成就ッです。記事はコチラから↓

さて、今回の記事では、ついに頼朝と義経の兄弟の関係性が崩壊してしまいます! 義経、号泣です。かわいそう。。。




義経、胸を張って鎌倉に凱旋。でも、頼朝お兄ちゃんは…

鎌倉に凱旋しようとする義経

自身の大活躍で平氏を打ち負かした義経。

さぞや、兄上もお喜びだろう…!!

と万感の思いです。

幼少のころ、父や兄弟たちを平氏に殺された頼朝・義経の兄弟。

20年ぶりに再会した2人がそれぞれの能力をフル発揮してついに平氏打倒を果たしたのです。

兄上と語り合いたいなぁ。。。 待っててくださいー!

という思いで鎌倉へ向かう義経。

ところが、鎌倉の頼朝は。。。

全然そんな気持ちじゃない。

義経に対してめっちゃネガティブ。

以前、義経が後白河法皇から無断で官位をもらったルール違反を許せない。

部下たちからも義経の横暴な振る舞いのリポートがあがってきている。

そして、後白河法皇から信任を得ており、且つ戦の天才という弟の存在が今後、自分にとって脅威となる、と感じていたのかもしれません。

頼朝、御家人たちに「NO義経」の指示を出す

御家人たちに「NO義経」を言い渡す

義経に厳しい措置をすることを決めた頼朝は御家人たちに言い渡します。

義経を鎌倉に入れるな


頼朝にとっては平氏を倒した後、新しい世の中をつくりあげるために組織をしっかり固めないといけない。

義経はその構想にとっては異分子になる、と感じたのでしょうか。

とにかく、「NO義経」のルールを御家人たちに言い渡しました。

ゆるしてください……!  義経、号泣での訴え! 

義経の涙の訴えも頼朝には届かない


鎌倉に向かっていた義経ですが、頼朝から「NO義経」を言い渡されます。

え??? なんで!? 兄上!!

こんなに頑張ったのに。
活躍をねぎらってくれるどころか、会いに来るなって??

悲痛な思いの義経は「腰越」という土地でとどまります。

そこで、兄に許しを請う訴状を書いたと言われています。
これが有名な「腰越状(こしごえじょう)」。
以下のような内容だったそうです。

・自分、めっちゃ頑張りましたよね?? ね、そうでしょ??

・すべては亡き父上の弔いのためにやったことです

・部下たちが兄上に自分の悪口を言っていると思うんですけど、だまされないでください

・自分、野心など全然ないです! 誓います!!

・後白河法皇から官位を授かったことですが、あれは源氏にとっても名誉なことだと思ってマス

・ホント、もうゆるしてくださいよーー!!!


これに対して頼朝は。。。


ガン無視。


頼朝の心は「義経追放」で決まっていたのですね。

この期に及んでも義経は頼朝の気持ちが分かっていないんですよね。

特に「後白河法皇から官位を受けたことは源氏にとっても名誉だった」と言っちゃってる部分とか。

ホントにまずい。
頼朝がもっとも嫌がる思考です。

頼朝が構想している世界というのは、武士たちが朝廷から官位を受けるのではなく、あくまで頼朝が頂点であり、武士は頼朝の配下である頼朝直轄の軍団組織。

義経はここのところが全く分かっていない。。。
これでは頼朝に拒絶されてしまいます。

おまえ、うちのブランドポリシーまったくわかってないね。

ってカンジの状態。

ということで、兄に拒絶された義経は涙にくれながら京都に帰っていきます。

次回の記事ではついに頼朝と義経の間で抗争が勃発!
そして義経、哀しき逃避行へ、、、になります。
めっちゃ切なくなってきました。。。
記事はコチラから↓



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