【源氏⑦】源頼朝&源義経20年ぶりの再会ッ 涙の兄弟愛!
歴史って知るとめちゃくちゃ面白いし、人生の知恵を与えてくれる。
「人物相関図」を使って少しでも分かりやすく歴史のドラマをご紹介できれば、という思いで作っているnoteです。
さて、今回のシリーズは 源頼朝&源義経ブラザーズ。
前回の記事で書いた通り、ついに伊豆の地で挙兵、その後ボロ負け、そして安房の地(千葉県の南部)で再起を果たした源頼朝。
今回の記事では源頼朝軍団が戦わずして平氏の軍を打ち負かした「富士川の戦い」、そして頼朝&義経ブラザーズの涙の再会をご紹介していきます。
今回もマンガかよっ!な展開です。
平清盛さま、源頼朝にブチ切れだってよ
石橋山の戦いでボロ負けした源頼朝は命からがら安房(千葉県の南部)に逃れ、そこで再起を果たします。
頼朝の元に、平氏の世に不満を持つ武士たちが続々と集結。
頼朝軍団はどんどんと勢力を大きくしていきます。
そして、源氏にとって先祖からゆかりのある土地・鎌倉を拠点とすることとなりました。
一方、京都では。
無双モードの平氏のボス・平清盛ですが、実はすべてが順風満々なワケではありません。
平氏に逆らおうとする貴族の一派の粛清をしたり気苦労が絶えない。
そして、長男の平重盛を病気で亡くしてしまいます。
これは清盛、かなりショックだったようです。
そんな中。。。
20年前に本当は処刑するはずだったあの男が成長し、平氏に刃をむけた、という報せが入ります。
こちらの記事
源頼朝 まさかのソックリさんで命拾い!
でご紹介したとおり、処刑しようと思っていたが、継母に「幼くして亡くなった我が子に顔がソックリだから」という嘆願を受けて、命だけは助けてやった源頼朝。
その頼朝がッ・・・
反乱しやがったッ!
だから、石橋山の戦いでボコボコにしてやった!
なのに。。。
生きていただと!?
しかも、鎌倉で力をつけている、だと??
ふざくんなーーーーー!!!
ということで、平清盛さま完全にブチ切れ状態です。
平氏オワコンか。水鳥のバタバタにビビって逃げ出しちゃった
頼朝をたたき潰すことに決めた清盛。
亡くした嫡男・平重盛の息子、つまり自身にとっては孫にあたる平維盛(たいらのこれもり)を総大将として頼朝討伐にあたらせます。
平維盛は23歳の若者。イケメンだったみたいです。
副将は清盛の異母弟の平忠度(たいらのただのり)。忠度は和歌の名手としても有名だった人物です。
京都を立ち、東へ軍を進める平氏軍。
それを迎え撃つ源氏軍。
両者が相まみえるのが富士川の地。
「富士川の戦い」です。
さぁ激しい戦いになるぜ、と思っていたら。
なんと。
戦わずして源氏の勝利。
ことの顛末は下記のようなもの。
源氏の精鋭たちが奇襲をかけようと平氏の軍にそろーり、そろーり近づいていきます。
その時、水鳥たちが源氏軍の足音に驚き一斉に飛び立ちます。
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ
これに超ビックリした平氏軍の兵たち。
敵が超大群で攻めてきた!
とパニック状態、全軍が浮足立ち、逃げだしちゃったのです。
ちょっと恥ずかしいですね。。。
水鳥のエピソードについては諸説あるようですが、平氏が敗走したのは事実。
こうして、源氏はこの戦いに勝利しました。
平清盛さまは、この超情けない敗戦にそれはそれは激怒したようです。。。
源頼朝軍団は、このまま一気に京都に攻めあがる、のではなく、鎌倉の地に戻り、関東での地盤をしっかり固めることになります。
兄弟がついに再会ッ! 涙、涙の洪水やーーー
勝利に沸き立つ源氏軍にさらなるミラクルが訪れます。
ついにあの若者が参陣したのです。
そう、源義経。
奥州で兄の挙兵を聞いた義経は、世話になった藤原秀衡に別れを告げ旅立ちます。藤原秀衡は強者たち数名を従者として義経に与えました。
その数名を引き連れて義経は、兄の軍にやってきたのです。
「わたしは源頼朝様の弟、義経と申すもの」
と、陣にやってきた義経。
応答した兵たちは、
「はぁ? ホンマ? ウソでしょ?」
と半信半疑。
その報せを聞いた頼朝は
私の弟? ひょっとして・・・・・・・・・
牛若(義経の幼名)か???
ふむ、会ってみよう
となります。
そして、二人の対面です。
源氏の棟梁である兄をひれ伏して待っている弟・義経。
そこにやってくる兄の足音。
見詰めあう二人。
互いの顔に父親の面影が宿っています。
血と血が共鳴します。
そう、源氏の血ッ!
オレらが、源氏ブラザーズじゃーーーーーーー!!!
涙を流し、20年ぶりの再会を喜びあう兄弟。
男泣きです。
そして、父・義朝や兄たち一族の敵討ちを改めて誓い合うのです。
平氏をブッ倒すぞ!!!!
さぁついに再会した兄弟。
ここからが源平合戦の本番って感じですね。
ただこの二人、平氏打倒の大願成就の後、対立し、別れ、最後には弟の死という悲劇のフィナーレを迎えることになるのです。。。
なんて切ない。
そしてなんてドラマチック。
さて、次回の記事では頼朝たちのライバル・源義仲が登場します。(こちらからどうぞ↓)
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