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【源氏13】源義経 涙の逃避行ッ ちっくしょー逃げるっきゃない!〈人物相関図〉
めっちゃオモシロい歴史のポイントを「人物相関図」を使ってご紹介しているnoteです。
今回のシリーズは源頼朝&源義経ブラザーズのドラマチック過ぎる人間模様。まとめマガジンはコチラ↓
前回の記事のとおり、頼朝&義経の兄弟のキズナは完全に壊れてしまいました。(記事はコチラから↓)
今回の記事では義経の悲しき逃避行を描いていきます。
もはや逃げるっきゃない義経。
ツラかっただろうなぁ…。
こわっ…! 鎌倉からの刺客が義経を襲う!
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腰越状での涙の訴えもガン無視され、失意のうちに京都にスゴスゴと戻った義経。
そんな義経に危険が迫るッ。
鎌倉から頼朝が刺客を差し向けたのです。
頼朝は義経を鎌倉から追放しただけではなく、ついに命を狙ってきたのです。。
頼朝、本気で義経を抹殺することに決めたんですね。
頼朝はどんな気持ちだったのでしょうか。
対立構造となった弟を放っておくと、自分に対抗する驚異の存在となるかもしれない。ここはもう命を奪うしかない、と決断したのではないでしょうか。
頼朝が本当に弟・義経を憎んでいたかどうかは分かりません。
ただ、自分の基盤となっている鎌倉武士団からは義経はめっちゃ嫌われています。そんな弟と共に生きていくことは頼朝の立場だともう出来なくなってしまっていたのではないかと思います。
切なすぎる兄弟ですね。。。
さて、義経は「鎌倉からの刺客」をなんとか撃退します。
「やったんで!」義経、頼朝に対抗し挙兵
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頼朝が自分の命を狙っているとなった今、義経も黙っていられません。
自分のパトロン的立場にある後白河法皇に詰め寄り「頼朝を討伐する」という「頼朝追討令」を出させます。
頼朝に対抗する軍を挙兵したのです。
これで京都の周辺の武士たちは自分と共に立ち上がるだろうと踏んでいた義経ですが。義経の呼びかけには全然、武士たちが集まりませんでした。。。
武士たちは、平氏を滅ぼした頼朝の武力に「もう、鎌倉殿(頼朝のこと)に勝てるわけない」と思っていたのでした。
そして、この時の義経にはそんなに人心がついていかなかったのでしょうね。
義経、涙の逃避行がスタート
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挙兵が全然うまくいかなかった義経に対し、本気になった頼朝は自ら軍を率いて義経の討伐に向かいます。
ヤバい! 兄ちゃん、めっちゃ本気じゃん!!!
これは怖いですね。
最強の武士団が京都を目指します。
義経はたまらず京都から逃げ出します。
辛い辛い逃避行の始まりです。。。
頼朝の本気の行軍に、一度「頼朝追討令」を出した後白河法皇もめっちゃビビります。
で、手の平を返すように、今度は「義経の追討令」を出すのです。
180度違うことを言ってますよね。。。
頼朝クン、ごめん!!
キミに出した追討令、あれ間違いだったんダ。
義経、あいつは悪いヤツだよね。
だからあいつの追討令、出しとくね!
ホント、ごめんってーーーー。
みたいな感じ。
武士たちの動向にビビりまくって意見をコロコロ変える。
朝廷サイドの威信が落ちている証拠だな、と思います。
こうして平安時代が終わり、武士の世になっていったんだなーと感じます。
逃げろ逃げろ! 義経の辛く悲しい逃避行
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京都からわずかな配下たちと共に逃げ出した義経。
朝廷から追討令が出ているので、義経は「罪人」となっています。
ちなみに頼朝自身は義経の追討令が出されると、上洛を途中でやめて鎌倉へと戻ります。
頼朝が放つ追っ手に迫られる義経は海路で西に向かおうとしますが、突風に船が襲われてしまいます。
何とか浜にたどり着いたものの手勢はバラバラに。
この後、吉野山(奈良県)に逃げ込んだと言われています。
そして、ここで悲しい別れが。
愛する妾・静御前(しずかごぜん)と離れ離れになります。
白拍子として舞の達人だった静御前。絶世の美女だったと伝えられています。
ここから先は人目を避けるために山道を進む逃避行。
これ以上、静御前を連れていけないと判断した義経は、静御前と別れることを決めます。
義経「さらばじゃ…」
静御前「どうぞご無事で…」
涙、涙の別れですね。
かたじけない! 義経、奥州に逃げ込む
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追っ手から全国を逃げまくった義経。
本当に辛い旅だったと思います。
そんな義経が何とか逃げ延びた先は、、、奥州。
かつて幼き義経が、京都の鞍馬寺を飛び出してたどり着き、青春時代を過ごした土地ですね。
奥州のボス・藤原秀衡は昔と変わらない微笑みで義経を迎え入れてくれます。
頼朝に追われ、罪人扱いとなっている義経をかくまうことは相当なリスクだったと思うのですが、藤原秀衡は義経のことを相当気に入っていたのでしょうね。
何とか居場所ができた義経ですが。。。
もちろん頼朝が放っておくわけはありません。
次回は、鎌倉VS奥州! 頼朝が奥州に迫りますッ!
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