【源氏④】源頼朝 2度の禁断ラブ@伊豆
ドラマチックな歴史のオモシロさを相関図を使ってご案内しているnoteです。
今回のシリーズでは源頼朝と源義経の源氏ブラザーズのストーリーを紹介しています。
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前回の記事でご紹介したとおり、まさかのミラクルで何とか死罪は免れ伊豆に流刑となった源頼朝(記事はコチラ↓)。
今回の記事では、伊豆での源頼朝の恋と成長をみていきます。
監視されながら20年間の流人生活
伊豆に流された源頼朝。14歳。
名門の武家・源氏の御曹司ではありますが、彼は今では天下をぎゅうじる平氏に逆らった大罪人です。
源頼朝は蛭ヶ小島(ひるがこじま)という土地で数人の付き人たちと共にひっそりと暮らしはじめます。
源頼朝を監視するのは、平氏に仕える伊豆の豪族の伊東祐親(すけちか)と北条時政の2人。
源頼朝はその胸中に平氏打倒の思いをひそかにしまいながら、目立つ行動は一切せずに静かに日々を過ごしいきます。亡くなった家族を弔うために毎日、毎日、熱心に読経をしていたといわれています。
この流人生活は源頼朝が平氏打倒のために挙兵する34歳まで20年間続きます。長いですね...。
伊豆の青春! 悲劇の恋…
そんな源頼朝にも若者らしい青春が訪れます。
それは、恋。
なんと監視役の豪族・伊東祐親が京都に単身赴任している間に、その娘の八重と恋仲になってしまいます。
伊東家は平氏に仕えており、源頼朝を監視しているわけですから、これは許されざる恋…。
互いの思いに燃え上がる源頼朝と八重ですが、京都から帰任した伊東祐親は鬼のように激怒!
源氏の生き残りである源頼朝と自分の娘が結婚したことを平氏に知られたら「謀反の意図あり」とされて、一族が抹殺されかねないですからね…。
単なる頑固オヤジの娘の結婚の反対、ではなく、伊東一族を危機に陥れないために、伊東祐親は無理やり2人の仲を引き裂きます。
伊東祐親により源頼朝は命も狙われ、何とか逃げ出す始末となります。
2度目の恋もやっぱり禁断!
悲しみに暮れる源頼朝ですが、そんな彼に2度目の恋が…!
今回のお相手は、監視役・北条時政の娘の北条政子。
またそのパターンか!とツッコミを入れたくなってしまいそうにもなりますがw。
後にこの2人が夫婦となり、平氏を倒し、鎌倉幕府をつくっていくことになるわけですね。そして北条政子は源頼朝の亡き後も、尼将軍と言われ鎌倉幕府を守っていく。
でも、それはまだまだ先の話。
伊東祐親と同じく、平氏に仕える監視役の北条時政はもちろん大反対!
北条一族のために、源氏とつながるわけにはいかない。2人の仲を裂こうとして、北条政子を無理やり、ほかの豪族に嫁がせようとします。
ですが、そこで終わらないのが北条政子。
彼女は、結婚式の日に嫁ぎ先を飛び出すという激しいムーブに出ます。
「言っても絶対に聞かない」北条政子に根負けした北条時政もついには観念して、2人の結婚を認めることになります。
ということで、2度目の恋を実らせた源頼朝。
めでたく聡明な妻を持つことになりました。
もちろん恋ばかりしていたわけではありません。
仏道修行に励みながらも、平氏を倒す、父の仇を討つ、という想いは胸に抱き続けています。
そして、ついにその時がやってきます...!
次回の記事では源頼朝がついに挙兵します。(↓コチラからどうぞ)
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