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マリンアクアリウム~入海~

前回はこちら

今回は最初の生体をお迎えしましたというお話

あれからから回しで約3~4週間ほど水を回して数値も安定してきて本命のカクレクマノミを入れました

前回からだいぶ日が経ちましたが今の状況はこんな感じ

レイアウトが左によっているのは後述します

マリンアクアリウム界隈では自前の水槽に生体を入れることを入海と言うらしくロマンあるななんて思うのでここでも使わせてもらいます


カニの話

入海した生体を紹介する前にライブロックに付いていてキュアリングをしたにもかかわらず(キュアリングしきれなかった)入り込んだ生き物たちもいくつかいて種類は分からないものの、
カニが2匹もいました

昼間に起こされるカニ達
後から見つけたカニ
最初から認知していたカニ

このうち1匹は認知していたもののまさかもう1匹いるとは・・・・

発端はライブロックのレイアウトが一匹隔離していたにもかかわらず崩されていて探し出したらもう一匹いたというわけです

このオウギガ二の仲間と思われるカニ達は夜になって電気が完全に消えた状態で20分から30分くらいすると活発に活動します

なんだかゲームの攻略みたい

隔離ボックスを用意するのも面倒だし食べてやろうかとも悩みましたがどうやら知る人ぞ知る
「スベスベマンジュウガニ」もオウギガ二の仲間らしいのです

知らない人に説明をするとこのカニはフグ毒と同じテトロドトキシンを持っていて見た目がおいしそうで磯などで見つかるため鍋に入れたりなどして食中毒などの事故の原因になっているカニです

さらに調べたところこのオウギガ二の仲間全体で毒のある種類らしくマヒするなどの症状が出るのだとか・・・

食べるのは中止

処分するのはなんとなく出来なかったので、隔離ボックスに入れることにしました

元の水槽に戻すとこのカニ達は後々に入れる魚達に悪さをする可能性があったので隔離ボックスに移動させています

サテライトLサイズの隔離ボックス

カニ達の餌に関しては、二日か三日に一度半生の赤虫を入れておくといつの間にか無くなっているので食べているのでしょう

なんだかよく分かりません
まあ食ってるならいいや

ハサミの挟む力もそこそこあり条件次第ではちょっとした切り傷くらいはいけるかもしれません
ピンセットでライブロックの穴から追い出す際に挟まれてる感触が伝わる程度には力がありました

生命力もすさまじく、最初の水槽立ち上げから一か月はエサをあげていないのに生きていてそりゃライブロック搬入時でもついてくるわとなりました

またカニの隔離ボックスを中心に変な貝みたいなものも発生し始めました

中央の草鞋みたいなやつ

これはヒザラガイというらしく、特に悪さをしないとのこと
ヒザラガイについても調べたのでここで書きたいところですがここまでの話は全て本筋と関係ないので気になった方は「ヒザラガイ」「水槽」とかで調べてみてください

日中見かけないのでこいつもよく分かりません

その他の生物はこんな感じ

ケヤリっぽい
クモヒトデらしい
ぶっちゃけあと三匹はいる

カニの話を長々としましたが勝手に住み始めた彼らのことはそこまでどうでもよくて、僕が自分の意志で購入し入海させた生き物についてやっと紹介したいと思います

ユビワサンゴヤドカリ

言わずもがなの美しいこの毒々しい青いボディ

日本にも生息しているらしく、マリンアクアリウムでもメジャーな生き物らしいです
引っ越し用の貝殻と一緒に水槽に入れましたが
この子は家に来て初日で引っ越ししていました

最近はあまり動かなくて心配ですがつまつましているところを見るに大丈夫なんだと思います

ユビワサンゴヤドカリ自体はどうやら気性が荒いらしく同種や他のヤドカリがいるとけんかしてしまうという可能性があるため他のヤドカリをお迎えする予定は今後もありません

後述する掃除要因の貝達に関しても自分より大きい殻を持つ貝だと襲ってしまう可能性があるらしいので小型のものを入れています

動きはとてもゆっくりでのんきなものです
ですが目を離すといつのまにかめちゃくちゃ移動してます

サンゴヤドカリということでサンゴを入れてあげたいところですが今のところ飼育をするのに機材はあるものの知識が不足しているため見送りです

貝の話

入海させた貝達は全部で三種類
マガキガイとナツメダカラモドキとグリーンアワビの三種類


タツメダカラモドキ
実際の大きさは4cmくらい
グリーンアワビ
見つけるのが難しい
マガキガイ(砂中央)
奥マガキガイ

長くなりますが一つ一つ説明していくと、
マガキガイは単にお掃除性能が高いと聞いたので入ってもらいました

食用でも売られていて食べられるようです
僕は貝は苦手なので食べられませんがおいしいようです

底砂や壁、ライブロックのコケ全般を掃除してくれる優秀な掃除屋らしくそれに期待して60cmの高さのある水槽なので2匹入れてみました

ところが導入したところライブロックのコケを食べつくし、そこまでは良かったのですが
前述のユビワサンゴヤドカリがお気に入りで食べていたコケがなくなり可哀そうにライブロックの裏で砂の虚空をつまつましていました

ヤドカリのエサを入れているのですがヤドカリ食いつきがあまり良くなくて困っています

さっきの写真は少し元気を取り戻し水槽の前面に出てきてくれましたがやはり虚空をツマツマしておりました

マガキガイ達は壁にもだいぶコケがあるのですが目もくれずいまだにライブロックを吸い取りまくっています

おそらく壁のコケと比べライブロックのコケの方がマガキガイとしては美味しいのだと思います
食べやすさとかそういうものがあるのかもしれないです

今は残飯とか諦めて砂のコケを食べています

ナツメダカラモドキは見た目が毛むくじゃらのタカラガイです
タカラガイと言うのはこういう感じ

元々通貨としても利用されるくらい綺麗な貝らしくて調べて貰えばめちゃくちゃ綺麗なことがわかります

とはいえこのナツメダカラモドキはそれとは路線が違う雰囲気ですが、タカラガイより逆に貝っぽいなと思ってお迎えしました

この子は壁のコケをひたすら食べてくれています
ただ、全く減っていないので水質が栄養であふれているかもしくは小さいのでコケ取り能力に難があるのかもしれません

ですが動き回ってかわいいのでそれで十分です
残りはマガキガイに働いてもらいます

グリーンアワビに関しては、養殖された個体がこういった色になるらしく

非常にその色合いが美しいです
ちなみに僕はAmazonで販売されていた方を購入したので
(リンク先を見て貰えば分かる通り売り切れていた)
これとは別で平べったい感じです

Amazonの方は説明がありませんが形的に種類が違う可能性がありますが兎にも角にもアワビであり養殖産の可能性は高いはず

あと生体はできるだけ実際のものを見て購入することをおすすめします

こいつだけは購入は暴挙ですが出てくると可愛いのでとてもいいです

もっと言えばコケ取り能力は全然ありませんが
見た目が美しいのでOKです
全然表に出てこないけど

カクレクマノミの話

さて長々と話してきましたが、
最後にお話しするのがこの水槽の主役です

スズキ目スズメダイ科クマノミ亜科に属しています。目まではベタと同じスズキ目。ただし同じと言っても別の生き物くらい離れていて、

例えるならば皆さんご存じのあのパタスモンキーと人間くらい違います。

ただ、このスズキ目は共通項こそあるものの一概にまとめるのが難しいらしく亜目がたくさん存在するらしいので別にパタスモンキーは出す必要はありませんでした

カクレクマノミは有名な映画「ファインディングニモ」に出てくるニモで有名ですが実はモデルはカクレクマノミではなく、クラウンアネモネフィッシュという別のクマノミらしいとのこと。
(ペルクラウンフィッシュと言う話もあるけど)
日本にこのクラウンアネモネフィッシュは生息していないし和名も無いので、日本ではより身近なカクレクマノミということにしたみたいな感じらしいです。

クマノミの仲間には最近ではよく知られた面白い特徴として性転換があります。とはいえこれは割と魚ではよくある話らしいです
それがクマノミ達にも当てはまり、最初はオスとして成熟していき、群れで一番大きい個体がメスになります。
メスが何らかの形でいなくなると次に大きい個体がメスになるようです。
群れの他の個体は未成熟個体として生活するようです。

クマノミの仲間はブリード化も進んでいます
いわゆる人の手でタマゴから成体まで育てた個体ということです

ブリード個体が増えると品種改良個体も増えカクレクマノミを中心としてペルクラウンフィッシュなども品種改良された個体が増えてきています

今回飼育したかったのはそんな品種改良された個体のカクレクマノミ達です
(通常種も入れるけど)

飼育下では最長20年生きたという記録があるらしいですが丁寧に飼育すれば長生きすることは確かなようです

今回お迎えするのはブラックオセラリスという品種とスノーフレークという品種です

水合わせも大丈夫そうです!!!

ひらひらと泳ぐこの泳ぎ方はワッキングと呼ぶらしくイソギンチャクのゆらゆらに合わせて泳ぐことでより襲われにくくするみたいな話があるとか

とりあえず役者は揃ったので管理面で様子を見ていこうと思います!

可愛すぎる

それではまた!

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