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地球最後の日、僕は腹筋をしよう

皆さん、ホンモノの都築ですよ。
突然ですが、皆さんは腹筋トレーニングをしながら、Mrs. GREEN APPLEさんのsoranjiを聴いたことがありますか?

なければ、是非、ぜひやってみてください。

“炎のゴブレット”で、お風呂の中に沈めたらよく聞こえる卵のごとく、soranjiの本当の意味を受け取ることができるはず....。

懐かしい。

僕は筋トレをするとき、必ず音楽をかけています。
最近の筋トレソングは以下。

・エルビスプレスリー
・乃木坂のおひ天こと、おひとりさま天国
・SixTONESのこっからとGood Luck

やっぱりテンション上がる曲がセオリーですね。

ちなみに、僕はspotifyユーザーですが、いわゆるworkout系のプレイリストに収録されているようなアゲアゲのEDMとか洋楽っぽいのとかは流さない。
あと、普段はジャズを聞くことが多いけれど、筋トレのときには聞きません。あ、sing sing singとかは流したことあるか。

そのなかで一際異彩を放つ僕のお気に入りの筋トレソングが、
Mrs. GREEN APPLEさんの「Soranji」です。

バラードもいいとこ、まさにバラードofバラード。
これがねえ、Soranjiとほんとによく合うんですよ。

・・・

元々、soranjiは映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌。

その映画の各登場人物は、相当過酷な環境に身を置いています。
それに比べれば、僕の腹筋の苦しみなんか、なんてこともないのですが、だからこそ、苦しめば苦しむほど、この曲が理解できる気がしてきます。

ここに、バラードを欲している根源みたいなのを見出すことができると思うのですが、アゲアゲソングで痛みを誤魔化しながら奮起する、ということではなく、
「右の頬を殴られたら左の頬を差し出しなさい」みたいな気分で腹筋を続けることができるのです。

共感してくれる人いるかしら。

・・・

この曲の極め付けは、mvの2サビ終わり直後。
ラスサビに向かって、ボーカルの人が、昇天のごとく、地面から足が離れ、ぐんぐん昇っていきます。

これは、現世の苦しみを極限までしゃぶり尽くした者だけが感じることのできる「もはや何も感じない」という極地。

まるで、何かへの生まれ変わりを信じ、自らの死を何の躊躇もなく受け止めて、天に昇っていくようです。

そのときバックミュージックで鳴っている、とてつもない厚みのゴスペルたるや。
宙に浮いた彼を支える大きくて優しい大仏の手のようです。

「待ってください!僕も一緒に逝かせてください…!泣」

腹筋トレーニング、苦しいうちは苦しくないのだと、Soranjiが優しくも厳しく教えてくれます。

なんか、こうやって書いていると腹筋がしたくなってきた。
そうだ、僕は地球最後の日に腹筋トレーニングをしよう。

そして叫びたい。

nあんはぁあああああああ!!!
なんてぇ、素ぇ敵なぁ日だぁあああ!!!!

Mrs. GREEN APPLE - 僕のこと

・・・

貴方に会いたくて。

貴方、とは鍛え上げられた肉体を着こなす未来の自分。

生まれてきたんだよ

そう、僕は美しくなるために生まれてきた。

今、伝えたいんだよ。
私はただ…
私はまだ…

ただ筋肉を大きくしたいだけ。
まだ満足していない。
僕はなりたい自分になりたいんだ。

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