徒歩でも、自転車でも行けない…東京の人工孤島「令和島」に上陸してきた
都心からお台場へと架かるレインボーブリッジ。その先を進み、海底トンネルを抜けた先にその島はある。
「令和島」
名前からして人間が造り出した離島、その名を聞いてから、いつかは行ってみたいと思っていた。その島には一体どんな景色が広がっているのか。
自転車でも行けない孤島
1月27日、さっぱりとした冬の晴天に恵まれた午後。新木場からレンタサイクルで令和島上陸を試みることにした。
令和島へと渡ることができる「東京ゲートブリッジ」までは新木場駅から自転車で15分ほど。左手に若洲ゴルフリンクスがあり、ボールの飛びゆく快音を聞きながら南へとペダルを漕ぐと、円柱型ガラス張りの「若洲昇降タワー」にたどり着く。警備員から案内されたのは歩行者用通路がある上ではなく、自転車の駐輪場。う、ん……?
じつは自転車を持って行けず、そもそも歩行者通路も途中までで、令和島に渡れないというのだ。なんと、橋があるのに渡れないとは……。思わぬ車社会ぶりに驚く。傍らにある自転車を再び動かし、有明を通り、トンネルで海底から令和島に上陸する作戦へと切り替える。
新木場へ戻り、りんかい線を大崎へと向かうように東雲、国際展示場駅と過ぎ、有明のフェリーターミナルがある当たりに向け南下。令和島の北側にある「海の森」の島につながる「東京港海の森トンネル」へと向かう。が、明らかに歩行者用の通路がなく、自転車用の通路もない。フェリーターミナル付近で一旦自転車を止め、調べると自転車はどうやら通れないらしい。他にも令和島へと向かうトンネルはあるが、すべて自転車の通行不可。一旦東雲へと引き返す。
東雲で車を借りる
車でしか行けない。どうしたものか。カーシェアを調べて乗ってみることにした。東雲エリアはマンションの駐車場でカーシェアをたくさんやっているようで、オリックスカーシェアだけでも10箇所ほどイオン東雲店周辺にあった。そのウチの1つをマンションの駐車場から引っ張り出し、令和島方面へとハンドルを切った。
自転車では何度も壁に当たったが、車に乗ってしまえばスムーズ。20分ほどで令和島に着いた。「ここからは令和島」といった標識もない。南に向かって到着し大きな交差点で自分は直進したが、多くの車は右折して羽田空港方面へと向かっていた。令和島の南側、行き止まりへと向かう車は明らかに少ない。(ここからはいくつか写真を連続で紹介します)
※ちなみに公共交通機関での上陸の仕方は、この記事に詳しいです