REIONEと地域の取り組みの第1歩 企業と地方の関係性
ここ2年ほど、日本の地方にある課題感に興味があり、時間が有る時は生の状況を感じるために足を運んでいました。そして、今回一つの形が、佐賀県にて実現しそうであり、記事を書かせていただいています。
課題感のきっかけ
前々職の頃、通販の新規事業で商品のバイイングをする必要があり日本全国のメーカーさんの工場や物流倉庫に通っていました。兵庫県三木市に行った際に、「このノコギリは、もう今は日本で作れる人が誰も居なくなった、最後の1本です」という話を聞きました。ある特定の樹木を切断するのには最も適したノコギリで、非常にニッチな商品だったのです。
当時の私は、大手のEC通販業だったので、需要があれば大量に生産され、コストが下がって流通することは大切な事だと思っていました。しかし、買い手にとっては平均に寄せられた需要を満たす商品に統合される事を意味しているわけです。
上図は、僕が当時とった手書きのメモです。決して学術的な裏付けなどは無いのでご容赦下さい(笑)。縦軸は需要のばらつきで、ある製品のスペックを横の実線に示しました。そこから外れた需要も点線(スペックに対する需要の許容範囲)内のものは購入され、そこから外れたものは購入されないとします。
規模の経済による価格の追求のみを行っていくと、点線の外の例えば「!」の人にとって最適な製品が消えていってしまうし、点線の中でも需要を寄せられた人(上下の↑↓がある点)は矢印の距離だけどこか満たされない何かを抱えているわけです。ロングテール(売り場面積の制限によらない事で、細かな需要に応えられる)が売りのECにおいて、果たしてそれで良いのだろうか…という疑問が拭えずにいたのでした。
地方行政との新たな座組
2020年5月より、一般社団法人REIONEでは、佐賀県産業スマート化センターのサポーティングカンパニーとして参画する事となりました。
私自身の抱えてきた課題感に対して、仲間と組織を作ることで、より現実的に取り組む事ができる機会を得ることが出来ました。今後、私達のもつユニークなタレント性を紡ぎ合わせて、県の課題に解を提供できるように活動を行っていきたいと思います。
改めて地方における課題は何か
「人や企業を集めること」が解なのか、という一つの問にたどり着きます。ここのところ移住促進や企業誘致に躍起な自治体が非常に多いように感じています。これは果たして地方創生の本質なのでしょうか。ビジネススクールの恩師に薦めて頂き拝読した、NEXT GENERATION GOVEMENTという書籍には、多くのヒントがありました。
これまでの「公共」は産業社会の為の仕組みであった、と書かれています。つまり公共インフラは、多くの人がそれを支えるために捻出された原資によって維持されていく仕組みということです。この仕組みは、先のノコギリの事例に類似します。人口減少で支える人が減ったので、事態は深刻!支える人を連れてこなくては!ということなのでしょう。
そうではなくて、目下の課題を抱えられている県内の方々と、県外からも可能性を持ち込める方々が混じり合うことで解を導く為の取り組みが、この佐賀県産業スマート化センターの取り組みであると言えます。
インフラと人口のこれまでの方程式の変数を、飛躍的に変える一つの手段はやはりテックなのかもしれません。REIONEメンバーの所属企業の知見も含め出会いの場を創出できればと思います。
また、方程式を覆すような、事業そのものを検討出来るかと思います。助成金等で強引に都市部から呼び寄せてるのではなく、「なぜ、この場所ではないといけないか」その問の答えがある街と仕組み、地域の中で価値が循環すること、その魅力でいつしか人が集まる仕組みも、多様な背景をもつメンバーと取り組んでいきたいと考えています。
このようなご相談がございましたら、お気軽に私達REIONEへお声をお寄せ下さい。共に新しい解を模索していきたいと思っております。
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