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複業(副業)から広がる、人生の可能性 第1回=個人編(前編・キャリア拡張)

REIONEの「キャリア拡張」機能

皆さん、新年あけましておめでとうございます。一般社団法人REIONE(以下、「REIONE」と表記)の河西です。私たちREIONEは、昨年末で設立1周年を迎える事が出来ました。改めて、REIONEがどのような場であるか、このタイミングでお話をさせて頂きます。

私たちは、企業内で新規事業に対して、様々な立場から関わる方々で構成された、イントレプレナーネットワークです。大きく二つの機能をもつ団体です。

1つは、相互交流のコミュニティとしての機能を持っています。企業の壁を越えて、イントレプレナーがナレッジシェアをしたり交流を深めたりする機能です。

もう1つは、「企業外の実践の場」として個々の「キャリア拡張」の機能を持っています。企業内で働いていると必ずしも自身の望む業務に携われない事もあるのではないでしょうか。しかし、私たちは、”企業人”である前に、尊重されるべき”強い個”であると考えています。その「個」はそれぞれに描いた人生のビジョンがあり、それを叶えるために生きています。そのビジョンに近づくための、研鑽・挑戦の場としてREIONEを活用してもらっています。

例えば、コミュニティの創設に関わったメンバーは社団法人の理事(役員)として、経営を担っており、「経営者」としての一歩目をREIONEで踏み出しています。また、有志で活動するプロジェクトチームも近い将来、市場にその成果を発表する準備をしていまして、「事業創出」を行う経験を実際にREIONEで出会った仲間と共に始めています。

更には、企業や地方自治体の皆様の課題に対して、多様なバックボーンとスキルをもつ仲間たちが、案件の都度、チームをカスタムして組むことで解決ができるという機能もあります。そこでは「個人事業者」としての一歩目を踏み出す機会が生み出されていると思います。

大変ありがたい事に、昨年より企業や地方自治体等の皆様より、REIONEに様々な機会を頂いております。この機会でメンバーの「個」の力を昇華させ、「キャリア拡張」の場として活用をさせて頂いております。

「個人」の名前で活動する事で学べる事

私自身も、昨年の3月末まで、”三足のわらじ”を履く状態でした。一足目が大企業での会社員として、もう一つがREIONEの理事として、最後に個人事業主としての複業(副業)がありました。会社の看板を外して個人で活動してみて、学ぶことが、多くありました。

1、企業の中で体験していた業務はごく一部
私は、企業内で新規事業に携わることが多かった事もあり、人一倍幅広い実務に携わってきた、という自負がありました。

しかし、実際は個人開業の為に必要な手続き一つ、満足に知識もなく、財務や会計に関して、実務スキルは全くなかった事に気が付きました。この点、「企業」というのは、改めて事業活動の為に組織的に良くできた仕組みであり、会社員だった私は、その中のごく一部しか担っていなかった事に気が付きました。

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このことに気が付くと、視点・視座が高まり、会社や取引先の方にも、より丁寧に対応ができるようになるなど、周りの方に対して、思いやりを持って接する事が出来るようになりました。事業家としても、自身の引き出しが増えた感覚もそうですが、本業の方でも成果につながる期待も持てました。

2、取れるリスクについての感覚値
個人事業主として、営業からバックオフィス、商材やコンテンツ開発まで、試行錯誤の連続です。その中で磨かれるものとして「リスク」に対する感覚値が挙げられます。会社員では関わる全ての事象において決裁できる裁量を得られる事はありません。社員であれば上司に権限がありますし、逆に社長になられたとしても現場の細かい事まで決裁していては業務が回りません。その点、規模は小さいかもしれませんが、個人の場合は全て決裁を自身で行います。

時に専門家の知識に頼る、保険で担保する等、費用で解決するリスクもあると思います。或いは、提供するサービスのプライシングでクライアントとの期待値の調整を行う事や、スキル開発の為に時間を費やす判断など…このような組立の一つ一つが、リスクと自身の事業のバランス感覚を磨く貴重な経験になると感じました。

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3、一人で1円以上の売上を作る事の大変さ
日々お勤めの会社では、「売上高の目標は前年度+x%の上積み」を目指そう!というコミュニケーションが一般的ではないでしょうか?また、営業のシーンで、取引がスタートしそうなクライアントから「貴社の実績を示してください」というような要求を受けたりしませんか?

企業が意思決定をする際に、過去の実績が将来の成果を担保するという意識が実に強い事が分かります。

個人で活動する際の最初の一歩目は、「実績」というものが無い中で受注をしていく事から始まります。個人は一般的に企業などの法人と比べると信頼性の面で劣位に置かれることが少なくありません。その個人が、実績のない状態で提案をしていくのです。お客様の立場からは、何とも胡散臭い話に見えてしまうものです。この状況を早めに打破できる為の試行錯誤は、実に事業家として強い経験になると思います。

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個人事業のスタートにおけるチキン&エッグ問題

前項を読んで、「じゃあ、どうしたらいいんですか?」と思われた方もいるかと思いますが、私なりの失敗談と解決方法を少しだけ、共有させて頂きます。

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1、失敗)プラットフォームに頼る
昨今、フリーランス・副業系、或いは隙間時間提供をテーマにしたオンラインのプラットフォームがいくつか存在します。このこと自体は、個人として活動しやすい時代が来たなと感じるものの、すぐにまた「鶏が先か、卵が先か」といった、“チキン&エッグ問題”にぶち当たります。様々なプラットフォームでは、既に多くの取引実績とレビューを勝ち得た「勝ち組勢」が存在します。「勝ち組勢」を差し置いて、新規登録者が受注を勝ち得るのは至難の業です。営業の場がオンライン上に増えた事は事実ですが、“チキン&エッグ問題”の直接的な解決には繋がってはいないのです。

2、失敗)書籍からノウハウを得る
次に気になるのは、Amazonなどでレコメンドされる「副業」のノウハウ本です。実際に成功された先駆者の方が体験談をご披露されているのですが、「あなた…それ、あなたがスーパーマンなんですよ~」と思わず呟きたくなるような内容のものもいくつかありました。更に申し上げると、個人事業のスタート時点での状況は十人十色。結局 “自身に合った方法の模索がやはり必要” という事を学べたことが一番の収穫になりました。

3、おススメ)誰かと共に一歩目を踏み出す
REIONEでは相互にその役割を担える仕組みをコミュニティメンバーに提供をしています。また、私自身もフリーランスコミュニティの中で経験を積ませて頂き、研鑽の機会となった事も、とてもありがたかったです。こうした取り組みのいくつかが、営業時の提案書の中で「事業実績」として記載されるコンテンツとなっていきました。その時に一緒に活動した方々が、次の案件でお声掛してくださったのも駆け出しの私にはありがたかったです。

4、おススメ)助走期間を許して下さる方と出会う
新卒で企業にお勤めされた方であれば、入社時研修や初期の配属先では先輩社員から学び取る期間があったかと思います。ここが、個人になると全くないという問題があります。

しかし、もし企業にお勤めであれば、収入面では一定の安定があるという点をうまく使う事が出来ます。スキル習得までの期間をパラレルワークや体験学習の場で研鑽を積むという選択肢もあります。

私は、これまで数社、スタートアップ企業の経営者の方に機会を頂き、開業前に経験を積ませて頂くお時間を頂きました。(その間は無償です。)

また、昨年よりスタートした実際の事例としまして、REIONEとHR業界の著名企業であるパーソルグループの企業様と一緒に展開をしている、「Work Switch Lab」という事業創出の実体験プログラムがございます。このプログラムでは、先に述べた「助走期間」の有益性を感じた私の経験を、コンテンツに込めさせて頂き、参加者の方の大切な一歩目のお手伝いになれるように構成をしております。

実際に、本業以外で何か1つやり遂げてみた経験がある事が、“チキン&エッグ問題” の最も有効な解決手段であると、自信を持ってお伝えします。そのような機会を模索されるのは、とても有意義な事だと私は思います。

2021年がスタートし、西暦でいいますと、2020年から2021年となりました。“0→1”という数字柄、「何かを新しく始める」タイミングとしては絶好の機会なのではないでしょうか??

皆様にとって今年が、素敵な1年になりますように祈念しております!

続く)
次回は、個人編の後編で、「個」を取り巻く環境のお話に触れていきます。



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