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9:起業家が考える、社内ビジネスプランの可能性

光栄なことに、ある上場企業の社内ビジネスプランの審査員をさせていただく機会がありました。
私自身は起業家としてゼロから事業を創ってきた一方で、社内のリソース(技術や資産など)を活用して新しい事業を生み出すということについて、新たな気づきと学びがありました。
この経験を通して感じたことを記事としてまとめたいと思います。

以前「事業アイディアと出会う」という記事で、

起業するプロセスは2つ
1.事業の種に出会い、結果的に起業すること
2.起業したいから、起業アイディアを考え行動すること
・・・
アントレプレナーの多くは、2です。

と書かせていただきました。

これは、アントレプレナーが「世界を変える」という強い意志と情熱が原動力となり、これまでの常識や経験にとらわれず新たな挑戦をするからです。
その結果、時折、これまでにない価値を持つ事業が生まれることがあります。しかし、それは“ごくまれ”なケースです。

現実として、多くのスタートアップは苦しい道を歩みます。

創業から
・最初の1年以内に、約10~20%のスタートアップが倒産
・3~5年以内に、約50%~70%のスタートアップが倒産(CB Insights調査)
するとも言われているように、ほとんどの事業はこの世界から消えてしまうのが実態です。

華々しい資金調達が報じられる一方で、ひっそりと姿を消す企業も多く、その実態が話題になることはほとんどありません。

こうした背景を考えたとき、「新しい価値ある事業をより多く生み出す」ことを目指すのであれば、必ずしも「独立して起業する」という選択肢が最適とは限らないのではないか、と感じます。社内の豊富なリソースを活用する社内起業は、成功の確率を飛躍的に高める可能性があります。

たとえば、起業家として売上100億円を目指す事業を立ち上げる場合、その成功確率がわずか1%だとしたらどうでしょう。一方で、社内起業として売上10億円の事業を30%の確率で5つ作れるとしたら、期待値は以下のようになります。

起業:100億円 × 1% × 1事業 = 期待値1億円
社内起業:10億円 × 30% × 5事業 = 期待値15億円

この比較からも分かるように、社内起業のほうがより効率的に価値を生み出せる可能性があります。

もちろん、社内起業には「しがらみ」が伴いますが、それは独立起業でも同様です。むしろ、しがらみを乗り越える力はどちらの選択肢でも必要です

社内に眠るリソースに気づいている方は、社内ビジネスプランという制度がなくとも、積極的に企画案を立ち上げてみてはいかがでしょうか。
上司や経営陣に提案を続けることで、形になる可能性は十分にあります。あなたのアイデアが、会社の中から新たな価値を生み出す第一歩となるかもしれません。

未来を創る鍵は、一歩踏み出す勇気と行動力にあります。

今回の審査員経験を通じて、そんな希望を強く感じることができました。このような貴重な機会をいただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

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