見出し画像

ありのままの自分と生きる---私らしいはたらき方---

※※この数か月の劇的な「しごと」を取り巻く環境の変化について記録しています。
ちょっと長いかもしれませんので、お時間のある時にどうぞ♪※※

2021年4月までのわたし

#二拠点生活 や #vanlife に憧れるものの、何も始めることの出来ない臆病な会社員。

好きで選んだはずの仕事も、どんどん窮屈に、頑張れば頑張るほどなぜか心が病んでいった。

SNSのアカウントも本名はおろか、すべて鍵アカで、人からジャッジされることを極端に恐れている人間。
親しい友人や家族の前ではコミカル魂が炸裂するが、自分をどうジャッジされるかわからない場所では悪目立ちしないよう、無難なことしか選ばない。

勝手に思い込んだ「〇〇であるべき」論で自分をガチガチに固めて、限界まで粘ったのち、透明のうすはりグラスみたいになってある日パリーンと割れてしまう。
そんな会社員生活15年の間で、何度か転職もした。

本当はわたしも面白い人間なのに。もっと何かできるはずなのに。
心のどこかで何とか保たれる自尊心。
ユニークな視点で多角的にものごとを捉えることが得意だし、夫のことはいつも爆笑させている。
でも外ではいつも人の評価ばかりを気にして、心底疲れ果てている。
本当はありのまま、素直になって、もっと楽になりたい。

生き方を変えてみたい。
本当に楽しいこと、価値があると思えることに時間を使いたい。
以前から憧れているvanlifeにも本当は挑戦してみたいし、自宅のある神奈川県と、生まれ育った富山県を行き来する生活も送ってみたい。

一方で収入が無くなってしまう不安や、会社の看板を下げた時に何が残るのかという怖れ。
辞めると言ったら周囲の人たちはどんな風に受け取るだろうか。

そんなものを引きずりながら2020年はずるずる歩いたが、くすぶっていた気持ちが大爆発して、結果2021年の4月で15年の会社員生活を辞めることになった。

経緯についてはここで詳しく書いたので、興味のある方は見ていただきたい。

計画的でも準備万端でもなく、働いてきたファッション業界での専門知識だけでフリーランスになるわけでもなく、私の新生活はこうして不格好にスタートを切った。

2021年5月~ おそるおそるの新生活

5月前半は、とにかく自分を甘やかして過ごした。

退職前の引継ぎで心も体も疲れ果てていたので、「しばらくゆっくりします♪」なんてインスタの鍵アカでゆるさアピールをしていた一方、考えすぎる性格がゆえ、5月半ばには「動き出さなくては!」と焦りだした。
わたしの人生には一生、余裕なんてないようだ。笑

その時の発信がこれ。

閉じこもっていても何も変わらないことへの危機感から、完全に勢いで本名のオープンアカウントを開設した。
投稿し終わった後、人々にどう思われるかが怖すぎてプルプル震えていた。笑

それでもスタートに踏み切ったのは、自分が守ろうとしている「素敵な自分」や「誰にも文句を言われない自分」なんてそもそも存在していないと気が付いたからだ。
傷付かないように抱えていた物に実態が無いと気が付いた時、拍子抜けと同時に、吹っ切れて楽になる感覚があった。

忙しい女性を助ける「HELP!」や、心を整えるための電話サービス「もしもしくん」など、3つのプロジェクトについては去年から温めていたことではあったが、どのタイミングでどう動き出すかまではきっちり決めていたわけではなかった。

しかし焦りと勢いだけで載せたにもかかわらず、投稿に友人たちが沢山の応援コメントをくれてひとまず安堵した。
行動すればするほどみんなが面白がってくれて、応援してくれて、波に乗れるような感覚。

5月は実験的に「無料期間」として友人やお知り合いのヘルプにいそしんだ。ファッション業界出身を活かして、似合う洋服選びのアテンドや収納整理、少しだけ得意な英語を教えるなどをしたり、人づてに雑誌ライター(もちろん未経験)としてのチャンスをGETしたりした。

得意なこと×やりたいこと×ニーズがありそうなこと
これだけを主軸に、それ以外は何もルールを決めずに突き進んだ。

肩書がない。ということは名刺に書くような役職もない。
守ろうとしていたものが実は存在していなかったと気が付いた社会人生活15年の私が、守りたい居場所をついに見つけられた気がした。

「もしかすると、自分を曝け出した方が楽しいのかもしれない」

恐る恐る(笑)発信を続けていき、最初は友人だけの60人程度のフォロワーも100人ほどに増えた。思い切って始めてみたnoteでも、見ず知らずの人も♡スキ!を押してくれるではないか!
一歩すら踏み出せずに数年モヤモヤしていた私にとって、とても大きな前進だった。

スタートして1週間後には、コンプレックスであった「HSS型HSP」ということも公表してみたりした。
やはりそこでも、同じように悩んできた方からのリアクションがあり、とても励まされた。

日によっては悩んでばかりいて、何も進められない日もあったが、そんな時でも何かを感じているんだから、その事実だけにフォーカスしてみることにした。
公開まではいかずとも、noteの下書きに思いをしたためる事によって安心感を得ていた。

「少しづつ、確実に変わり始めている!」
そんな前向きな実感を連れて、5月が終わろうとしていた。

ただ、不安に思っている収入についてはまだまだ見えてこない
不安をかき消すため、少しだけある貯蓄の使い道や失業保険について、何度も手帳に書き出していた。

2021年6月~ お金とメンタル

6月も、プロジェクトの費用は無料。
まだまだペースがつかめないことから、交通費などの実費以外は頂かず¥0としていた。

ある日、私の活動をインスタグラムで知った見ず知らずの方から、お話ししてみたいとご連絡をいただいた。
人一倍警戒心が強い私は「紹介制」で対応していたため、最初は戸惑った。

その人のアカウントやお名前を見てみても、男性か女性かわからない。
さらに個室で会いたいと言われて、「やばい!これは、やばいぞ!」とひとり大騒ぎした。笑
妄想癖の私の頭の中には、よからぬことを考えている中肉中背のおじさんが浮かんでいた。笑笑

正直に「コワイデス」の旨を伝えたところ、まずはzoomでお話することになった。
結論から言うと、その方はとても聡明で魅力的な女性で、その後直接お会いしてお話するまでに至った。
私は彼女のことが大好きになった。


ここで新生活での、ターニングポイントとも言える出来事が起きる。
無料期間だったにもかかわらず、その方が私に謝礼をくださったのだ。

「ありがとう」という、嘘偽りのない、彼女のポジティブな感情にくっついてきたお金。
私の中に存在していたお金をもらうことへの「偏見」や「縛り」を解きほぐしてくれるような出来事だった

どうやら、収入を得るための手段として仕事をする中で我慢をしすぎていて、お金に対してネガティブな捉え方(受け取ることへの怖れなど)をしていることがわかった。
これも私の葛藤(インスタのストーリーズで、その日の葛藤をよく綴っているのでw)を知った大学時代からの友人が、NYのカウンセラーから教えてもらったという方法で、忙しい中導き出してくれたのだ。

「しごと」をすることは「お金」をいただくこと。
そして「お金」とは、感情を目に見える形にしたもの。
心理的なしこりに気が付けたことで、報酬を受け取る際のメンタルに向き合う事が出来た。


思い切って会社員を辞めてこんな風に踏み出していなかったら、決して知り合うことのなかった人や受け取ることのなかった友人からの応援。
こんなにも助けられている。
ずっとやりたかった「誰かの心を軽くする、その手助けをする」ことはそのまま、自分を救うということと同義であった。

さらに、本当に伝えたいことだけを伝えることで喜んでもらえると分かった時は、本当に嬉しく高揚した。

ずっと自分を誤魔化しながら生きてきた私が、「しごと」に心から求めていたものだった。

これまで相手が言って欲しい言葉を用意することばかり考え、どれだけ自分を抑圧してきたのか。
心を病んでしまったのも当然だ。
”私らしいはたらき方”を見つけられた今が一番、自分のことを大切に出来ている気がする。

他にも6月はいろんな人たちをHELP!させてもらった。
友人とその息子さんの自然体験教室に同行したり、zoomでお話したインド在住の方には就職活動で悩む妹さんを紹介され、進路相談に乗ったりなど、世間一般の肩書きからさらに遠ざかるようなことばかりが起きていた。笑

一方で、私が最もやりたかった2つ目のプロジェクト、電話で思考と心を整える「もしもしくん」は、最初は誰からも依頼が来ず、随分と考えあぐねた。

試行錯誤しながら方法を改善したところ、開始から2週間ほどで最初の依頼が来るようになった。
そこから立て続けに、トントントンと依頼が舞い込むように。
終話した後、「楽になった」「好転した!」と喜びの声が届く時が本当に嬉しい。

うまくいくかもわからない方法で見切り発車的にやってみる事にあんなにも恐れを抱いていたのに、不思議と恥じらいは無くなっていった。
むしろ、どこにでもいる会社員だった私が葛藤する「途中経過」を見せていくことで、これも誰かの助けになれるかもしれない、そんな発想になっていた。

その流れで、3つ目のプロジェクト「the process」の準備もスタート。


「the process」は、二拠点生活を目指し新しい働き方を模索するエッセイも含め、周りにいる社会人たちの途中経過を取材&シェアすることで、「ひとりじゃない」と心強く思ってもらうためのプラットフォームにする予定。

そして6月下旬には色々なラッキーが重なって、憧れていた二拠点生活とvanlifeへの第一歩を経験した。
思い切ってキャンピングカーを借りて、二拠点生活を目指す富山県へ行ったのだ。


今回はコロナで様々な事情があり、実家に帰ることは出来なかったのだが、現地での「他拠点生活」を目指す人びとが集まるイベントに参加した。

心から望んでいること、楽しいことをすると、感情をうまく表現しやすくなり、現地で出会った方々と仲良くなることが出来た。
人見知りで警戒心の強い今までの私だったら、こうはなっていなかったと思う。

またもやここでしか出会えない方々とお互いの思いをシェアし、夢だったvanlife的移動手段で、忘れられない滞在となった。

2021年7月現在 

色々悩みながらも、1か月半の無料期間を終え、7月から「HELP!」のみ有料でプロジェクトを進めていくことにした。

相変わらず経済的な不安は解決していないけれど、なんだか楽しそうにしている私に、仕事を任せたいと少しづつ声がかかるようになってきた。
なんてありがたいことなのだろう…!!

”私らしいはたらき方”を追い求める途中経過を、引き続きnoteで綴っていこうと思う。

「いつかどこかで皆さまのHELP!となりますように」という願いを込めて。




いいなと思ったら応援しよう!

わたべ れいこ / パーソナル キュレーター
気が向いた時、サポートしてくださるとウレシイです。

この記事が参加している募集