ブラレイコの本棚 1月・2月編
「最近、本読むようになったんすよ〜」
知り合いの大学生が、うれしそうに話してくれた。
1つ上の先輩のすすめで読書をはじめたらしい。新しい本に出会うのがとても楽しい、とのこと。めっちゃいい話だ。
本を身近に感じて、本から刺激やインスピレーションをもらって、自分の知的好奇心を育む人が増えるのはとてもうれしい。先日noteに書いたけど、最近「読書環境の整備」に何かしら関わりたいと思うようになった。
その取り組みの一つとして、自分が読んだ本を誰かにお薦めしやすい環境をつくっておくことに決めた。
今後、定期的に読んだ本をnoteに記録していこうと思う。
それでは、ブラレイコの本棚 1月・2月編、スタート!
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冒険の書 AI時代のアンラーニング – 孫 泰蔵 (著)
今回読んだなかのナンバーワンはこちら。
世の中の常識を鵜呑みにせず、自分の違和感を大切にし、自分なりの問いを持ち、探究しつづけることの大切さを教えてくれる一冊。現代を生きる、老若男女にお薦めしたい。目指したいのは、自分がとらわれている箱から抜け出して、自分の可能性を解き放つ世界。
新編 教えるということ – 大村 はま (著)
国語科教育の第一人者である、大村はまさんの教育論が詰まった一冊。教育に携わるものとして、定期的に読み返すようにしている。
著者のピシャリとした言葉は毎回刺さりまくるのだけど、いまの自分に一番突き刺さったのは「研究していない人は教育者失格」的な言葉。
教育に関わる大人たち自らが、学び続けているというのは本当に大切。
ルポ 誰が国語力を殺すのか 単行本 –石井 光太 (著)
この2ヶ月読んだ本のなかで、最も衝撃的だった一冊。
社会に出て求められることと、子どもたちの教育現場で起きていることのギャップに驚きを隠せなかった。想像すること、感じること、対話することの大切さに気付かされる。
ベスト・エッセイ (ちくま文庫) 文庫 – 向田 邦子 (著)
ビジネス書を読み続けていると、ふと上質なエッセイが恋しくなることがある。
今回もまさにそのタイミング。
向田邦子さんのエッセイは、着眼点も言葉選びもリズムもすばらしく、読んでいて大変心地が良い。永遠のカッコ良さを感じる。憧れる女性。
シルク・ドゥ・ソレイユ サーカスを変えた創造力 – 西元まり (著)
ずいぶん昔に買った一冊。5年ぶりに来日したシルク・ドゥ・ソレイユの公演を観たら、無性にこの本を読み返したくなった。
シルク・ドゥ・ソレイユの成り立ち、組織づくり、教育に対する考え方なども書かれているのが興味深い。シルク・ドゥ・ソレイユの人材育成やチームマネジメントってすごく気になる。最新事情を知れる本があるといいんだけどなあ。
正義を振りかざす「極端な人」の正体 – 山口真一 (著)
炎上のメカニズムの理解を深めたくて購入。
現代社会では、1日あたり3回以上、どこかでだれかが燃えているらしい。炎上って意外と身近な問題なのかもしれない。
個人の正義感で極端な意見を発信しつづける「極端な人」。その背景・特徴・対処方法が書かれており、炎上を正しく捉えるために役に立つ一冊。
NUDGE 実践 行動経済学 完全版 – リチャード・セイラー (著), キャス・サンスティーン (著),
「NUDGE(ナッジ)」とは親ゾウが、子ゾウの背中を鼻でちょっと押すように、強制や禁止をせずに本人の「よりよい選択」を後押しする経済学のこと。
仕組みやシステムを検討するときに、直接的に禁止する・制御するだけではなく、ついついやってしまう仕掛けを用意しておくことの大切さを教えてくれる一冊。
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1月2月で読みきった書籍は、これくらいだったと思う。
2ヶ月で7冊か。もっと読んでるつもりだったなあ、残念。
購入したけど読めていない本は、現時点で4冊。
来月、この本たちと向き合うのがとても楽しみである。
= お わ り =