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ブラレイコの本棚 3月編

今年は、読んだ本を記録していこう!

ということで、はじまった「ブラレイコの本棚」。
前回につづき、2回目の投稿。
この投稿が、だれかが本を読むキッカケになれば、うれしく思います。

パラドックス思考 ─ 矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる 単行本 舘野泰一 (著), 安斎勇樹 (著)

3月に唯一読んだビジネス本(笑)
立教大学のリーダーシップの授業でご一緒している舘野さんが書かれたということで、読む前から興味津々だった一冊。人間の中に必ず存在する、感情のパラドックス(矛盾)にフォーカスをしており、「それそれ、知りたかった!」と共感の連続。いまの時代に「何かしらの判断」をするときに、パラドックス思考は役に立つ。キャリア、仕事、人生……に、悩んでる方必読。

読んだ後に、インスパイアを受けて書いたnoteはこちら。


日本の曖昧(あいまい)力 融合する文化が世界を動かす – 呉 善花 (著)

日本の文化をこれほど分かりやすく解説してくれる本は、他にはない。韓国出身の著者呉さんの日本文化の深い理解と、冷静な分析力が光る一冊。

呉さんは、体系的に日本を理解するには三つの指標があると説明する。

欧米化された日本
中国や韓国と似た農耕アジア的な日本
前農耕アジア的(自然採集・縄文時代以来の)日本

この3つ目の日本こそが、日本人の精神構造を理解する上で最も重要であると語る。日本人の距離感のあり方、曖昧さを好む美意識、独特の精神性は、この3つ目の日本から根付いており、私たちの中に今なお引き継がれているのだ。

曖昧であることは、悪いことではない。これからの国際社会において、調和と融合を実現するためにも日本独特の文化「曖昧さ」は大きな役割を果たすだろう。
この本は、自国の文化を理解を促し、日本人が持つ力を再認識させてくれる。
全国民、読んだ方がいい。


「ない仕事」の作り方 – みうら じゅん (著)

「マイブーム」「ゆるキャラ」などの新語を生み出し、これまで世の中になかった仕事を作り出す男。それが、みうらじゅん。自らを「一人電通」と称し、企画も営業も接待も全部一人でやり切っている。みうらじゅんって、すごいカッコいい。

自分を洗脳して圧倒的な収集をし、ネット検索に引っかからない言葉を愛し、自分独自の土俵を作りだす。人の誤読を歓迎し、逆境を面白がる。
そして、ない仕事を作れる人とは、「またやってる」ではなく「まだやってる」と言われる人。圧倒的に続けるって大事なんだな。

みうらじゅんは、言葉の使い方がとっても上手。個人的に「自分なくし」の下記の一説が好き。

「自分探し」をしても、何にもならないのです。そんなことをしているひまがあるのなら、徐々に自分のボンノウを消していき、「自分なくし」をするほうが大切です。自分をなくして初めて、何かが見つかるのです。

いちばんわかりやすい インド神話  – 天竺 奇譚 (著)

インド神話に興味が湧いたのは、映画『R R R』の影響。
エンターテイメントの最高峰とも言えるこの映画にハマり、監督や制作の想いや評論などを調べれば調べるほど、インド神話や宗教、文化、時代背景の理解が必要だと気づいた。

なので、インド神話初心者にとってわかりやすそうなこちらの書籍を購入。インド神話に出てくる神様たちは、とても多様。全てが完璧というよりもダメなところもあったりして、キャラクターが立っており面白い。この本を読んだら『R R R』のラーマとビームの演出の背景の理解も深まり、より映画が楽しめる。

あ、あれ・・・おっと。なんと言うことだ!
今更だが、こちらのnoteも発見!!!!著者の方が、note書いてくれているではないか!!!感動ーーー。めちゃわかりやすい。

このnoteを読んで、本を読んで、映画『R R R』を観るという流れがオススメ。


THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE – 井上 雄彦 (著)

映画といえば、『THE FIRST SLAM DUNK』。最高に良かったですね。
興奮冷めやらぬまま購入したのが、こちらの本。
※ 映画のパンフレットではありません

こちらの宣伝の文章の通り、貴重な”絵”と”文字”が満載な一冊。

■映画の制作過程で、井上雄彦先生が映像を創造するために描き起こした“絵”と、ドラマを演出するために書き起こした“文字”を、豊富に収録・解析!!
■約15,000字に及ぶ井上先生へのロングインタビューで、映画創りに初めて挑んだ動機、『SLAM DUNK』ファンへの思い、制作を終えて…などその想いに迫る!!
■映画の宮城リョータの物語の部分的下敷きになった作品で、単行本未収録だった幻の読切漫画『ピアス』を初収録!!
■映画化決定から公開までの間に発表されたポスターや告知ビジュアルも収録!

とにかく、ファンには堪らないモノだらけ。
映画の制作背景をより深く理解したい方は、絶対に買った方がいい。
ボリュームもたっぷりあるので、読んだ後の満足感・特別感も十分!


お江戸・東京 坂タモリ 港区編 (タモリの江戸の坂道シリーズ) – 2022/10/12

憧れの人であるタモリさんの18年ぶりとなる著書。
「ブラレイコ」と名乗りはじめて早7年、ずっとブラタモリに憧れ続けてきたわたし。「買う」以外の選択肢はありません。

しかも今回は東京(港区)ということで、実際に歩いて回れるスポットも多い。
「日本坂道学会・副会長」かつ「坂道写真家」であるタモリさんが撮影をする坂は、人も車もいない、坂 ”だけ” の写真。この撮影のために、早朝や深夜に何度も訪れていたとのこと。素晴らしい偏愛っぷり。

タモリさんのような偏愛を楽しめる大人はカッコいい。これからもお元気で、坂を追い求めてほしいですね〜。


心をととのえるスヌーピー 悩みが消えていく禅の言葉  – チャールズ・M・シュルツ (著), 枡野 俊明 (監修), 谷川 俊太郎 (翻訳)

谷川俊太郎さんファンなので、つい購入。
スヌーピーのコミックに書かれている言葉って、意外と哲学的。
禅の考え方に通じているものがたくさんあるらしくて、それを谷川さんが翻訳。

禅の言葉の解説がメインなので、普段の谷川さんの詩とはちょっと異なる。けれど、わかりやすい言葉と優しい雰囲気はいつものまま。谷川さんの世界観を感じられる一冊。
新しい言葉はもちろん、なんとなく知ってる言葉も、谷川さんの説明を読めば新しい発見がある。寝室の本棚なんかにおいておいて、寝る前にふと手に取り開いたページを読んで寝る、みたいに長く付き合いたい本。

しかし、禅の考え方がスヌーピーの世界に溢れていたなんて、驚き〜。


ということで、今月読んだ本は7冊。
エンタメ中心な1ヶ月だけど、意外と趣味本から得た気づきがビジネスに活かされたりもするんですよね。

=== お わ り ===


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