ひかるさんの“御ぼっち様向け”囲炉裏かふぇ。
呼吸が落ち着く空間”kenohi"を
ゆるりと描きたい
東京と名が付けど、東京にはない某ワンダーらんど。なぜだか分からないけれど、あのパーク内では”まぢずっ友”と言わんばかりに周りの人との距離感がかなり縮まります。
アトラクションに乗っている時にオーディエンスに手を振ったり振り返したり。否応なしに世界平和を実感しないといけないような気になります。いっつあ・すもーるわーるどと捲し立てられます。
ただ、れいちゃん個人的に。世界一『あ、世の中割と平和かもしれない』と実感するのはネズミの遊園地内ではありません。以下、聞いてください。
“アイドルの握手会後の強面のおじさん”
中高生の頃、とあるアイドルの大ファンだったれいちゃん。あの頃から”れいちゃんのぼっち飯”の伏線といわんばかりに”ぼっち”で握手会に参加する日々でした。
人気のメンバーになればなるほど、並ぶ時間は長くなっていくんですよ。もちろん。ぼっちのれいちゃんには、話す相手もいなかったので”周りに並んでいる人の人間観察”を行うのが少々変わった趣味でして。
”同じメンバーを推している人の印象”を観察し、日記にまとめて論文を提出…までは流石にいきませんがかなり観察おりました。するとたまにいらっしゃるんです。
”か、かなり強面ダナ…”と思しき方が。
”本当にアイドルが好きなのか…?”と思しき方が。
怖いな~怖いな~平和じゃないな~と稲川れい二ちゃん。だがしかし。なんとびっくり。
どんっなに強面の方でも、握手を終えて戻ってくる際の顔とのギャップGAPぎゃっぷ。ほっぺが桃のように赤らみ、緩んでいらっしゃるんですね。握手前後のギャップ選手権なるものも勝手に開催していたのでギャップ王が現る度に。
”世の中は割と平和だ…”とスモールワールドを実感していた若き日々を思い出す世界の小娘でした。
さて、そんなれいちゃんが世の平和を実感したい日。あるいは賢治MIYAZAWAに倣って雨の日、風の日も負けたくない時も。いつも『心の栄養回復に努めたい』と願う日に行く場所について本日はゆるりと描いていきたいと思います。
そんなゆるり空間こそ、
【ひかるさんの御ぼっち様向け囲炉裏かふぇ】です~。
○タイヤの細い自転車を乗りこなすひかるさんの生態
どうやったら、”けんけん乗り”の助走が出来るのか。どうやったらひかるさんのようなタイヤ細めな自転車でバランスを取ることが出来るのか。小学校1年生の時にやや遅ればせながら補助輪を外す練習を始めたれいちゃんにはあまりにも敷居が高すぎます。
ただ、きっとひかるさんなら優しく教えてくれることでしょう。今後の運気上昇とタイヤの適正厚みを診断するタイヤ占いだってしてくれるかもしれません。嘘です嘘です。冗談はさておき、れいちゃんの独断と偏見によるひかるさんのお人柄紹介をしていきたいと思いまする。
そう、ひかるさんはれいちゃん御用達のかふぇ。kenohiのぼっち様番人。
”喫茶食堂”との表現ですが、れいちゃん視点では"cafe"とお洒落で入りづらい空間でも”カフェ”と気張った雰囲気でもなく”かふぇ”だなあと感じこのような表現技法を使っております。
そんな温かみある空間を生み出しているひかるさん。ぼっち店主とは思えないほどのメニュー捌きは圧巻。定食におやつ、お飲み物まで御ぼっち様達が決して暇を持て余さぬよう胃袋を掴もうとするあざとさも完備です。
後ほどメニューについてはたまり醤油くらいの濃厚さ、もしかすると胡麻ドレくらいの濃厚さでお伝えしますが、れいちゃんの描きたいひかるさんの一面は”柔らかみと距離感”かな。この言葉が適切かはあんまり分からないけど考えて出てきた単語はこの2つでした。
『回想シーン:TAKE4』
あれは、昨年の10月のことです。そう、10月といえばちょうどれいちゃんの心身が”お休みしたい”と泣き叫んでいた頃のこと。
誰かに助けてほしくて。だけどその”誰か”が分からなくて、『いのちの電話』にも電話していたほどでした。けれど、電話は繋がらず。”あぁもうダメかもしれないな”なんて思いかけていた時に連絡をしたのがひかるさんでした。kenohiには”常連”と言えるほど通い詰めていたわけでもなく。”たま~に行く”位の温度感だったので今考えたらなぜだろう、とも少し思うのですが当時は無我夢中でした。
kenohiに行こう、kenohiが助けてくれるかもしれない。心が急くようにれいちゃんをそう思わせてくれました。
そして連絡をしたらすぐに返事をくれました。その日は、営業日ではありませんでしたがおそらく何かを察してくれたのでしょう。お店を開けているから、とkenohiに呼んでくれたひかるさん。(開けていたのか、開けてくれたのか。分かりませんがひかるさんの表現に救われました)
新作のチャイ、と大好きな温かいチャイティーを飲みながられいちゃん自身の苦しいこと、苦しかったこと。頭の中が”やらなきゃ”とかこなさないといけないタスクでいっぱいなこと。働きたいけどどうすればいいか分からなくてお金が不安なこと。ひかるさん自身の苦しかった体験も交えて話し、聞いてくれました。
数時間は話を聞いてくれました。もう内容は覚えていないけど少し”大丈夫”と思えて、緊張すると上がる肩が少し下がった気持ちになったのです。
以上が『回想シーン:TAKE4』”ドキュメンタリー:あの日のれいちゃん”ですが…。
自分にはまだ話を聞いてくれる人がいるんだ、と思えたのはひかるさんの”大丈夫”と思わせてくれる不思議な柔らかさゆえなのかもしれないです。あ、関西方面出身なので”大丈夫やで”ですかね。
今、ひかるさんは”あわいの時間”と称し、自らのハイセンス聴講技術をkenohi営業日以外の日に設けています。
れいちゃんヘビーユーザーです。本を作る時、おもてなし会で御料理を振る舞う時は必ずあわいTIMEがれいちゃんの夢の土台となってきました。
営業日は読書をして過ごすことが多いので言葉を交わすことが少ないですが、あわいの時間では夢を具体化できる。そんな絶妙な距離感を保ってくれるのがひかるさんという人物なのです。
○れいちゃんがkenohiを愛し、kenohiに愛される理由
私はなかなか人と食事をしたり、外食をすることが出来ません。自炊以外のご飯も食べるのは難しいです。少々難解な知恵の輪少女です。
そんなれいちゃんでもkenohiで安心して過ごせる秘密は3つ。
〇”あなたのペースに合わせます”ひかるさんの気遣い。
これはkenohi初来店の日から変わらないです。初めて行った日。その当時はまだ少し外食が出来ましたが、”どのくらいの量が出てくるのか”すごく不安だったれいちゃん。
『ピーマン味噌おにぎり』とミックスナッツ(両者、現在は取り扱っていないです)それからもう一品を注文。当時は3品以上、等々決まりがあったようにも思うので【頼んでお金は払いたいけど、食べれるか分からない】状態の自分にどんな視線が向けられるか怖かったです。
食べるスピードはおそらく山手線1周くらいかと思います。食べている時も”美味しいんだけど、不味くて遅いんじゃないことを伝えたいのに。どうしよう”と気が気じゃなかったです(笑)
だけど。次の日に当時twitterをフォローしていたれいちゃんの目に飛び込んできたのは”食べれない自分でもまた行っていいんだな”という安心感でした。
〇ひかるさん式思考トレ『値段と量の微調整可能STYLE』
昨年の11月にkenohi革命ともいうべき大規模なメニュー改革を行ったひかるさん。なんと”量”を自分で設定でき、量によって値段も変わるという新システムがkenohiに導入されたのです。
この改革によってなんとひかるさん、自ら会計を過酷にするという何とも斬新な追い込み型自分磨きがお好きなようでして…。
このようにおかずによって量を変えてよりお会計を難しくすることや
カレーのご飯の量を約80gという難解なご飯事情をぶっ込んでみることもぼっち店主様を思考筋トレに追い込むこととなるでしょう。
あ、もちろんスイーツもハーフサイズにできるメニューありますよ♡
少食の方や、いろんなスイーツをちょこちょこ食べたい方。そしてひかるさんを思考迷路に追い込みたい挑戦者の方々。ご堪能下さいませ。
〇本と美味しい飲み物、それかられいちゃん。
ぼっちのれいちゃんに欠かせないアイテム。それは”本”です。賢治MIYAZAWAも仰いました。1日に玄米4合と味噌、と。
令和版にリメイクすると、つまりは1日に本40冊と美味しい飲み物を。という事です。kenohiでは叶ってしまうこの夢のようなKENJI STYLE SLOW LIFE。
沢山の本と、それから特に好きなのがひかるさんの特製チャイ。あ、紅茶も結構好きだし、ほうじ茶も絶品でした。
つまり、周りの声や視線も気にならず大好きな”本と飲み物”に囲まれて呼吸を落ち着けられる。そんな空間です。あ、それでいて常連さんやひかるさんと話せる”ぼっちだけど孤独じゃない”囲炉裏とかコタツ感もあります。
○kenohiくんとひかるさんへ。
今まで”世間的にすごいと言われている人”に肯定されることが自分自身を肯定する唯一の手段でした。すごい”誰か”に憧れて、すごい”誰か”になろうとする。疲弊していく一方でした。
れいちゃん自身の心の声なんか置き去りにしていました。けれど、話を聞いてくれたあの日から少しづつれいちゃんはれいちゃんを好きになりました。
”れいちゃんはれいちゃんにしかなれない”
”もしそうであるならば、自分の1番好きなれいちゃんでいよう”
そう決めてからはすごくキモチが楽です。恩人だ、と大げさじゃなく思います。
それから、今までれいちゃんの大切な節目節目には必ずkenohiくんとひかるさんがいました。
卒業式、本を作った時、初めて大切な人達に料理を振る舞う時。kenohiという自分にとって心地いい最高な空間と、見守ってくれるひかるさんがそっと背中を押してくれて今のれいちゃんはいます。
この先、れいちゃんと同じように。食事で、人生で少しだけ疲れてしまった子がいたら隣で一緒に体育座りなんかして少し背中を押せる経験ができそうです。これからも大切な空間です。大切な人です。
ありがとうございます。いつものごとく、ゆるりと現れるれいちゃんをぜひぜひこの先もお楽しみにです。
○れいちゃんのInstagram