プレゼンは準備が9割
――来月には地区大会がありますが、変わらずちゃんと準備をして、ちゃんと勝ち切ろうと思います。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「プレゼンは準備が9割」というテーマで話していこうと思います。
📚ビブリオバトルに参加して……
昨日、全国大学ビブリオバトルの大学大会がありました。
ビブリオバトルとは、自分のお気に入りの本を5分間で紹介する書評合戦のことです。リスナーはバトラーの発表を聴いて1番読みたくなった本に票を入れます。最も票を集めた本がチャンプ本になるというわけです。
僕は高校時代から公式戦に参加していまして、今までに2度、全国大会に出場することができました。ただ、どちらも惜しい結果で終わっているので、ラストイヤーとなる今年こそは有終の美を飾りたいと闘志を燃やしているのです。
どの本を選ぶのか、その本を魅力的に紹介するためにはどうすればいいのか、読みたいと思ってもらえるにはどんな演出をしようか……当日まで準備を重ねてきました。
結果、チャンプ本に輝いたのは、僕の本でした。
これで全国制覇の夢に近付けました。来月5日(日)に開催される地区大会でもちゃんと勝てるように準備していこうと思います。もし都合つく方は、聴きに来てください。YouTubeの配信もあるので、オンラインで参加することもできます。
さて、大学大会に参加したのは、僕を含めて4人でした。僕の発表順は一番最後で、他の3人のプレゼンを見てから自分の発表という流れでした。今日は、他の3人のプレゼンを見て思ったことを綴っていこうと思います。
結論からいうと、「準備不足」と「矢印が自分に向いてしまっている」です。
📚他人のプレゼンを見て思ったこと
最初に発表した人は、加藤シゲアキの『オルタネート』を紹介していました。「オルタネート」というマッチングアプリを巡り3人の若者の葛藤や成長を描く青春小説です。
この本を紹介した人は、発表のなかで「最初あんまり感情移入することができませんでした」という言葉を何回か使っていたんです。5分間という短い時間のなかで、ネガティブな情報は悪目立ちします。本当に必要ならば(一度下げて、上げきれるなら)、ネガティブな情報を伝えてもいいけれど、そうではないなら下げない方が良い。実際、僕がその人の発表を聴いて、1番印象に残っているのは、「最初あんまり感情移入することができない」ってことですもの。
また、発表の途中、言葉につまってしまって、20秒くらい沈黙が続いてしまったんです。きっと覚えた原稿の一部をど忘れしてしまったのでしょう。どうにか続きの言葉を思い出したから良かったものの、聞き手に不安や心配を与えてしまったのは事実で、プレゼン中にやってはいけないことのひとつだと僕は考えます。
2人目に発表した人は雨穴の『変な家』を紹介していたんですが、30秒くらい時間が余ってしまって、蛇足のような情報で最後の時間を埋めていました。5分経ったところで話は途中だったんですが、あきらめるように口を閉ざしました。
最後の30秒こそ聞き手の心を最も動かせる時間ですから、この30秒の使い方次第で天と地ほどの差が出ます。しっかりと準備して、畳みかけるように熱い言葉を並べることが求められていると僕は考えます。
3人目に発表した人は、百田尚樹の『錨を上げよ』を紹介していました。前の2人よりも自信を持ってゆっくりしっかりと言葉を伝えていたんですが、矢印が自分に向いてしまっている印象を持ちました。「『錨を上げよ』を読んで自分は変われた」「就活も上手くいった」「だからみなさんも読んでください」……という流れで発表をしていました。
ビブリオバトルに来るのは本が好きな人で、ビジネス書や自己啓発系の本を好んで読む人は少ないイメージを持っています。『錨を上げよ』は小説だけれども紹介の仕方が、ビジネス書、自己啓発系の本を紹介するそれで、正直セミナーに来ているような感覚になりました。
📚プレゼンは準備が9割
原稿を忘れてしまうのも時間を余らしてしまうのも準備不足が招いてしまうことですし、自分語りになってしまうのは矢印が自分に向いているから。逆にいえば、そのふたつをクリアすれば魅力的なプレゼンになるということ。実際、僕のプレゼンはこのふたつをクリアしていました。
僕は子どもの頃から人前に立つ機会が多かったから、プレゼンやビブリオバトルの舞台に多少場慣れしていると自負していますが、そんな僕だってめちゃくちゃ準備するし、大会が始まるまで練習をしていました。
なんなら、本番1時間前になって冒頭の入り方を変えました。変えた方がいいと思ったら、本番前だろうが変えます。それができるのは、しっかりと準備してきたからです。下地がしっかりしていたから、一度崩して再建することができた。
また、矢印の向きの話ですが、ビブリオバトルの勝利基準は、魅力的なプレゼンをしたかどうかではなく、1番読みたいと思ってもらえたかどうかですから、矢印はお客さんに向いていなければいけない。読みたいという感情をつくりにいかなきゃ、ビブリオバトルで勝つことはできないんです。
矢印をお客さんに向けて、お客さんはどんな人で、どんな本を求めているのか、どう構成したら心を動かすことができるのか、それを考え続ける作業が必要になってくるんです。来月には地区大会がありますが、変わらずちゃんと準備をして、ちゃんと勝ち切ろうと思います。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20231019 横山黎
※大学大会での僕の発表の様子↓↓↓
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