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来年のビブリオバトルに向けた戦略

ーー厳正に審査する審査員がいない以上、ビブリオバトルに勝つためにはサクラが必要なのではないか、という結論になります。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「来年のビブリオバトルに向けた戦略」というテーマで話していこうと思います。


◆惨敗した県大会

昨日開催されました全国大学生ビブリオバトルの茨城大会に、僕は出場しました。大学で見事1番になれた僕は、全国大会への切符を手に入れようとその日を迎えました。

相棒の本は小説『Message』

自分の書いた本です。


成人の日の夜に1人の青年が亡くなりました。彼の手元には「110」という血文字。ダイイングメッセージは何を表しているのか、その謎を解き明かすヒューマンミステリーです。

「110」は何?

簡潔で、魅力的なフックがあったので、小説『Message』はビブリオ向きの本だと判断しました。アプローチ次第で勝ちを望めます。


また、作者自らビブリオする強みも活かせると思いました。

ビブリオバトルは1人でも多くの人に届けたいという気持ちがないといけません。その本の作者は、是が非でも作品を届けたいはずだから、情熱的なプレゼンテーションができるはずです。


きっと勝てる。

そう思い、戦に臨んだわけですが、結果が結ぶことはありませんでした。


いつまでもくよくよしていてもダサいだけなので、来年に向けて戦略を立てます。

ちなみに来年は大学4年の年。院にいくつもりはないので、大学生の大会に出場できるラストイヤーってことになります。

最後にちゃんと結果を残せるように、今から準備を進めていこうと思います。


◆原稿にこだわる

実は僕、高校生のときにもビブリオバトルに参加していました。高2のとき、300人くらいを蹴散らして、東京大会で1番になれました。

原稿にこだわって、何度も練習した甲斐があったなと思います。

正直言うと、同じ文芸部の子や先生方が応援しにきてくださって、毎回確定票が何票かあったので、それを無視して僕の勝利は語れないなと思います。

しかし、全国大会ではあっけなく玉砕しました。

そして、その年のチャンプ本を発表したバトラーのパフォーマンスを見て、やられました(笑)

その彼、原稿をつくってなかったと思います。その場のノリで乗り切っていました。オーディエンスの反応をみて、打ち手を変えるエンターテイナーだったのです。

ビブリオバトルって、これだよなぁ。

そんな風に思い、次ビブリオバトルをやるときは原稿を固めずにその場のノリで、楽しんでいこうと考えました。

ってわけで、今年は原稿をつくりませんでした。その場で次にどんな話をするのか、考えながら話していました。

ですから、大学での予選会と今回の県大会で発表内容が結構変わってるんですよね。発表直前になって冒頭のツカミも変えましたし。


でね、僕のこのスタンス、何も決めないスタンスが果たして是なのか非なのか、それについて改めて考えさせられたんです。

結局僕は結果を出せていないし、なんなら今回チャンプ本になった人はきっと原稿を固めてきたタイプ。話すスピード、テンポ、間の取り方、身振り手振りのタイミング、全部決めてきたと僕は思います。

つまり、高校時代の僕のスタンスです。少なからず結果を残せたときのスタンスです。


その場のノリで話したいことを話す。そんな自由なプレゼンテーションがビブリオバトルのあるべき姿だと、今でも思います。

ただ、勝つためにはそこにこだわりすぎるのも良くない。

高校時代の僕みたいに、原稿にこだわりまくって、何度も練習して、いろんな人から意見をもらって、改善していく方がいいんじゃないか。

勝つためにするべきは、ビブリオバトルを楽しもうとすることではなく、勝ちにいくための努力をすることなんじゃないか。

そんな風に思ったんです。


したがって、来年、原稿をめちゃくちゃ作り込むつもりです。そして、何度も練習して、他人の意見をバンバン取り入れていくつもりです。



◆合法的なサクラをつくる


同じような理由で、ちゃんとサクラを準備しようと思います。

信頼のおける審査員が投票してくれるなら良いんですが、ビブリオバトルはオーディエンスの投票。

公式ルールで「知り合いの紹介した本に投票すること」は禁じられていますが、厳密な規制はありません。誰が誰に手を挙げたか、ちゃんと調べられるわけではないので、仮にその禁じ手を使ってチャンプ本になったとて、取り消しになることはないんですよね。

今回のチャンプ本を紹介した人もサクラを使っていた様子。解散した後、同じ大学の関係者と思われる人が7人くらい、彼女のもとに集まっていましたから。まあ、真実は分からないけどね。


それに、言ってしまえば、僕が東京都大会で優勝したときも、サクラがいました。同じ部活の子や、お世話になった先生など、投票に参加してくださっていたので、確定票が存在していたんです。絶対そんなことやっちゃダメだけどね(笑)

まあ、でも、サクラがいなくても勝てたんじゃないかな、そう思えるくらいにちゃんと票をもぎ取っていたので、許してください(笑)


さて、厳正に審査する審査員がいない以上、ビブリオバトルに勝つためにはサクラが必要なのではないか、という結論になります。

しかし、来年絶対に勝ち切るためにいって、その戦法がないからサクラをたくさん用意するなんて言語道断。


やるなら、ちゃんと勝ちたい。

そう思っているのです。

つまり、厳正な審査をしてくれるサクラを増やす試みをするということです。

「僕に投票してね」ではなく、「1番読みたいと思った本に投票してね」と案内すれば、僕に罪悪感は生まれません。禁じ手でもありません。

僕はただ、ビブリオバトルを盛り上げるための広報をしていただけになりますからね。それは運営側が逆に望むことでしょうし。


まだどんな打ち手を講じるか定かではありませんが、ビブリオバトルはこうだよね、に重きを置くんじゃなくて、ビブリオバトルで勝つためにはどうすればいいのか、その可能性を探っていきます。


いやぁ、それにしても悔しいよね。

うん、悔しい。

来年はちゃんと勝ちたい。

そのためにできることをひとつずつやっていきます。


最後まで読んでくださりありがとうございました。


20221107 横山黎

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