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性懲りも無く、作家で在り続ける。
ーーまた新しい光に向かって、性懲りも無く、歩き出して行くんだ。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「性懲りも無く、作家で存り続ける。」というテーマで話していこうと思います。
📚僕は今日も作家でいる
昔からつくることが好きだった僕は、今日も何かをつくっています。
本、謎、音楽、空間、イベント、あるいは、人生......。全部ひっくるめて「物語」と呼んでもいいですが、とにかく、毎日何かをつくっているし、新しいものをつくろうと思考しています。
4月から社会人になって、茨城県の水戸市でゲストハウスのマネージャーとして働きながら、作家としても活動していっているわけですが、相も変わらず、今も今とて物語をつくろうとしているんですよね。
どれだけ忙しくてもnoteの記事は毎日書いているし、少しでも暇があれば物語の種を探してしまう。種子を見つけたら、それが芽吹いて花を咲かせる瞬間を夢見てしまう。
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昨日、実家のある東京で用事があったので水戸から2時間くらい常磐線に揺られていましたが、その車内でもスマホのメモに物語の種を残していました。
それこそ、ゲストハウスの話です。今ゲストハウスで働いていることもあり、そこを舞台にした連作短編ミステリーを思いついてしまったんです。2時間のなかで、大枠の物語をつくることができたし、「これは完成させたい」と思えるほど、可能性を感じるものでした。
新しい光をみつけて歓喜するのと同時に、またつくりたいものが増えてしまったと焦燥感にも似た感情を抱きもしました。
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📚運命を感じるライブ
昨日の東京の用事というのは、僕の敬愛するアーティストであるコブクロのライブでした。中学時代からよく聴くようになって、以来ファンとして日々音楽を聴いたり、ライブに参加したりしています。
昨日は、ファンサイト会員限定のプレミアムライブで、東京ガーデンシアターで開催されました。ライブ名に掲げられたのは「ALL SEASONS」。先日リリースしたベストアルバム「ALL SEASONS BEST」を引っ提げたライブです。
代表曲である「桜」や「蕾」をはじめ、コブクロの曲には季節を描いたものが多く、それをコンセプトにしたアルバムがつくられ、ライブが展開されたというわけです。
ライブ名が決まったときから、あの曲が来るかもしれない、こういう流れで選曲されるかもしれない、新曲は来るのか、ならばどんな曲かな......と期待を膨らませていました。
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セットリストは良い意味で予想を裏切られるもので、MCで笑えたし、曲で泣けたし、感動のステージを届けてくれたので素直に来て良かったなと思いました。
ファンサイト会員限定ということもあり、ツアーとは違ってファンが聴きたい曲が並べられた印象を受けました。有名曲は「赤い糸」や「YELL〜エール〜」くらいで、ほとんどの曲が普段あまり披露されない昔懐かしの曲たちでした。なかには、2002年で披露されて以来、ライブで披露されていなければ、音源化もされていなかった曲が久々に披露されるサプライズもありました。
アンコール最後は、25周年を記念してつくられた新曲「RAITH THE ANCHOR」で締め括られ、会場は大きな拍手に包まれました。
さて、僕が特にいちばん心に残ったのは、「同じ窓から見てた空」のパフォーマンスでした。心が震え、涙が溢れ、運命を感じたからです。
📚大人になった今に響く曲
「同じ窓から見てた空」は、2006年にリリースされたオリジナルアルバム「NAMELESS WORLD」の最後に収録されたアルバム曲。同窓会がテーマのバラードで、物語のある歌詞と、語るような歌い回しが特徴的です。コブクロのなかでは最長の曲で、8分50秒あります(笑)
例えば、分かりやすく魅力的で、好きなフレーズがこれです。
幾つかの恋もした。
それと同じだけのサヨナラも。
今、遠く斜向かい、ひざを抱え座ってる、、
たしか君にもね。。
手渡したオレンジ色の花火の光、
君の薬指にキラリ。
細々と、燻っていた恋の火も、
バケツの中でシュッと消えた。
情景描写だけで心情も描いているし、「未練」や「追想」や「青春」を感じさせる。そして、あの頃同じ窓から空を見ていたけれど、あれからみんな大人になって、それぞれの人生を歩いていることを暗に伝えている。この1フレーズだけを肴にしても酒が飲めますわ!(笑)
「同じ窓から見てた空」をライブで聴くのは、昨日で2度目でした。初めて聴いたのは、中学3年生のとき。初めてコブクロのライブに参加したときです。
もちろんあの頃からいくらでも魅力を語れるほど大好きな曲で、ライブで聴いて良かったなと思ったんだけれど、昨日の「同じ窓から見てた空」は圧巻でした。2番頭くらいから号泣でしたね。
今、このタイミングで、この曲を聴いたことが最大の要因だと思います。大人になった今だからこそ、心に深く、確かに響いたんです。
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初めて「同じ窓から見てた空」を聴いたあの頃はまだ青春のど真ん中にいて、歌詞のなかで描かれているのは遠い未来の話でした。
あれから中学も高校も大学も卒業して、社会人になった今だからこそ、あの曲を自分ごとに捉えることができて、自分の経験と紐づけて魅力を語れるようになったんです。
僕は、歌詞にあるように、「近頃、大人になったような気がする」し、「まだまだ超えていかなくちゃいけない壁が沢山待ってる」と思っているし、「また新しい光に向かって、性懲りも無く、歩き出してい」る。
さらにいえば、先月、幹事として高校の同窓会を開いて、旧友や先生方と再会したという出来事もありました。今の自分に重なる部分が多く、その重なりが、涙を生んだんだと思います。
📚性懲りも無く歩き続けていく
僕は明日も明後日も、きっと10年先も、何かをつくって生きているんだろうと思います。
壁にぶち当たって、苦しんでもがいて、涙も知って、それでもどうにか乗り越えて、全部忘れて、また新しい光を見つけて、それを目指しに行くんだと思います。
学生時代からそんな風に生きてきたし、壁を前にしても乗り越えれば思い出になったし、振り返れば永遠なる光を放つんだから、これからも挑戦していきたいし、壁を見つけても乗り越えようとする姿勢を崩さずにいたいんです。
性懲りも無く、作家で存り続ける。
昨日は改めてそんなことを思った1日でした。結びに、「同じ窓から見てた空」の3番の歌詞をここに載せておきますね。最後まで読んでくださりありがとうございました。
にわかに近頃、大人になったような気がする、
自分に嫌気がさす。
本当に大切な事がなんなのか?
まじめに考えてたりする。
カッコつけていう訳じゃないけど、
ちゃんと生きていかなくちゃね。
お前みたいに、カッコ悪くても
ちゃんと輝いていなくちゃね。
芝生の熱で温もった缶ビールを、
一気にあけながらお前、
こぼれそうな星空を見上げたまま、
涙を拭いていた。
お前とは、今日まで秘密無く、
何だって話してきたけれど、
どうしてか、どうしてか、
何も聴けなかった。。
男には色々あるんだ、どこまでも孤独だから。
まだまだ、越えて行かなくちゃいけない壁が
沢山、待ってる。
でも、その向こう側を見た時、
何もかも忘れる生き物さ。
そして、また新しい光に向かって、
性懲りも無く、歩き出して行くんだ。
20240419 横山黎