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しっかり読点を打つために。

――大学を卒業するということは、学生からの卒業であり、そこにはこれまでの卒業とは違う次元の価値を持っている気がしてならないのです。だからこそ僕は、大学が設ける卒業式とは別に、個人的な儀式を設ける必要があると思ったのです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「しっかり読点を打つために。」というテーマで話していこうと思います。


📚『我楽多だらけの宝箱』最終校正

今日の記事は日付が変わるギリギリの更新となってしまいました。というのも、今までずっと新作短編集『我楽多だらけの宝箱』の最終校正の作業を続けていたからです。

『我楽多だらけの宝箱』は、もうすぐ大学卒業を迎える僕が、学生の間につくった作品を20個収録したものです。小学2年生につくったものから、先日完成したばかりの新作まで揃えました。

短編集とはいえ、小説、短歌、詩、エッセイ……といった具合にいろんな種類の文芸作品を集めているので、総合文芸集とでもいった方が正しいのかもしれませんね。

「人生は物語」がモットーの僕の作風柄、私小説(事実を元にした小説)が多くなってしまいましたが、青春小説も児童文学も収録されています。個人的には最後に書いた「大学」という作品が気に入っています。大学で得た十の知見を手紙形式で綴っているもので、自分の過ごした大学4年間を統括する作品に仕上げることができました。

すごく個人的なエピソードが続くけれど、そのなかにも普遍的なメッセージが含まれていて、僕自身、綴ったような経験をすることができて、学びを得ることができてよかったなと思いましたし、これを手に取って読んでくれた中高生が、大学に対して希望を見出してくれたら嬉しいなと密かに思いました。

やっと最終校正がさっき終わったので、後は審査を待つだけという状態です。久しぶりの編集作業に疲労困憊です(笑)

ちなみに、『我楽多だらけの宝箱』の「はじめに」を全文公開しています。興味を持たれた方は以下の記事をのぞいてみてください。


📚「BOOK TALK LIVE "桃太郎"」も佳境

話は変わりますが、今度、僕は「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」というイベントを開催するんです。卒業論文のテーマに「桃太郎」を掲げた僕が、その秘密や歴史について1時間かけて物語りにいくものです。

学生最後に開催することもあり、集大成のようなイベントとして盛り上げていこうとしているのですが、イベント当日まで1週間を切り、着実にその胸が高鳴る展開が続いています。

まず、参加者ですが、現時点で30人を突破しました。少なくとも30人は集客しないといけないなと思っていたので、無事に集めることができてよかったです。一応、目標として50人を掲げているので、当日まで引き続き集客していこうと思います。

また、今回は収支問題ともちゃんと向き合おうと思い、このnoteを使って資金調達にも挑戦してみました。500円の有料記事を販売して、その売り上げを運営資金に充てることにしたのです。

有料記事の内容は、「プチスポンサーになれる権」というもので、購入してくれた人には、当日配布されるパンフレット、当日上映されるエンディングムービー、後日公開されるYouTube動画に名前が掲載されるという特典を受け取ってもらいます。

2月1日から25日まで募っていたのですが、ありがたいことに、最終的には、全部で17名の方が支援してくださったのです。なかには、初めましての方もいらっしゃって、僕の活動やイベントについて毎日発信していることが奏功したのかなと思うと、感慨深いものがあります。

当日関わるスタッフは全部で6名いらっしゃいますし、顧問としてゼミの教授に立ち合っていだたきますし、このイベントのために県外からお越しになられる方も何人かいらっしゃいますし、俄然より良い舞台に仕上げていこうという思いに駆られます。


📚しっかり読点を打つために


卒業前に、大学生としての証をしっかりと刻みたい。『我楽多だらけの宝箱』にも、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」にも、そんな切なる願いが込められています。

「大学卒業」という節目は、かなり大きな意味を持ち、重たいもののような気がします。大学を卒業したらもう学生には戻れないわけじゃないですか。僕は院に行かないし、将来大学に入り直す予定もありません。大学を卒業するということは、学生からの卒業であり、そこにはこれまでの卒業とは違う次元の価値を持っている気がしてならないのです。

だからこそ僕は、大学が設ける卒業式とは別に、個人的な儀式を設ける必要があると思ったのです。それが、今までの僕の作品をまとめた総合文芸集『我楽多だらけの宝箱』であり、卒業研究のテーマである「桃太郎」が内容の下地になっている「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」であるのです。

もちろん人生は終わらないし、これから永く続いていくから、ピリオドを打つわけではありません。だけど、区切る必要はある。読点を打って、次の未来を綴る準備をするべきであると思うのです。

僕は僕なりに、しっかりと読点を打ちにいきます。来月はたくさんの人に会いたいし、話したいな。飲んで、思い出話にふけって、今まで言えなかったことを打ち明けたりして、口を開けて手を叩いて笑って、ちょっぴり泣いて……もうこれ以上ないと思えるくらいに深く、読点を刻みにいきたいな。そんな3月にしたいです。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240226 横山黎



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