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ゲストハウスは孤独を消してくれる。

――初めましての宿泊者の方々とコミュニケーションを取り、一期一会の出逢いの尊さを感じることができました。それと同時に、「孤独からいちばん遠い場所にいるのかも」と思ったり。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「ゲストハウスは孤独を消してくれる。」というテーマで話していこうと思います。


📚ゲストハウスで寿司パーティ

5月7日、僕の職場の木の家ゲストハウスで「寿司パーティ」が開かれました。元寿司職人の伯井さんがちらし寿司をつくってくれたり、寿司を握ってくれたりしたんです。参加者は総勢17人。平日の夜にしては大盛況のイベントでした。

伯井さんは元々大阪で寿司屋を経営されていました。去年、40年続けてきた店をやめ、現在はお手伝いをしながら日本を旅する「おてつたび」をしているそうです。今の時期は、木の家ゲストハウスのヘルパーとして、清掃や庭作業などを手伝ってくれています。「住まいを提供するのでお手伝いをしてください」という契約を結んでいるわけです。

そんな伯井さんが寿司職人と聞いて、僕は「ここで寿司パーティやりましょうよ!」と提案。「GW終わって落ち着いたらやろっか」とオーナーの宮田さんも快諾し、ついに実現することになりました。

実際に運営してくれたのは、よくお手伝いしてくれるモルック王子こと佐々木さんで買い出しや告知や会計をお任せしました。

みなさんの尽力のおかげで「寿司パーティ」は大盛り上がり。ドンキやスーパーに売っている魚を買ってきたそうなので決して値段の高くないネタのはずなんですが、本当に寿司屋さんで出てくるようなクオリティ。シャリが違うのか、握り方が違うのか、その原因は分かりませんがとにかく絶品でした。

次から次へと人がやってきて、美味い美味いと口々に言い合って、初めましての人とも、久しぶりに再会した人とも打ち解け合って……そんな時間と空間のなかにいるうちに、僕は「こういう場所をつくる仕事をしているんだなあ」としみじみ思うようになりました。


📚人が集まる場所に魅せられて

僕が今、ゲストハウスで仕事をしているのは、大学4年の1年間の経験が大きく影響していると分析しています。大学近くに「はちとご」というシェアハウスがあり、その場所との出逢いからすべては始まりました。

そこは住み開きという活動をしているので、住人だけでなく、日々いろんな人がやってくるんです。大学生、仕事終わりの会社員、カメラマンにヨガインストラクター……思えば、寿司パーティを運営してくれた佐々木さんとも、木の家ゲストハウスオーナーの宮田さんとも、はちとごが主催のイベントで初めてお目にかかりました。

ここに佐々木さんも宮田さんもいる。

そんな風に、人と人とが交わる交差点のような場所が「はちとご」でした。そにれ魅せられて、僕は大学4年の1年間足繁く通い続け、やがて自分でも「場所をつくりたい」という思いが強くなったんです。

ゲストハウス拡大に伴う人手不足に悩んでいた宮田さんから誘われていたこともあり、僕は大学卒業後、4月から木の家ゲストハウスのマネージャーとして働くことにしたのです。自分の場所をつくることを見据えて、仕事をしながら学ぶことにしたのです。


📚孤独を消してくれる場所

寿司パーティもそうだし、以前にも木の家ゲストハウスは人が集まる場所として機能していました。

以前宿泊客だった団体客はたまに遊びにくる常連客になって、木の家ゲストハウスでご飯をつくってくれたりしています。夜な夜なボードゲームの桃鉄をしたこともありました。

木の家ゲストハウスがオープンして1周年のタイミングでパーティが開かれて、近所の方やこれまで関わってくれた人たちが約50人集まりました。ピザがふるまわれたり、モルック大会が始まったり、各々が好きなように過ごす様子がありました。

以前、「ゲストハウスで感動した瞬間」という記事でも触れましたが、このGW、初めましての宿泊者の方々とコミュニケーションを取り、一期一会の出逢いの尊さを感じることができました。それと同時に、「孤独からいちばん遠い場所にいるのかも」と思ったり。



そもそもゲストハウスは、ホテルや旅館とは違い、他の宿泊者との出逢いや交流に重きが置かれている宿泊施設。人と人との待ち合わせ場所、交差点の機能を果たしている場所といえます。だからこそ、イベントとも相性がよくて、開催場所になったりするんですよね。

それこそ、5月12日、木の家ゲストハウスでBBQパーティが開かれます。宇都宮大学に通う大学生との共同主催です。外国人との交流イベントをよく開催しているようで、BBQパーティのなかでも、英語をつかった簡単な室内ゲームを行う予定です。モルック王子こと佐々木さんに「モルックもやりましょ!」と提案したので、モルック大会も同時に開催される予定です。

もはやカオスだけど、また面白い時間と空間が生まれそうです。そんな風に、人が集まり孤独を消してくれる場所の可能性を、これからも追求していきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240508 横山黎




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