二十歳の君よ
――今月に限り、無料公開しようと思います。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家、木の家ゲストハウスのマネージャー、イベンターとして活動しています。
今回は「二十歳の君よ」というテーマで話していこうと思います。
昨日、こんな曲と出逢いました。関取花さんの「二十歳の君よ」という曲です。「もしも僕に」が有名かな、つくる歌詞もメロディーむ歌声も、僕好みのアーティスト。「つらら」って曲がおすすめです。
「二十歳の君よ」は、タイトルから察することができるように、二十歳の若者に向けたメッセージソングです。希望を見せ過ぎず、絶望を隠さない歌詞がリアルで、胸が打たれます。
僕が迷うことなくその動画を再生してしまったのは、「二十歳」という単語が目に飛び込んできたからです。僕は人よりも「二十歳」に敏感なのです。
僕が二十歳を迎えたのは、もう3年も前のことになります。2021年の6月に二十歳になったのですが、それを迎えるにあたり、一生忘れられないような1年にしようと思い至りました。
手始めに起こした動きは、誕生日に家族に手紙を贈ることでした。実家にいるとき長く一緒に暮らしていた母と父と祖母と妹に宛てて、手紙を書いたのです。
20年生きてきてそんな機会もなかったものだから、変に緊張したのを覚えています。結局直接手渡せず、置き手紙にしました。実家を発ち、自分のアパートに帰った日の夕方、家族から連絡がありました。喜んでくれたみたいでした。
年を超えて、2021年1月10日、成人の日――あ、ちょうど4年前の今日ですね――の前日に、僕はとあるサプライズを用意していました。
家族を想ってつくった曲を弾き語る、というもの。
手紙を綴るように書いた歌詞を、手紙を読むように弾き語りにいったのです。家族全員が涙したあの夜、僕はこの家族の一員でいてよかったなと思いました。
翌日の成人の日には、旧友たちと再会しました。世はコロナ時代。今となってはもはや懐かしさすらありますが、みんなマスクをしている頃のことです。ただ、マスクに顔が隠されていたって、言葉遣いや雰囲気からすぐに思い出すことができて、久しぶりの再会に歓喜しました。
コロナのこともあり、同窓会の予定はなかったのですが、せっかく集まったこともあり、急遽その場で同窓会を執り行うことが決まりました。なんだかんだ15人くらい集まったのかな。その後の二次会では僕は幼馴染を含め4人でカラオケにいて、朝まで呑み語り合っていました。
そんな眩しい時間を忘れたくなくて、僕は二十歳の一年の出来事をひとつの物語に閉じこめることにしました。家族に手紙を贈ったこと、成人の日で旧友たちと再会したこと、同窓会で賑わったことを1冊の本に封印したんです。
それが、僕の初書籍『Message』でした。
成人の日を舞台にしたヒューマンミステリーで、「110」というダイイングメッセージの謎を解きにいく家族の物語。最後の1行で全ての謎が解き明かされます。
以下のようなコメントをいただいています。
もちろん今読み返したらツッコミどころも、修正したい箇所もあるのだけれども、それでも今の僕でも素直に面白いと思える作品だし、成人の日を迎える人にこそ読んで欲しい1冊と心から思います。
二十歳のあなたに贈りたいのです。
ということで、今月に限り、無料公開しようと思います。未読の方は、是非、この機会に一読していただければと思います。また、お知り合いに新成人の方がいらっしゃったら、紹介していただけると幸いです。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20250110 横山黎
▼期間限定で無料公開中!