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さよならSMAP
――最後はSMAPの曲でお別れの挨拶をしようと思います。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家、木の家ゲストハウス水戸マネージャー、イベンターとして活動したりしています。
今回は「さよならSMAP」というテーマで話していこうと思います。
連日、元SMAPの中居くんの性加害やフジテレビの会見にまつわる報道で持ちきりで、普段ニュースを見ない僕もいろいろ考えてしまうほどいろいろ刺激をもらっています。
特別アイドルにはまることは僕の過去にはなくて、特に女性グループに揺さぶられて追っかけちゃう、写真集を買っちゃうみたいなものと無縁の青春時代を過ごしました。
ただ、強いて挙げるとするならばSMAPで、そういえばSMAP×SMAPを毎週のように観ていたし、良いなと思う曲がたくさんあったし、27時間テレビの27曲メドレーは興奮したし、解散するとなって少なからずショックを受けていました。
解散後も、心のどこかできっと復活してくれるはずと密かに願っていたのですが、今回の事件のことで完全に可能性が途絶えたのかなと寂しさのなかにいます。
▼スマスマの5人旅、このシーン大好きなんだよなぁ
火のないところに煙は立たないし、少なからず中居くんに非があったのでしょう。もちろん被害に遭われた方を憑いてまわる寂寞は計り知れないし、テレビ局の組織の腐敗に対して憤りを覚えるけれども、はっきりいって僕からしたら他人事で、僕のなかでいちばん問題なのは、さっきも触れたように「SMAPとはもう会えない」ってことです。
青春時代にヒーローだった彼らが5人で集まることはこの先なく、一種の伝説として語られていくだけの存在と化してしまったのです。あらゆるものは終焉を迎えるから、終わってしまうのはある程度仕方ないけれど、終わり方が終わり方だったので何とも言えません。
昨日、久々にSMAPの最後のパフォーマンスとなった、SMAP×SMAP最終回の「世界に一つだけの花」の動画を見返しました。YouTubeに転がっていた動画です。
最後の5人の歌唱の様子を眺めているうちに、あの頃の記憶が蘇ってきて、途中から涙が止まりませんでした。ちょうど今実家に帰っていることもあって、「あのときもリビングでテレビを観ながら泣いてたなぁ」と思い出してしまいました。
▼中居くんの最後の指のサインに泣いた。当時も泣いたなぁ
こうして記事を書いていると、いろんな感情が溢れてきて、僕は思うよりSMAPのことが好きだったんだなと自覚します。思い出補正はあるのかもしれないけれど、間違いなく憧れていたし、彼らの紡ぐ物語に魅せられていました。
復活はせずとも、僕のなかには永遠に残り続けるし、というか、日本のエンタメやテレビを語るにはSMAPを避けては通れないはずで、まさに伝説として語り継がれるんだと思います。
ただ、僕のなかではずっともやもやが溜まっていたので、何か手立てを施したいと考えていました。
僕にはnoteがありました。
この記事は僕の卒業式。もちろんこの先も聴いたり観たり歌ったりするんだろうけど、一度SMAPから卒業するための儀式を、ここで。
最後はSMAPの曲でお別れの挨拶をしようと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
「さよなら」僕を今日まで支え続けてくれたひと
「さよなら」今でも誰よりたいせつだと想えるひと
そして
何よりふたりがここで共に過ごしたこの日々を
となりに居てくれたことを僕は忘れはしないだろう
「さよなら」
消えないように...
ずっと色褪せぬように...
「ありがとう」
20250129 横山黎