分かり易い文章
別れが近付く時の感覚は何時だって同じだから私は格段驚くことがない。ずっと、永遠に。そう。気軽に言えちゃう人はみんな嘘吐きな可能性。私はそんなみんなを1人残らず嘘吐きにする張本人。
生活の中にある凡ゆる疲労は大好きな思いをゆっくりと腐らせる。いつも。そう。だから私は驚かない。適当な喫茶店へ入る。
珈琲が飲みたい訳じゃない。ただ知らないコップ、皿で他人の淹れた飲み物を飲み、自分ちじゃない場所で何も考えずぼんやりし、おもてなしをされる気分になりたいのみ。そう。していないと寂しい。知っている空間で起こる事はいつも同じ。退屈は私に憂鬱を引き寄こす。
あのね。他の女子と一緒の時はもっと難しい話で盛り上がっている。私が馬鹿だから可愛い動物の赤ちゃんの話、行きたいお店の話。「大好き」「愛してる」「可愛い」何処にでもありふれている誰にでも可能な会話をさせている。ごめん。つまらないのに私に見えるよう微笑んでくれて有難う。
映画中では見たかった景色、過ごしたかった日常、憧れ、全ての上で知らない誰かが寝そべるのを見て喜ぶ。「良い」と何度も言う。私は悔しい。良い。「こういうのが良い」と言い合うのが良い。私は分かんない。
口を開閉。或いは指でなぞって何か言う。私、難しい言葉全部分かんない。「他の女子に愛の言葉を伝えていてもきっと気づけない。気づけないし、言ってないよ」って言われても信じられない、信じない。もう何もしないで。分からないことが1番の愛だと知ってるのは私のみ。頭いいのに分からない。分かり合って気持ち良くなるのはもうやめな、やめて。
此処まであなた、君とも言わなかったそれは喫茶店と同じ。珈琲味は分からない。全部同じ苦いのみ、違いは側のみ。それなのにそう拘るのはどうして。それぞれの場所でそれぞれゆっくりしよう。私は珈琲のことなんてどうでも。いい。珈琲だって私のことどうでも。いい。今何処で何してる。同じよう珈琲を飲みゆっくりして慣れて。もう大丈夫。
分かりやすい文章を書く。クソ分かりやすい。暗喩をほぼ使っていない。要するに性交しか勝たん。性交に何の価値もない訳。早く死にたい。
世の中には良い性交か否かがあり前者は何も考えず無になることが可能なもの、後者は最中にこの人今別のこと考えてると分かるもの。つまらない時間の無駄。みんな、私も死ね。