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運動と解剖のプロフェッショナル

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2024年11月の記事一覧

殿部離床(離殿)におけるPower Transfer

殿部離床(離殿)におけるPower Transfer



離殿時の前脛骨筋の役割殿部が離床するためには、Power Transferが重要になってくるのですが、そのために前脛骨筋の収縮が非常に重要になります。

特に、moment strategyを利用して立ち上がる場合にはとても重要です。

床反力作用点の位置

下図は、殿部が離床した直後の図です。

起立動作の前方加速のために必要な対側方向性運動リズム

起立動作の前方加速のために必要な対側方向性運動リズム



起立動作の第1相起立動作の第1相は、座位姿勢から殿部が離床するまでの区間です。

身体重心を前方に移動させるために体幹が前方に傾斜します。

頸部・体幹はほぼ中間肢位に保持されており、脊柱が屈曲することはありません。

これがいわゆる、脊柱のVertical Extensionです。

さらに、身体重心を前方に移動させる運動は、股関節の屈曲による骨盤の前傾運動によって起こっています。

股関節

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