見出し画像

理学療法士を続ける理由と理学療法士が楽しい理由

なんとなく始めて、なんとなく毎日更新を続けてきたnote。

36日目の時点でこんな宣言をしていました。

そして本日、90日目を迎えました。

これまでに読んでくださったみなさん、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

そんな記念すべき90日目、書くことは結構前から決めていました。

これまで『理学療法』『理学療法士』に関連した記事を中心に書いてきましたが、今回はこの『理学療法士』という仕事に対する想いや考えを書いてみたいと思います。

この記事を読むと、
✅️これまでの記事をどういうつもりで書いてきたのかがわかる
✅️『理学療法士』という仕事の捉え方が少し変わるかもしれない
✅️『理学療法士』という仕事の楽しさに気づける方もいるかもしれない


理学療法士って何の専門家?

理学療法士及び作業療法士法の第2条では、理学療法は次のように定義されています。

身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう

この定義に関してはその通りだと思うのですが、この中の「基本的動作能力の回復」というものを考えたとき、その背景には非常に広い範囲の知識が必要になります。

代表的なものとしては、人間の身体を理解するための解剖学・運動学・生理学、疾患ごとの特徴を知るためのそれぞれの疾患についての知識、運動や物理療法が身体に対してどのような影響を及ぼすのかといった知識などがあります。

これまで私のnoteを読んできてくださった方はお気づきかと思うのですが、私の書く内容は「理学療法に必要なの?」と思われるような内容が多いです。

例えば、仏教について書いていたり、

なぜか言語聴覚士を褒め称えていたり(過去最大PV数)、

現象学という哲学の話を持って来たり、などなど。

このどれも、理学療法士になるための養成校では教わらないでしょうし、卒後教育で取り上げられることもないのではないでしょうか。

ただ、私のnoteを読んでくださった方の中には、「あぁ、理学療法に活かせる考え方だな」と感じていただけた方も少しはいらっしゃったのではないでしょうか。

そう思ってくれた方が一人でもいれば、とても嬉しいです。


何を勉強しても活かせる仕事

『理学療法士』という仕事が楽しい理由の一つに、何を勉強しても活かせる仕事だというのがあります。

『理学療法士』は人間を相手にした仕事であり、定義上は『人間の基本動作能力の回復を目指す』仕事です。

であれば、人間に関連したものは全て対象であり、人間について考えること自体がこの仕事の本質であるはずです。

この世の中、人間の作った文化や社会というものは、人間の考え出した幻想によって構成されています。

そんな幻想で構成された社会や文化の中で生きている以上、人間はその幻想に縛られて生きていくしかありません。

そういった背景を知らずして、人間の『回復』というものに到達できるのでしょうか?

そういった、恐らく『一般的には訳のわからないこと』を考え続けた結果、理学療法士という仕事は何を勉強しても活かせる仕事だと考えるようになりました。

マーケティングの知識だって、人間が作り上げた社会についての分析や、人間の心理・思考を分析する手法である以上、人間のことを考える上で活かせる知識です。

土日は基本的に子育てに関連した記事をアップするようにしていましたが、これも『子育て』という経験が理学療法に活かせるという考えを伝えたいという意図がありました。

このように、人間を相手にする、しかもそれを行う自分自身が人間である『理学療法士』という仕事は、人間の思考の歴史を含む全ての勉強が活かせる仕事だと考えています。


勉強が嫌になった理学療法士は範囲を狭くしている?

自己研鑽をすべきか否かという話題は、ツイッター上などで度々議論されます。

自己研鑽したくない、勉強したくない、という理学療法士に「勉強しろ」と言うつもりはないのですが、勿体ないなぁとは思います。

勉強することが嫌になった方というのは、自分に合わないところを入り口にしてしまったのではないかと考えています。

つまらない勉強をしていたら、勉強自体が嫌になるのは当たり前ですよね。

もしくは、ある程度一つの分野を突き詰めていった結果、最初は楽しかったのにそのうち飽きてしまった。次に勉強すべき新しい領域に気付くことができず、そこで止まってしまった。

そんな方もいるでしょう。

どこを入り口にしたって、何を勉強したって、ほとんどの場合は人間が考えたこと・作り出した思考を学ぶに過ぎません。

ということは、自分が勉強したいこと・ちょっとでも興味を持てるところから勉強すれば、それを全て活かせるはずなのが『理学療法士』という仕事のおもしろいところだと思うのです。

もし、私のnoteを読んでくださった方の一人でも、「全然関係なさそうなことを勉強しても理学療法士に活かせるなら、興味のあるところから勉強しようかな」と思ってくださったのなら、90日間続けてきた甲斐があります。


まとめ

今回は目標であった90日を達成した回ということで、思いの丈を勝手に語ってみました。

お付き合いいただいた方、ありがとうございます。

今回の記事では、何を勉強しても良いんじゃないですか?ということが伝わればと思います。

理学療法士に限らず、この世の中に存在する仕事のほとんどは、最終的に人間のための仕事です。

ベルトコンベアーで単純作業をするような仕事でさえ、最終的には人間が使う物を作る仕事です。

動物を相手にする仕事だって、その動物に関わる人間を幸せにしたり、動物と共存する人間の助けになる仕事のはずです。

であれば、どんな仕事だって、人間について考えることは活かせるのではないでしょうか。

私の従事する『理学療法士』という仕事は人間の回復を目指すという仕事なので、人間についての知識を直接的に活かせる、という意味で非常にやりがい・勉強しがいのある仕事だと考えています。

そんなことを伝えたくて書いてきた、90日間のnoteたちでした。


追記

当初の目標は90日間連続更新でしたが、こんな有難い申し出があったため、100日までは連続更新を続けます。

もうしばらくお付き合いください。

あと、100日で連続更新は終了するつもりですが、その後も不定期な更新は継続しようと考えています。

その意図についても、また書くつもりですので、よろしければ読んでくださると嬉しいです。



いいなと思ったら応援しよう!

まじい@マジメな理学療法士・公認心理師
読んでくださってありがとうございます。 いただいたサポートは今後の勉強、書籍の購入に充てさせていただくとともに、私のやる気に変換させていただきます。