見出し画像

【巻頭歌】前座/『しかく』

前座

眩しいったらねェな 今日も
しょげたツラしてんな どうも
傷がまだイタむんで どう思う?
錆しいったらねェな
いつからだったっけ こんな
ヘラヘラ日曜と病まない雨との
抗争すら 終わってなくて

麦畑な世間だから
美しくて目が眩んだ
振り返るな 鏡が言う
鴉が遠くで泣いている

ドロップアウト
迷惑かけたくないけれど
自分は曲げたくないから
ひまわりを描いて
あいつら呪うだけ
祝詞気分で生きてきた
こんなはずじゃないけれど
オチがつくその瞬間まで
そばにいて

恥ずかしいったらねェな
声出す 愛閉鎖 どうか
傷をまた悼むんで 獰猛
錆びついてよかった
いつからだったっけ こんな
寝れん呪い追うとメメント・モリとの
構想すら終わってなくて

モノクローム 遠く臨む
美しくて目が暗んだ
奪われるな 鏡が言う
鴉が近くで泣いている

ドロップアウト
放っておいてほしいけれど
ひとりじゃ何もできないから
糸杉の前に膝ついて
祈るだけ
祝詞気分で生きていこ
そうやって腹は括ったから
オチがつくその瞬間まで
そばにいて

近けりゃいいってモンじゃない
でも遠すぎたら錆びしいじゃない
伝書鳩 速達便
それだけで知られてほしくない
人間関係好き嫌い
簡単に決めたくはない
過ごした時間がつくる愛
それだけをもとめて生きてたい
微睡み猫と少しの笑い
一寸先の明るい未来
作っていけるのどんくらい
君とならできるさ don't cry

放っておいてほしいけれど
ひとりじゃ何もできないから
糸杉の前に膝ついて
祈るだけ

祝詞気分で生きてきた
こんなはずじゃないけれど
オチがつくその瞬間まで
そばにいて
ドロップアウト
星と月夜の帳と
メメント・モリと祝詞おあとが
よろしいようで 恐ろしいようで
そばにいて

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?