読書感想文「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という本をAudibleで聴きました。
パイが焼き上がるまで、感じたことをそのまま書いてみます。
この本のことを知ったのは確かポッドキャストだったと思います。
作者ご本人の番組か、ゲスト出演された番組かは忘れました。
その後、ラジオや他の媒体でも取り上げられるようになって、いつか読もうと思っていたところ、Audibleで配信されたのでした。
父が建てた家には応接間がありました。
応接間にはロココ調のソファセットとピアノがあり、ガラスの扉つきの本棚がありました。
そこに、文学全集と百科事典が並んでいました。
三宅さんが言及している通り、応接間にある文学全集は立派なインテリアとして機能していたように思います。
私は百科事典が大好きで、幼い頃からよく手に取っていました。
平凡社の世界大百科事典だったと思います。
最初は黒っぽい背表紙だったのに、記憶の中で途中から金ピカの背表紙になっているから、きっと買い替えたのでしょう。
理系の学校に進んだのは、この百科事典に影響を受けたのだと今になって思います。
同じ本棚にあった文学全集を手に取っていたら文系になっていたのではないかと想像します。
余暇も職場の人と共に過ごす。
昼休みのバレーボール、組合の青年部主催のバスケ大会やハイキング、社員旅行、運動会などぜーんぶ経験してます。
新卒で就職したのは特に組合活動が盛んな会社でした。
メーデーも代々木でデモ行進に参加したし。
通勤電車で読書。
通勤通学に限らず、電車の中では大抵本を読んでいました。
病院の待合室や、何かを待つ間は読書時間でした。
今は職場の近くに転居して、電車に乗ってる時間がたったの6分になったから外出先で紙の本を読む時間は激減しました。
その代わり、家を出てから職場に着くまで約30分、Audibleで何かしら聴いています。
カッパブックス、うちにたくさんあったなぁ。それからノストラダムスの大予言も。
パズルの本も。
読書はノイズ。
欲しい情報が入ってくるのと違い、小説を読むことはノイズを楽しむこと。
ノイズを楽しむ余裕がないと本が読めなくなる。
なるほど、そうかもしれません。
全身全霊で仕事に打ち込んだことなどない気がします。
そこまで仕事に打ち込める人をむしろ尊敬しますね。
私はいつもライスワークとして仕事をしてるから、読書が楽しめないほど仕事に没頭したことなんてありません。
余暇を楽しむため、給与を得るために仕事をしています。
やりがいの搾取かぁ…搾取されるほど、やりがいのある仕事に没頭したことは、ないかも?
読書に限らず、やりたいことを楽しめないほど仕事しちゃダメだよっていう本でした。
三宅さんのこの本がとても面白かったので、続けてもう1冊聴きました。
こちらは「とにかく書きましょう」な本でした。