中小企業の心の通う人材育成法。ビューティアトリエ代表、郡司成江さんのトークイベントを開催します
ファミリービジネスをもっと楽しく、生き生きしたものにしたい。そんなふうに考える「リファラバさん」たちを招いて、これまでの経験や経営の勘所を聞くトークイベント「リファラバさんと話そう」を開催します。
リファラバ(Refalover)は、
Re:もう一度、地元の(region)
Fa:ファミリービジネスの価値を
Lover:愛を持って高め合う人たち(の場)
という意味を込めています。
「リファラバさんと話そう」は、連載「わたしのファミリービジネス物語」に登場いただいた経営者や後継ぎ、起業家の方々から、連載には書き切れなかったエピソードやファミリービジネスに対する思いなど、さらに深掘りしてお聞きするトークイベントです。
その第1回となる8月25日(木)にお招きするリファラバさんは「自分と自社の深掘りプログラム」のナビゲーターで、「人財育成の教科書 理想のメンバーを育む」の著書があるビューティアトリエグループ代表、郡司成江さんです。「強くて温かな組織」をつくる同社の経営方針書「未来を創る魔法の書」はどうしてできたのか、じっくりとお話を聞いていきます。
<<お申し込みはこちら>>
https://refalover-talk-01.peatix.com/
▼ 今回のリファラバさんの「ファミリービジネス物語」
自分の思いが社内でうまく伝わらない。社員の力が思ったように伸びてこない。右腕人材を育てたい。そんなモヤモヤを抱えるファミリービジネスの方々にお薦めです。
#未来デザイン経営
#右腕人材
#人材育成
#経営方針
#社内コミュニケーション
イベント概要
日時:2022年8月25日(木)正午~午後1時
開催方法:オンラインイベント
(※お申し込みいただいた後、視聴URLを送付します)
定員:300人 無料
主催:毎日新聞リファラバ編集部
タイムテーブル
11:50 オンライン開場
12:00 オープニング、登壇者紹介
12:10 トークセッション
12:40 視聴者との質疑応答
12:55 クロージング
視聴者の皆さんから質問を募集します
8月25日(木)のイベント当日は、毎日新聞リファラバ編集長の清水憲司と、300年以上の歴史を誇る酒蔵、勝山酒造(仙台市)の関係会社を継いだばかりの伊澤優花さんが、郡司さんに「強くて温かい組織ができるまで」をじっくり聞いていきます。
視聴者の方々からの質問も受け付けます。お昼休みのおともにしていただくのもお薦めですので、どうぞご参加ください。
<<お申し込みはこちら>>
https://refalover-talk-01.peatix.com/
郡司さんはどんな人?
ビューティアトリエは1963年の創業以来、宇都宮市を中心に美容室やエステサロンを展開してきました。最近ではカルチャースクールやコミュニティースペース、米粉のバウムクーヘン専門店、農業、写真館……と「しあわせ創造企業」を掲げて、次々に新規事業に乗り出しています。
どうしたら、こうした伸び伸びとした事業展開が可能になるのでしょう。その秘密は、経営者を支える何人もの「右腕人材」の存在にあります。
もう少し詳しく言うと、社員一人一人の持てる力を引き出し、その力を集めていく経営手法。それは会社のビジョンと、社員一人一人や経営者の「幸せ」をすり合わせて、同じ方向に向けていくということ、と言い換えることもできます。
「強くて温かい組織」の作り方。郡司さんはこうした経営手法にたどり着くまでには、さまざまな曲折がありました。これまでの郡司さんの歩みは「わたしのファミリービジネス物語」で詳しくご紹介していますので、ここではごく簡単に説明します。
「自分が会社を引っぱる」苦しかった日々
「現場が思ったように動いてくれない」。郡司さんもかつてはそんな悩みを抱えた経営者の一人でした。
一流のヘアメークになるために英国に留学し、日本に帰国後も「パリコレ」といった世界の舞台で腕を磨く美容師でした。その腕で「自分が会社を引っぱっていく」という強い思いを抱いていましたが、美容室の売り上げは伸びず、社員たちの動きも鈍く見えてしまう。一時は、ビューティアトリエを離れて、ロンドンに戻ることまで考えました。
しかし、転機がやってきました。32歳の時、知人から「たまには現場を離れてみたら。新しいことが見えてくるよ」と助言を受け、その通りにしてみると、売り上げが伸び始めまたのです。
今まで見たことのないぐらいキビキビと動き、頼もしく見える社員たち。気づいたのは、それまでは自分が何でも抱え込んでしまい、社員たちに任せてこなかったこと。その結果、社員たちが伸び伸びと働けていなかったということでした。
「ビューティアトリエの一番の価値は社員たち」。そう思い定めた郡司さんは、自らはハサミを置き、人材育成やマーケティングといった経営者としての役割に専念し、そのノウハウを深めていこうと心に決めます。
「未来を創る魔法の書」とは?
そうして編み出したのが、「未来を創る魔法の書」と名付けた経営方針書でした。ここには、「強くて温かな組織」をつくるためのエッセンスが詰まっています。
まずはビューティアトリエのビジョン。
続いて「しあわせ創造企業」になるために、美容・理容だけでなく、インテリアや雑貨、食、学びの分野にも進出していくという将来像が図で示され、顧客層の異なる店舗ごとのビジョンも、店長ら現場の幹部が自ら決め、ここに書き込まれます。
一般的に経営方針書と言えば、ここまでで「以上、終わり」ということが多いのではないでしょうか。ビューティアトリエの「魔法の書」が特別なのは、ここから先。入社からどんなキャリアパスを歩めば、スタイリストになり、店長になり、会社の幹部やフランチャイズのオーナーになれるのか、もしくは新規事業に挑戦できるようになるかが明示されます。
そして「魔法の書」の後半は、郡司さんから社員たちへの呼びかけになっています。「子どもの頃、描いた夢を覚えていますか?」「仕事って何だろう?」「逆算思考を身につけよう」「人生の方程式=能力(才能)×熱意(情熱)×あり方(考え方)」……。
こうした構成になっているのは、「魔法の書」が経営者自らの思いを社内に徹底させるためだけにあるのではなく、社員たち一人一人の生き方や幸せに寄り添い、その力を引き出す役割があるという考え方ゆえです。
逆算思考で発想の起点を「将来」に
「魔法の書」をつくるために、郡司さんがお薦めしているのが、逆算思考です。普段、何かを考える時、気づかないうちに「過去」が起点になっていませんか? 例えば、事業計画を立てようとする時に、昨年度の実績と比べて売り上げを5%伸ばそうというように。
逆算思考は、将来の「ありたい自分」、言い換えれば、今後かなえたい「人生最高の自分」の姿を具体的に考えることからスタートします。そう、発想の起点を過去から「未来」へと転換するのです。その「未来の自分」や「未来の会社」なら、どんなふうに行動をするか想像し、それを今日から始めてみる。それが逆算思考です。
そう言われても、ピンと来ないかもしれません。発想の転換のために、郡司さんが取り組んでいるのが「いいこと探し」です。
毎日、その日にあった「いいこと」を書き出していきます。日々、難しい決断を迫られるファミリービジネスの方々は「いいこと」よりも「悪いこと」の方が目についてしまうことも多いと思います。ですが、例えば「商品にクレームが来て対応に苦労した」という出来事にしても「いまクレームが来たからこそ、将来起こったかもしれない重大な欠陥を防げた」と考えれば、「いいこと」に転換できます。
せっかく計画や目標を定めるなら、「苦しい」ではなく「ワクワクする」ものにする。そうすることで日々、充実感を得ながら進んでいける。そんな思考法を身につけることで、「魔法の書」もより良いものになっていきます。
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▼ 自分と自社の深掘りプログラム「郡司成江の逆算から始めよう」
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