自分の色
昨日は行きつけの床屋さんへ。
店内に入って挨拶して、予約してあるからすぐに椅子に座ってカットが始まる。
「いつもみたいに短目で良いかな?」
「はい、お願いします。」
いつものやりとり。
今まで何度、何年もの間、この会話、このやりとりをしてきたのだろう。
(10年どころの騒ぎではなくて)
首にタオルを巻いて、その上からケープをかけてもらう。
少し髪を湿らせて、櫛で少しだけとかしてからカットが始まる。
自然と安心した気持ちになって目を閉じる。
そこから…
二人のトークが始まる。
長年(本当に長い期間)通っていてお互いの趣味や好みが判っているから一旦会話が始まるとJK並みに盛り上がり、そして次々と話題も変わり、更に話しが広がっていく。それはもはや居酒屋で呑んでいるかのように。
話す内容もジャンルが様々で会話をしていて楽しいし、時にはこちらが知らないことも教えてくれるのでより安心してリラックスしていられる。
良い意味で気を遣わないとはこのような事だろう。
阿吽の呼吸とまでは言わないけれど、お店とお客の関係性、距離感としてはとても良いと思っている。
なので、いつもカットは基本的におまかせです(毎回同じですが)。
トークはいつもスポーツ、芸能関係に始まり様々なジャンルの時事ネタのことが多い。
もちろん、他のジャンルも話すけど。
この日はバスケットボール→サッカー→ラグビーの各日本代表の話から。
で、勢いで?バレーボール→陸上日本代表→大谷翔平選手の話へ。
まあ、色々と盛り上がった。
先に挙げた競技は信じられない位本当に強くなったよねー、以前なら考えられない事が沢山起きてるよねー、とか。
バスケットボールが日本でメジャースポーツになるなんて考えられなかったし、サッカーでドイツに大勝するなんてJリーグが始まる前には全然考えられなかった。しかも海外チームで活躍する選手が代表試合に出られない(ベンチ、そもそも代表メンバーから選外)なんてことが起こるなんて…。
ラグビー、陸上もしかり。
日本人には不向き、不利と言われてきた競技・種目で結果が出てきている。
日本人として喜ばしいことだ。
そんなこんなで色々話していて選手の体つきのことになった。
産まれたばかりの頃はみんな同じなのに鍛え上げることでこんなに体型に違いが出るのかと。
同じ人間なのに、例えばラグビー選手と陸上の長距離選手とでは全然体つきが異なる。
何かに特化して鍛えていくと、その部分は驚異的に成長、進化し、そして強みになり、時に個性となる。
上手くなりたい
強くなりたい
速くなりたい
勝ちたい
…
スポーツ選手や起業家がよく口にする言葉。
彼、彼女たちは発言するだけでなく、それを実現させる、結果を出す為の練習や努力をたくさんしている。
だから望んだ結果が出て、成功している。
毎日の生活の中で自分なりに頑張って生きているつもりで、日々追われている感じが多い。
ただ、自分がしていることは毎日ほぼ変わらない。
リズム、ルーティーンが出来上がっていると言うか。
特別な「何か」をすると言うことは年齢を重ねれば重ねるほど少なくなってくる。
積み重なった色々な知識もあるし。
それは過去の経験(成功、失敗を問わず)が活かされていることの現れでもあるのだけれど、それは安定していて良く言う処の「守りに入っている」と言う言葉に置き換わるのかも知れない。
安定していることを良きとして、今のスキルを上げようとか、次の何かに取り組もうとかはしていない。
(現状維持が精一杯と言う言い訳かも)
スポーツ選手のように自分を追い込んでストイックに何かに取り組む、なんてことは言わない(言えない)けど、何かしら自分の個性と言うか「色」みたいなものが出せたら良いなぁ、なんて思ったりする。
じゃあ自分の色って何色?
よくわからない。
少なくても今の自分のnoteには明確な色は無いと思う。
色と言うか方向性と言うか…。
毎回内容がバラバラだし。
完全な思い付きで描いていることもあるし。
それが色なのかも知れないし、すごくプラスに捉えれば個性とか強みになるのかも。
今は自分の色がよく見えない。
あ、透明とか黒って意味ではなくて。
noteを描くようになってまだ一年も経っていない。
まだまだこんなものなのかも。
このまま、想いのままに描き続けることで色がついていけばいいかな。
焦らずにボチボチいくか。