【二十四節気短編・小暑】 七の祈願
1 死んだ幼馴染
『七月七日午前七時七分に▢〇神社でお参りすると、会いたい人に会える。この時、賽銭箱へは七百七十七円を入れて願わなければならない』
▢○町に伝わる七夕伝説である。
昔からの言い伝えられた伝説も、当然ながら時代の流れと共に信憑性が薄れて迷信だと思う人が増えた。さらにこういった金銭が絡む伝説は、祭りの資金稼ぎのために作られたとも噂されている。
どちらにせよ真偽は不明だが、子供騙しの伝説扱いなのは変わりない。
しかし、七夕伝説には裏情報もある。
七月