別の人生の自分が行けたかもしれない職場?
先日、公的施設の前を通り過ぎた時、すごくいいコーヒーの香りがしてきました。スーパーで買ったコーヒーの粉とかではなく、スターバックスでもない、凝った個人のお店の焙煎した豆かな、と思うくらいいい香りでした。
時計は10時。
事務員さんたちの素敵なコーヒータイムか…(ここ公的施設なのにね)。
その施設で働くには、大学でかなりたくさんの単位を取らなくてはならず、私はその単位を持っています。しかし、採用は断然男性が有利で、女性はパートで「事務補助」として採用されることが多いです。また、正式職員は一度採用されると辞めないので、求人がすごく少ないのです。(30年前はそうでした。)
そんなウラ事情を思い出しながら、施設を通り過ぎました。
いま、「自分の別の人生を生きてみる」という内容の小説を読んでいるのですが、私にはその事務室でコーヒーを飲んでいる自分を想像することは出来ませんでした。
ただ、この日のように午前中から、すごくいいコーヒーの香りなんかしてくると、あれから何十年も経っているのに、ちょっと悔しい気持ちになります。