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「自分の中に2人の人間がいるようなつらさ」南中さくら先生の本より

 「鬱の自分と、躁の自分と、どちらが本当の自分なんだろう」と思うことがあります。
 「どちらも本来の自分の性格と言えない」(p.75)
と南中さくら先生は『みんなの双極症』で書いています。

 「2人の人間が自分の中にいるようなつらさを感じますね、すこーし上下に揺れてしまう2人と共存していきましょう」とあります。

 いま気づいたのですが、「自分って少なくとも3人」なんですね。躁気味の自分、鬱気味の自分、ふつうの自分。

 私は今だにこの「ふつうの自分」と付き合うのがぎこちないです。以前は「ふつうの自分」は「軽躁気味の自分」(←増えた?)だったので、スーパーで、図書館で、バス停で、過度に他人の世話を焼かないことが不親切に思われてなりません。
 (このままずっとこうなのかな?つまらない)
と思うこともあります。

 ただ助かるのは、街に行くのはやっぱり「ふつうの自分」がラクだということです。自分の中に「躁気味の自分」が出てきたら、街に行くのは楽しくありません。危険かもしれないからです。
 「鬱気味の自分」だったら、足取りが重いことでしょう。2kmを歩いて帰れないかもしれません。

 「ふつうの自分」から、躁気味の鬱気味の自分が見えていることは助かります。このまま「ふつうの自分」と仲良くしていきたいです。他の二人の自分がいるとしてもそちらとも手をつないで。


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