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【感想文】ちょめ『室外機室』
✒️あらすじ
存在しないはずの本を買う『継ぎ穂』
霊になって空中散歩を楽しむ『21gの冒険』
異国のラジオが聴こえはじめる『混信』
図書館の地下に迷い込む『地下図書館探検譚』
日常から不思議な世界へと軽やかにいざなう
4つの物語を収録した極上のファンタジー
✒️感想
2024年6月7日 読了
★★★★☆
本屋さんで特集されているのを発見して購入した漫画の短編集。
「ファンタジー」とあらすじにはあるけれど、魔法が出てくるようなタイプではなく、世にも奇妙な物語みたいに少しリアル寄りのイメージが近いかもしれない。
1番好きだったのは『地下図書館探検譚』。
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』に近い構成ではあるけれども、違った味わいがあって、面白く読めた。夜が更けてから、ホットミルクでも飲みながら読みたい一冊。
✒️こんな人におすすめ
ちょっと現実逃避して不思議な世界を堪能したい、という方におすすめです。テンションがアガるというよりは、眠る前にリラックスしたいときに読むのが良いと思います。
✒️呉海の付箋
102頁、『地下図書館探検譚』の見開きシーンが素敵です。地下に隠された秘密の世界が一望できます。