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『オフィス』というツールを考える。

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2021年9月の記事一覧

▶︎Vol.4 オフィスが得意なコト・苦手なコト

オフィス以外のワークプレイスが数多く登場することによって、「オフィスにあって当たり前」だった多くのモノやコトが「オフィスにある必要があるのか?」「オフィス以外にあった方が良いのではないか?」と見直されることになりました。 同時に、『ハンコ問題』に代表されるような「慣例的に行われてきた業務フロー」に対する議論や制度改革も進んでいます。 改めて、、 「オフィスの機能や得意なコトって何だろう?」と思い、オフィス以外のワークプレイスやワークスタイルの変化と合わせて考えたいと思いま

▶︎Vol.3 ABWとはモノなのか? コトなのか?

フリーアドレスの話も、時系列でようやく「今」に追い付いて来ました。 ABW(Activity Based Working)。 昨今のオフィストレンドど真ん中のワード。 結論から言いますと、本当に素晴らしいソリューションです。 これこそが「真のフリーアドレス」とさえ感じます。 オランダのVELDHOEN社が提唱するABWですが、ワーカーがオフィス内で行う業務を「10の活動」に分類し「それぞれに最適な空間を設計する」というソリューション。 詳細は、国内でVELDHOEN社

▶︎Vol.2 フリーアドレスは、ただの自由席?

前回の投稿で、ツールとマネジメントの相関性について記述しましたが「フリーアドレス」もマネジメントの影響を大きく受ける制度のひとつです。 『固定席がないオフィスレイアウト設計 = フリーアドレス』 かれこれ30年くらいの歴史があるフリーアドレスですが、どちらかと言えばソリューションよりもハードウェア先行で導入が進んできた印象です。 つまり、フリーアドレスの効用は数多く訴求されて来たとしても、実際にその効用を活かした運用を実現できているオフィスは少なく、過去には「フリーアドレ

▶︎Vol.1 オフィスはツールではなく「ハコ」だった。

昨年、在宅ワークの導入が進む中で数多く実施されたアンケートに「在宅ワークで生産性は上がったか?」という問いがありました。 通勤からの解放や集中しやすい環境に「在宅の方が断然いい!」と喜ぶワーカーと、存在感を示す居場所を失いモチベーションを下げたワーカーの明暗が話題になった事は記憶に新しく、改めて「組織内コミュニケーション」や「ワークエンゲージメントサーベイ」の重要性が活発に議論されました。 この現象は、パンデミックによって発令された緊急事態宣言が無かったとしても近い将来に必

▶︎Vol.0 プロローグ

オフィス移転市場が活況です。 昨年の今頃は、在宅ワークが本格的に民主化し「オフィス不要論」まで出ていたのですが、資力のある企業を筆頭にオフィスの在り方に対する戦略や方針を決断しオフィスの移転やリニューアルに動き出しています。 「オフィスの在り方に正解はない。」 「今できることを戦略的に決断していく。」 こういった流れが、オフィス移転市況に表れている結果です。 しかし、、 「在宅勤務併用型のハイブリッドオフィスは、ネクストスタンダードなのか?」という疑問も湧いてきます。