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イヤミを言ってしまった瞬間 / 何も調べないで行く旅が好き

数日前、エコビレッジ(村づくり)でのワークショップに参加した時のこと。自分性格のわるっ!と感じた瞬間がありました。みなさんも、似たような経験ありませんか?

エコビレッジは、素人たちが集まって試行錯誤しながら作り上げていく場所です。古民家を改修し、自然素材だけを使って、みんなで一緒に作業を進めていきます。正解もなければ、急ぐ必要もない。ただみんなで楽しみながら、「秘密基地」のように作り上げていく。そんな雰囲気の場所です。

その日は竹を使った壁作りをしていました。麻紐で竹を結んでいく作業なのですが、私は効率的だと思う方法を見つけて、それを他の人にも押し付けるような言い方をしてしまったんです。「使いにくいんだけど」とか、嫌味な言葉を何度か口にしてしまいました。

言いながら、自分の言葉の不適切さに気づき始めました。麻紐の長さなんて、人それぞれ使いやすい長さが違うはず。置き方だって、私のやり方が絶対というわけじゃない。むしろ、この場所の良さは、そんな「正解」を求めないところにあるのに。

仕事をしていた時の感覚が呼び起こされたのかもしれません。効率を重視する気持ちが突然湧いてきて、それを抑えられなかった。でも、そこは効率を追求する場所じゃない。みんなで楽しく、のんびりと作っていく場所なんです。

幸い、その場所には多様な在り方を受け入れる雰囲気がありました。例えば、人手が余っている時。私は「もう休憩しよう」と畳の上でくつろぐタイプなんですが、日本の職場だと「サボっている」と思われがちです。でもここでは、そんな私の在り方も自然に受け入れられていました。

この体験を通じて、自分の中の「効率重視」の価値観を手放したいと思います。心に余裕がないと、のんびりした空気や、効率の悪さを受け入れられなくなる。でも、そんな生き方は私らしくないんです。

そうそう、おまけですが、明日から高知県に行ってきます。面白い試みをしている場所があると聞いて、ほとんど何も調べずに行くんです。実は、これが私の好きな旅の形。情報を調べすぎると、行く前に満足してしまって、興味が薄れちゃうんですよね。何も知らないからこそ、現地での発見が楽しい。

今の和歌山での暮らしも、最初は「海の見える、犬と泊まれる宿がある」という情報だけで来たんです。でも、来てみたら素敵な人たちと出会えて、今では移住までしている。何も期待せずに行くからこそ、素直に楽しめる。そんな旅の形が私は好きです。


▼こちらの内容は、ポッドキャストでより具体的な話もしていますので、良かったらこちらも聞いてみてくださいね。


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