繊細という病

4年前くらいにHSPという言葉を知りました。
完全に「わたし」のことでした。

自分に起きている現象に名前があったことを知ったり
同じような感覚を持っている人がいることがわかって少し救われました。
HSPは性質であり、病気ではないことは理解していますが、
私にとってはもう不治の病なのです。

幼少期から、いやだと感じることが多かったように思います。
わたしの場合、感覚過敏が強かったですし、いまもあまり変化はないです。

・におい・・・
タバコ・人のにおい、香水、柔軟剤、、頭が痛くなる
・ひかり・・・
つよい光の元にいると頭がちかちかする
逆に暗いところにいると元気がなくなる
・音・・・
うるさい場所が苦手
声、しゃべり方が苦手な人の話が入ってこない
他人の咀嚼音が苦手
・さわるもの・・・
布団の肌触りが合わないと寝られない
肌ざわりが合わない服は気になってずっとストレス
寒暖差によわい
・たべもの・・・
触感が合わないものが苦手
手で触りたくないものを食べられない

学生時代、「繊細」という気質を持った私の生きづらさはいたるところにありました。
社会人になってもそれは変わらず存在し、ちゃんとストレスを感じました。
わたしの育成ゲームがあったらとても難しいと思います。

まず人がたくさんいる学校という場所がストレスですし、
人がいればそれぞれにおいも発生しますし、騒音も発生します。
みんなが羨む窓際の席は午後になると強い日差しが差し込みます。
つまり私にとっては良い席ではないのです。

成績は良かったのですが、
いろんなことを感じてしまい環境の変化に弱いわたしは受験会場の雰囲気や周りの人に適応できずに肝心なところで良い結果を残せませんでした。
それがまた自分に自信を失わせるのです。

社会人になって隣の席のおじさんが喫煙者であることでずっと体調が悪かっり、
会社の蛍光灯が新しいものに交換されると明るすぎて集中できなかったり、
とにかく外の世界にストレスを感じていました。

自分の苦手なものを避けようとすると、わがままと捉えられることが多く、
先生も友人も上司も同僚も誰も私の主張を理解してくれる人はいませんでした。
いつからか、他人に対して諦めるようになりました。

だからなんだ、
と思う方もいらっしゃると思いますが、
私にとって、これは一生付き合っていかなければいけない不治の病なのです。

感覚については
気になっているので気にしているのであって、
気にしないということはできないのです。
年を重ねたら気にならなくなるものでもなさそうなので、一生向き合うしかなさそうなのです。


ほかには自分でもよくわからないのですが、
「なんか感じる」ことがよくあります。
テレビを見ていて言ってることと見た目に違和感を感じる芸能人はとんでもない事件をおこしたり、
もうすぐ終わってしまいそうな番組の雰囲気を悟ったり
会社を辞める同僚の気配を結構前に感じたり
この人がこの仕事をやると、この部分が抜けるだろうなとか
進行しているプロジェクトはこのまま前進してもうまくいかないだろうなとか、
とにかく負の方向の予感が何故かかなりの確率で当たります。


この「なんか感じる」の部分は言語化できるようになったら自分の強みになる気がしているのです。
そこを頑張りたい、と、とあるラジオ番組を聞いていたことで最近思えるようになりました。
一生付き合うであろう、不治の病を強みに変えることができたら、
わたしがすこしでも生きやすくなる道が開けていくかもしれません。

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