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スージー鈴木著 「弱いものらが夕暮れて、さらに弱い者をたたきよる」
スージー鈴木さんが高校生まで
過ごした東大阪
そこでの、出来事を
その当時流行していた楽曲と
振り返っていくストーリー
もともと文才のあるスージー鈴木さんの
語り口はすっきりしていて読みやすい
同年代の人が読めば懐かしさが、
同年代ではない人はその時代の
空気感の分かる内容になっています
以下、ネタバレ含みます
読み始めて1970年代や
1980年代が思い出されました
スージー鈴木さんは、
校内暴力が猛威をふるっていた
中学校時代がつらかったらしく
色に例えると、チャコールグレイ
高校時代のオレンジ色とは
明らかに違い、憂鬱さが伝わってきます
ストーリーは小学生時代、
中学生時代が順不同に
語られていく
お父さんもお母さんも
京都大学出身の教師
それだけ聞くと
まじめ一方の家庭の
イメージだが、スージー鈴木さんの
家庭はとてもなごやかな雰囲気
スージーさんは時代の空気を
吸いながら成長していく
恋をしたり、
在日の人と交流したり、
クラスメイトが夜逃げして
しまったりする
一つひとつの物語に
読者は引き込まれていく
お母さんの存在の大きさも
感じられる
迷ったり、悩んだり
しているときに
心に響く言葉を
伝えてくれる
「区別はええねん。差別はあかんねん。」
少しずつ大人に近づくにつれ、
世の中にはいろいろな人が
いることを知っていく
お金持ちとお金のない人
男と女
日本人と外国人
お母さんは世の中の少し
偏った考えに染まらないように、
自分の見聞きして感じたことを
大切にするように伝えてくれる
やや重いテーマもあるが、
読者に暗い気分にさせず、
考えるきっかけを与えてくれる
なぜスージーさんが音楽が
好きになったかもよく分かる
本書、オススメです
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