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まるまる一匹鯛をさばく!子規が愛した瀬戸の鯛料理に挑戦

子ども専攻の専門教育科目「子どもの食と栄養」にて、1年生が鯛料理に挑戦しました。
なんと鯛をまるまる一匹さばいたんです。
鯵もさばいたことがないであろう学生たちに大きくて骨が硬い鯛がさばけるのでしょうか!?

写真ACより

まずは授業の説明から。
担当は非常勤講師の香川実恵子先生です。

授業の到達目標
子どもの時期の栄養と食生活は、生涯にわたる健康と生活の基礎であることを理解し、小児期から成人にいたる一貫した食生活の意義を理解する。さらに、保育者として、保育・教育との関連のなかで、適切な食事を提供できること、食生活が心の健康にも影響をおよぼすこと、家族や地域との密接な関係があること等を理解する。
そして、食生活を通じて、生活全般や環境の望ましい姿を理解する
授業の概要
子どもの栄養と食生活について、ライフステージ毎の食生活の課題を学習する。また,調理実習等を通じて,実践的な能力を育成する。そして、食育について学び,教材製作を行い,望ましい食生活を形成する為の指導力を育成する。

松山東雲女子大学 2024年度 シラバス

香川先生によると、
「今の1年生はコロナ禍によって高校では調理実習ができなかった世代。なるべく調理を体験してほしいと思い、この科目では調理実習を多めに取り入れています」とのこと。

なぜ鯛を?
それは、この授業では松山市農林水産部水産市場課の方と「道後温泉 ふなや」の料理長と調理師の方にご協力いただき、愛媛県の郷土料理と魚食について学ぶ目的があったためです。
愛媛は日本有数のマダイの漁獲量を誇り、養殖も盛んです。
マダイは愛媛県の県魚でもあります!
ちなみに、お隣の香川県はハマチ、高知県はカツオです。

ところで、授業のテーマには「一嘗三嘆 子規が愛した瀬戸の鯛料理に挑戦」とあります。

「一嘗三嘆」(いっしょうさんたん)をご存じでしょうか。
一唱三嘆と言って、優れた詩文を読む間に何度も感動するという意味の四文字熟語があります。それをまねた正岡子規による造語なんです。
正岡子規は、故郷松山の鯛料理が大好きだったそうです。
友人への手紙の中で松山の鯛料理のすばらしさを伝える際にこのように表現しました。
鯛は一口食べると何度も感動するほどおいしいということですね。

松山市では、この子規の愛した鯛料理を普及させる取り組みを行っています。
メニューは次の通り。
①鯛の押し寿司 ②ヅケ鯛盛り松山鮓(まつやまずし) ③鯛のなます ④鯛の洗い ⑤鯛の潮汁
次のリンクに詳しく載っていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

お手本として作ってくださったものです✨

では、授業の様子をどうぞ。

まずはレクチャー
「道後温泉 ふなや」の和食料理長 藤久 様
秘伝のタレかな?
出刃包丁
押し寿司型

この授業は助っ人として4年生3名が参加していて、各班ごとに道具を配置するなどお手伝い。
「私たちはコロナでこの授業の調理実習ができなかったんです。やってみたかったな」と話してくれました。

「私が釣りました~(笑)」
今回使用する鯛は、天然鯛です!
いざ!
助けていただきながら・・・
硬い!
これで合ってるかな?
きれいに切れた?
「なます」用の野菜
「鯛の洗い」に添える人参の飾り切りに挑戦
なます
潮汁
配膳が進む
出来上がり!!
おいし~
料理長の藤久様から講評をいただきました
記念撮影

料理長や調理師の方が丁寧にご指導くださり、立派に5品が出来上がりました!

頭を落とし、背骨に沿って身を切り離すには微妙な力加減が必要。
中骨を外し、皮目を美しく残すのも一苦労。
それぞれの調理法に合わせた切り方をしなければなりません。

学生の皆さんは本当によく頑張りました。
私自身は魚をさばいたことがないので、オロオロ、ヒヤヒヤしながら見守っていました。

料理長の藤久様からは「なにかイベントの時には今日学んだ鯛料理にまた挑戦してみてほしい。これからも魚料理に親しんでくれたら嬉しい」とのお話がありました。

香川先生によると、今後の授業展開としては、この学びも生かして、郷土食についての食育教材づくりにつなげるということでした。

実は私も一緒にご馳走になりました。とってもおいしかったです。
鯛のうまみを存分に味わいました。
愛媛のおいしい鯛、そして松山の鯛料理を自慢していきましょう!

こちらをいただきました
ありがとうございました!

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